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朽ち果てる2006年08月17日（木）00:31
ひとまず
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感想とか総括とかそういうのは後回しで（ただでさえ本とＣＤを冬までに
できる限り消化しなければならないんですよ！）、厨っぽいことをしてみる。
目明し＞鬼隠し≧綿流し＞罪滅し＞＞皆殺し＝祭囃し＞＞祟殺し＞暇潰し
とか。
以下、何だかんだでネタバレありまくりのお話。
目明しの完成度は群を抜いている。
全編を支配する慟哭と悲哀が、最後に一粒の涙滴へと昇華されるような
流れがたまらない。
園崎詩音の考え方、愛し方、憎み方の振幅の大きさがダイレクトに
響いてきて、それだけに哀しい物語。
部活メンバーの空気にどっぷり漬かってた出題編と違って、詩音という
言ってみれば雛見沢外部の人間の視点が貫かれてたのも、世界観との
距離のとり方としてすごく新鮮というか、好みだったかな。
それにしても詩音スキーだから目明しが好きなのか、目明しが良かったから
詩音スキーになったのか。…まぁ後者だわな。
鬼隠しは何より衝撃が大きかった。
とにかくこれをやっていなければ今の状況そのものがなかったし、
これがツカミとしては最高のインパクトを有していなければこれらの
作品群を最後までプレイすることはなかった。
ひぐらしレナの不気味さ、「嘘だッ」の衝撃、セブンスマートの歪み…。
素晴らしい。
綿流しはもうとにかく”目”に尽きる。
怖さ、いやらしさでいえば圧倒的なスペック。
鬼隠しのスタートダッシュで得たスピードを十二分に活かしたストライド。
くけけけけ。ぐぎゃぎゃぎゃ。
罪滅しはループ構造を明らかにした点を始めとして賛否がハッキリと
分かれると思うんだけど、自分としては肯定派のつもり。
とにかく謝らなきゃいけない気がした、という圭一覚醒のシーンでは
我ながら単純だけどしっかり引きずられて泣けた。
ひたすら長いラストバトルのアツさも好き。
文字色を変えていく小技もコンセプトによく合っていた。
「俺はループを超えるぞッ！ レナーッ！！」(違う）→完！！
→（こっそりと）やっぱ駄目でした、の落差に愕然とさせられたのも
いい思い出。
皆殺しは…どうなんだろう。
梨花のローテンションがひたすら続く上に、後述するけど祟殺しが
あんまり好みじゃないんで、その裏に当たるコレにもちょっと
身が入らなかったというか。
ルールX,Y,Zっていう言葉に振り回されすぎたかな、という印象。
フィナーレへのタメっていう位置づけはわかるんだけど、あまりにも
救いが無さすぎるしなぁ。
祭囃しは、うーん、なんと言ったらいいものか。
ストーリーとか構造に関しては別項設けたいんだけど、印象としては
とにかく時間が無かったんだろうなあ、という。
クリンナップに時間を割けてないというか、誤字脱字語彙不足の嵐やら
一場面の中で視点と人称が二転三転したりといったケアレスミスが満載で、
落ち着いて作品世界に没入しづらいというか。
パッチか何かで大幅に修正が入るなら、罪滅ぼしと同じくらいまでは
評価が上がるかな。
ともあれ大団円、お疲れ様でしたと心の底から拍手を送りたいのは確か。
祟殺しは…ゴメン沙都子好きじゃないってか嫌いなんですよ。
自覚しない弱さと甘えを前面に押し出してくるじゃないですか。
自分勝手に取り返しのつかないことをし続けながら周囲にフォローさせて、
それで自分悪くないですよー可哀想ですよー、みたいな顔をする。
それこそ目明しの詩音じゃないですけど、「お前のせいだろうがッ！」という。
というわけで、その沙都子に巻き込まれて皆が迷惑するようなお話は
あまり好きになれないのです。
全編、目明しでの最期みたいなキャラならなぁ。
暇潰しは、まぁアツい盛り上がりとか迫り来る謎と恐怖とか、そういう
コンセプトではないんで、この位置かなと。
比較対象とするべきではないのかもしれないけど。
…いや、結構語ってるじゃん…。 | | |