咀嚼過程
2008年01月31日(木)01:23 

『ウエルベールの物語 第二幕』

正直微妙な出来だった第一期を観ていると、なぜ第二期が製作されたのかという疑問が浮かびます。
大きな伏線を放置していたり話数も継続してカウントされている辺り、当初から決まっていた方向性なのでしょうか。

さておき。
特にスタッフの変更があるわけでもなし、微妙な出来が改善される見込みは薄かったのですが、予想通りというか、
作画にはそれなりの手間がかかっているものの、ストーリーラインや演出の力不足が明らか。



『PERSONA trinity soul』

これはいい子安!
ストーリーの方はいまだ動き出してはいない感があるものの、怪しさ全開のキャラ個々の魅力で序盤を乗り切った。
原案と銘打たれたペルソナ3の面影は音楽以外、潔いほど存在しませんね。



『GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-』

ガンスリの第二期はいつアニメ化されるんだろう?

…さておき。
アートランド制作ということで、『蟲師』になるか『こんにゃく』になるかという極端な賭けだったわけですが、
現段階では残念な結果と言わざるを得ません。
演出面で一番酷かったのが初回というのも不思議な話ですが、二話以降では改善の兆しが見られることもあって
慎重に見極めたいところ。
いずれにせよ第一期とは別物と割り切らないと辛い感じはあります。

EDテーマ『doll』は徹底しただーまえ節。



『狼と香辛料』

一巻部分の根幹を大胆に弄ってきてるなあ。
オヤジではなく美少女をあの位置に据えるってことは、結末のところを再構築するんだろうか。
原作では地の文で説明しているところを景気良くかっ飛ばしているので、原作未読の向きに
台詞の裏が読み取れるかどうかは微妙なところ。
信者としてはその辺りを補完できるので楽しく観られるんですが。



『のらみみ』

これは…えーと、深夜枠でこの空気は…。
ううん、メンタルの部分で波長が合う時期に改めて観たいなあ。
今は第二話以降を積極的に観ようという気になりませんでした。



『墓場鬼太郎』

日曜朝の第五期と同時にこの初期版を映像化。
相変わらずノイタミナのやることは読めないなあ…次は『図書館戦争』だし。

原作を非常に忠実になぞっていますね。
野沢雅子・大塚周夫のコンビも三十数年を経て凄まじい嫌味を振り撒いていますし、
『鬼太郎』の原点というよりは一個のノスタルジックな怪奇漫画として楽しめます。

それにしても水木の不幸っぷりといったらないなあ。
社命で調査に行った先で幽霊族に関わってしまったばっかりに。



『ヤッターマン』

三悪人はいいなあ。
……とはいえ、懐古趣味以上のものにはなっていない印象。
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コメント
  • yu-ji(2008/01/31 23:51)
    墓場鬼太郎のOPが最高でした
  • 白(2008/02/03 00:02)
    あれいいよね。気がつくと口ずさんでたりとか。

朽ち果てる2008年01月30日(水)01:28  ARIA The ORIGINATION #4「その 明日を目指すものたちは…」
思わずぞっとするほど素晴らしかった。
端正な作画に極めて細かく芝居のつけられた演出、世界観を掘り下げた脚本。
ゲストの白石・桑島・阿澄の三人もそれぞれがきちんと周りを見た芝居をしていて、
すべてが非常に高いレベルでまとまっていた。
演出(コンテ)・作監・単独原画の井上英紀には脱帽せざるを得ない。

必見。
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朽ち果てる2008年01月25日(金)03:29  TVA『魔人探偵脳噛ネウロ』#16
久方ぶりにこの言葉を使おう。

…なんという原作レイプ!
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朽ち果てる2008年01月17日(木)04:39  桜庭一樹、直木賞受賞
おめでとうございます。

いや正直、前回逃してたんで今回もスルーされるかと思った。
これで『桜色ハミングディスタンス』の価値もうなぎのぼりか!?

別に手放す気はないんだけれどもw
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コメント
  • yu-ji(2008/01/17 21:42)
    ゴシック売れるかなぁ

朽ち果てる2008年01月13日(日)18:26  2007アニメ大賞
<大賞>
電脳コイル

☆金賞☆
おおきく振りかぶって
コードギアス 反逆のルルーシュ
Kanon(京アニ)
ヒロイック・エイジ
天元突破グレンラガン
がくえんゆーとぴあ まなびストレート!
ef a tale of memories.

