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朽ち果てる2006年10月26日（木）03:36
『魔法天使ミサキ２』
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assaultという人、作品を重ねるごとに確実に上手くなってはいるのですが、
常に実力以上のことをやろうとして失敗している印象があります。
今作でも一つの事件を三人の視点から描くという難易度の高い構成に挑戦して
見事に玉砕していますね。
ただ今作はその空回りが比較的穏やかというか、有り体にいってエロの
邪魔をしない程度に抑えられていたのが好印象。
ミントが真・イクシードとなる辺りのくだりなんかはわりと読めますしね。
演出としては変身バンクの気合の入れ方なんかも良かったのではないでしょうか。
本音を言えば、変身シーンもスキップできると更に良かったんですが。
シチュエーションは触手・孕ませ・輪姦とRaSeNお得意のノウハウがしっかりと
活かされていて、その意味では実に手堅い仕事をしています。
また原画を統一したこともプラスに働いていますね。
外伝として前作『かのん』のキャラを登場させたのもファンサービスとしては
上出来だったのではないでしょうか。
逆に酷かったのは音楽と背景のバリエーションの少なさですね。
おかげで舞台にまるで深みが感じられず、全体として非常に安っぽい印象を
受けました。
この二つがただでさえ力不足の感が強い演出とシナリオの足を、駄目押し的に
引っ張ってしまっていたと言っていいでしょう。
とはいえRaSeN作品にシナリオを期待するほど愚かなことはありませんので、
これは特段問題とするにあたりません。
エロとしては期待値通りの仕事に、プラスアルファのサプライズまで加わった
本作、まずもってよく頑張ったと言える作品でした。 | | |