★銀賞★
バッカーノ!
RED GARDEN
DEATH NOTE
天保異聞 妖奇士
大江戸ロケット
地球へ…
Darker than BLACK -黒の契約者-
ななついろ★ドロップス
Over Drive
CLAYMORE
ひとひら
アイドルマスター XENOGLOSSIA
School Days
ひぐらしのなく頃に解
モノノ怪

〔奇作賞〕
人造昆虫カブトボーグ V×V


・寸評
振り返ってみれば豊作の年だったといえるでしょう。
大賞は物語の素晴らしさを再確認させてくれた『電脳コイル』に。
これでもかと青春を描きながら野球の楽しさを動きと間で表現しきった『おお振り』、
大きな物語を完成させた『エイジ』、パワーの『グレン』にエッジの『ef』、
懐古の視点で少女を貫いた『まなび』、話題作の面目躍如『ギアス』、
京アニの底力を改めて知らしめた『kanon』…と、金賞以下も実にバラエティ豊かな
顔ぶれになりました。

!『カブトボーグ』は通常の枠とは別の評価軸とせざるを得ないほどのカオスを
!初回から最終回まで撒き散らし続けてくれました…。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)04:37  『未来講師めぐる』
一から十までクドカンだなあ…。
相変わらず、立て続けだとお腹一杯になってしまいそうな味付けの濃さなんだけど、
連ドラとしては『吾輩は主婦である』以来ということもあって、するっと喉を通る感じ。

深田恭子はすっかり性格俳優になりつつあるな、しかし。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)17:56  2007連ドラ大賞
<大賞>
セクシーボイスアンドロボ

<金賞>
華麗なる一族
医龍2
プロポーズ大作戦

<銀賞>
ガリレオ
帰ってきた時効警察
歌姫
ヒミツの花園
特急田中3号
ホタルノヒカリ
花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜


・寸評
木皿泉の描く世界に生きる人物はどこまでも存在感に溢れている。
ニコ、ロボ、社長にヨッちゃん。
ゲストを見渡せば三日坊主、ごぼ蔵、ZI、プッチーニ…。
彼らの織り成した非日常の鮮やかさは昨年の連ドラ中、最も輝いていた。

『華麗なる一族』『医龍2』といった重厚長大系の作品も、重い中にも
きちんとエンターテイメントの精神を忘れない良作だった。
『プロポーズ大作戦』はその構成の妙と山下の健闘、三上の味に。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)04:28  『あしたの、喜多善男〜世界一不運な男の、奇跡の11日間』
あ、想像以上に面白い。
松田龍平が『愛なんていらねえよ、夏』のときの渡部篤郎を思い出させるような、
すごくいい悪役に徹している。
してみるとラストは栗山千明あたりに刺されるんだろうか。

個々のキャラを見渡してもメンヘラ小西真奈美とか、どっからどう見ても悪人な
生瀬勝久とか、極めて意外なポジション取りで、やたら続きが気になる作り。
今期のイチオシかな。

それにしても小日向文世、初主演にして初回半裸とか…美味しいなあ。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)03:56  ドラマ『ハチミツとクローバー』
ううん…全体に、良くないなあ。
演出は実写として先に劇場版があってやりづらいのは分かるんだけど、
ローマイヤ先輩とか妙なところに力を入れて空回りしている感があるかな。
わざわざ安っぽい印象を与えなくてもいいと思うんだけど。

向井理の極めて冴えない真山にも納得がいかない。
劇場版の加瀬亮も真山らしくはなかったけど、独特の味を出していた。
向井は単に野暮ったいだけだなあ。
個人的には理花さんに瀬戸朝香を当てる段階でキャスティングセンスの無さに
絶望してるんで、真山は些細な問題なんだけども。

作品に目を向けると、異様な展開の早さが目に付くなあ。
次回予告を見ていて第6話くらいまでのダイジェストでも見ている気分に
なったんだけど、いったい金子茂樹に何があったんだろう。
『プロポーズ大作戦』の構成力はどこへ行った、と思わせる拙速ぶり。

今のところ、それぞれの要素が地力不足の上、まるで噛み合ってない印象。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)03:18  『ARIA The ORIGINATION』
大安定の第三期。
圧倒的なスペックを誇る三大妖精の見せ場から入る辺り、心憎い演出です。

キャラを見せた第一期、ネオ・ヴェネツィアの空気を描いた第二期に続く
今シーズンは、さてどちらに舵を切っていくのでしょうか。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)03:15  『みなみけ〜おかわり〜』
壮絶に様変わりしたキャラデザとは裏腹に、芝居付けその他はわりと穏やかな変化。
前期の好評を見てコントロールできるようなスケジュールだったかどうかはさておき、
これなら拒絶反応はある程度抑えられるかな。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)03:05  『君が主で執事が俺で』
まあ、タカヒロを始め原作スタッフが相当力を入れているようで。
そんなにC×Sが嫌いか。

さておき。
ひたすらパロと声優ネタ、キャラ弄りで押しまくる初回の出来は上々。
原作からキャストを変えないのも、この作品カラーと面子なら正解かな。
北都南おねえさんに魂に生えたケツの毛を握られている身としては
抵抗できない感が。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)02:54  『シゴフミ』
今期随一のサプライズ。
佐藤竜雄監督のこと、何かを仕掛けてくるとは思っていたけれど…いやあ、
それでも初回の展開には本当に度肝を抜かれた。

原作というか電撃文庫版はまったくのノーマークだったんで、正直アニメ化が
発表されたときには疑問符が山ほど並んだんですけど、どうやら当初から
メディアミックス展開する企画だったようで。

それにしても最初のエピソードにこれだけのインパクトをもってこられると
否が応でも次回以降への興味が高まるというもの。
大河内一楼のキレと佐藤監督の世界観が引き起こす化学反応は
かつて『ステルヴィア』を生み出しているだけに、期待は増すばかりです。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)02:49  『俗・さよなら絶望先生』
第二期というか、事実上の放送再開。
期待通り、新房監督以下のスタッフとキャストがそれぞれあらぬ方向に暴走している。
説明と共感を完全に放棄した初手をみて、こちらも理解しようとするのをやめてみた。
全力疾走どころかロケットブースターで加速していく背中を見守る心境。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)02:46  『破天荒遊戯』
なんという一見さんお断りの構成。
テンポと雰囲気の良さで押し切れる序盤のうちに、キャラ付けの強さをどこまで
前面に押し出せるかが鍵かな。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)02:42  『H2O 〜FOOTPRINTS IN THE SAND〜』
盲目の主人公と閉鎖社会、なんていう美味しい題材をすごく表層的に処理しようとしてる感じ。
花田十輝ならもっと悪意のある脚本が書けるはず、そこに期待。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)02:35  『AYAKASHI』
んー、原作村の住人としてはちょっと厳しい立ち上がりだなあ。
絵柄といい作風といい、いかにも古臭い感じになってしまっているというか。
とにかく主人公が強大な力を振るう、みたいな話が溢れかえっている昨今、
差別化を図ろうという意思が見えないというか。

現状、安かろう悪かろうのエロゲ原作の典型例となりそうな予感。
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朽ち果てる2008年01月13日(日)01:29  『true tears』
西村信者の端くれとしては、原作未プレイだろうと何だろうと正座視聴を
己に義務付けるわけですが。
初回、第二話と観て思うのは、やはり自分は信者なのだなあ、と。

背景・音楽・キャラデザから芝居のつけ方まで、統一されたコンセプトワークが
実に心地いい。
岡田麿里はある種こういう「地に足の着いた頭のおかしさ」を任せる方が
力を発揮するのかな、と思いつつ西村監督自らの脚本に期待してしまったり。
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朽ち果てる2008年01月11日(金)02:39  『ロザリオとバンパイア』
第2話にして珍しい放送事故。

色彩は原色、設定も展開も演出も揃って痛々しく、レイアウトはひたすらパンツ。
欠片も面白くないが、そもそもこのアニメ化にそういうものを期待している向きも
少ないだろうから、商品コンセプトと力の入れどころとしては間違っていないのでは
ないだろうか。
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朽ち果てる2008年01月09日(水)00:09  2007/12月期最終回
『ef a tale of memories.』…8
脚本は地に足の着いた心情描写で、役者陣は緊張感の高い芝居で、
それぞれ尖った演出を支えた。
素晴らしい。

『ひぐらしのなく頃に解』…7A
祭囃し編の無茶すぎるハッタリが真正直に映像化されているのを観ると、
正直少し気恥ずかしくなる。
さておき。
全体、特に鷹野関連の演出にしっかりと尺を取ったのは素晴らしかったが、
反面ラスト2話に詰め込みすぎ。シリーズ構成に難がある。
役者陣は全体に役どころを弁えた芝居をしており、特に伊藤美紀は
終盤の主役といっていい奮闘ぶりを見せた。

『スケッチブック full color'S』…7A
ハルフィルムメーカーが『ARIA』で培ったノウハウを最大限に活かした作品。
花澤香菜、牧野由依といった個々では使いどころの難しい面子をしっかりと
世界観に入れ込んでいた。
…いや、それにしても提供後のタッチは卑怯だろう。

『げんしけん2』…7A
原作テイストを完全に捨て去って独自の色を出した第二期。
個人的には原作の、特に後半の雰囲気が好きではないので、この方向性は嬉しい誤算だった。
EDテーマを使った演出も印象に強い。

『もやしもん』…7A
ストーリーの進展は捨て、1クールをキャラと世界観を描くのに費やした感じ。
続きが観たくて仕方ない。

『Myself;Yourself』…7B
最終回にしてまさかの超展開。
いや、確かにそれまでも超展開が続いてはいたのだけれど、主人公とヒロインの
問題を一切解決せずに「〜十年後〜」には度肝を抜かれた。
そらまあ、少年少女の心の傷は時間が解決してくれるものかも知れないけどね…。
ともあれ、観ていて毎週続きが気になって仕方なかったという意味で、狙いは大当たり。
二昔前のジェットコースタードラマの手法か。

『みなみけ』…7A
中盤以降、キャストがこなれてくるにつれて独特の空気が醸成されていった。
制作会社が変わってしまうのは残念。

『スカイガールズ』…7B
ひたすら視聴者にストレスをかけない展開を続けたという印象。
ハッピーエンドがよく似合う。

『ご愁傷さま二ノ宮くん』…7B
沢城と門脇を色々な意味で弄ぶという一点突破は成功。
それ以外の部分を潔く捨てたのは資源の集中という意味で英断だったか。

『ナイトウィザード The ANIMATION』…7C
よく言えば王道、悪く言えばベタな展開を後味良く爽やかにまとめ上げたのには
好感が持てるが、特段に響くものはなかった。


『D.C.II』…-
視聴中止。
第二期もあるという話だけど、そちらも切り、かな。
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