咀嚼過程
朽ち果てる2006年04月28日（金）04:38　 『グラナド・エスパダ』
とりあえずLv32、ポルトベルロまで。

…えーと、この作品、グラフィックはキャラ・背景共にとても美麗ですし
（その分推奨スペックも相当高くなってますが）、ＭＣＣを始めとする
システムもとてもユニークで、それらは非常に魅力的な要素ではあるんですが。
あまりにもソロ推奨すぎて、現在のところオンラインゲーである必要性を
全くといっていいほど感じないのが最大の問題点ですね…。

これが50時間ほどでクリアできるオフゲーとして調整されていたら、
寝食を忘れてプレイするんですが…何しろオンラインゲームというものは
終わりが見えません。
永遠にクリアできないＲＰＧというのもモチベーションの維持という意味で
なかなか難しい存在ですね。
いや、FC版のWIZ2に数百時間を費やした人間の言うことではないんですが。

朽ち果てる2006年04月27日（木）10:36　 ロワ��
あさひに関しては、丹下桜をリアルタイムで知らない世代に書かせるわけにはいかない、
と思ったのは事実だ。

朽ち果てる2006年04月27日（木）00:39　 『吉永さん家のガーゴイル』＃4「鏡に映らない心」
いや、いい流れだったし、実際泣けた…んだけど、物凄いテンポの速さというか、
異様な詰め込み放送だったような…。

朽ち果てる2006年04月26日（水）01:27　 hahaha,
思い出したようにグラナド・エスパダのオープンβをやってる場合ではないのです。
スピたんが序盤で止まっています。
その上でマザー３とＡＣ０を乗り越えて緑の章に辿りつかねばならんのです。
けど今週末にはとうとう『蠅声の王』が出てしまうのです。

どうしよう！（死ね！

朽ち果てる2006年04月25日（火）02:39　 西尾維新で『デスノート』…
とんでもない化学反応を起こしてほしいような、それも恐いような…

朽ち果てる2006年04月23日（日）04:22　 そんなわけで、
モノホンのアーチャー兄貴を堪能すべくFate#14「理想の果て」視聴。
ちなみに４度目。

…「エミヤ」をバックに無限の剣製発動する辺りで泣きが入る。
この為の諏訪部！

朽ち果てる2006年04月22日（土）19:02　 2006春新番
↑　すごい

『シムーン』
『BLACK LAGOON』
『ARIA The NATURAL』
『桜蘭高校ホスト部』
『涼宮ハルヒの憂鬱』
『スクールランブル 二学期』

『ああっ女神さまっ それぞれの翼』
『ひぐらしのなく頃に』
『うたわれるもの』
『xxxHOLiC』
『彩雲国物語』
『吉永さん家のガーゴイル』

『ZEGAPAIN -ゼーガペイン-』
『.hack//Roots』
『おねがいマイメロディ くるくるシャッフル』
『いぬかみっ！』
『リングにかけろ1 日米決戦篇』
『西の善き魔女』
『デジモンセイバーズ』
『銀魂』
『妖逆門』
『女子高生 GIRL'S-HIGH』
『プリンセス・プリンセス』
『NANA』

『姫様ご用心』
『獣王星』
『TOKKO 特公』
『ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜』
『ひまわりっ！』
『RAY THE ANIMATION』
『夢使い』
『錬金３級 まじかる？ぽか〜ん』

『ストロベリー・パニック』
『ラブゲッCHU 〜ミラクル声優白書〜』
『ガラスの艦隊』
『牙 -KIBA-』
『ウィッチブレイド』
『エア・ギア』
『魔界戦記ディスガイア』
『Soul Link』

『砂沙美☆魔法少女クラブ』
『学園ヘヴン』
『スパイダーライダーズ 〜オラクルの勇者たち〜』

↓　うざい


これだけの数となると、さすがに全部チェックし続けるのは…。
第二グループまで安牌の良作揃いなんで、豊作ではあるんですが
伝説級に突き抜けそうな作品はなかなか見当たらないですねー。
その意味で『シムーン』の、一か八かの大爆発に期待。

朽ち果てる2006年04月22日（土）18:52　 『富豪刑事デラックス』
寺島進がソロで大活躍してる…これが売れるということか！

さておき。
いや、ちょっと驚くほど完成度が高くなってますねー。
二つの事件を並行させながら第一話を事件編、第二話を解決編とする構成は
かなり意外でした。
ケタ違いの大金持ちというパーソナリティを難事件の解決に結びつけるのも
予想を外さない範囲ながら無理なく行われていましたし。
よく練りこまれています。

朽ち果てる2006年04月22日（土）18:52　 『TOKKO 特公』
阿部雅司監督という段階で一片たりとも期待できませんでしたが、
加えてシリーズ構成が山田光洋ということは『まじかるカナン』の
組み合わせというわけで、放映開始前から視聴意欲が既に
断念直前のレベルまで減衰していました…。

初回としては、まぁ覚悟していたほど酷くはなく、そこそこ
観られたかな、といったところ。
キャスト的には面白いんですが。

朽ち果てる2006年04月22日（土）18:52　 『砂沙美☆魔法少女クラブ』
…なぜ今、『サミー』？
始まる前は非常に疑問だったんですが、いや第一話を観て納得。
いや、せめてそのくらいのネタというか取っ掛かりが無いと
観れたものじゃない３０分でした…。

朽ち果てる2006年04月22日（土）18:51　 『学園ヘヴン』
えー…原作未プレイの人間は完全に置いてきぼりですねー。
いい意味でも悪い意味でもベタなＢＬ演出のキツさに
どこまで耐えられるか。

朽ち果てる2006年04月22日（土）04:41　 意地っ張りな二人の ささやかな夢
…あれ、大爆笑するはずだったのに、なんかちょっと泣けるよ？


いやまぁ、その他では充分に笑わせてもらったんだけれども。

朽ち果てる2006年04月21日（金）02:43　 貴様…
見ているな？

朽ち果てる2006年04月21日（金）02:43　 『ザ・サード 〜蒼い瞳の少女〜』
佐々木ゆう子がまだ歌っていたことにまず驚愕。
ついでに調べてみたら奥土居美可がジャズシンガーとして
新たな道に踏み出しているらしくて二度びっくり。

うん、アクションは綺麗ですね。
剣ではなく刀を使っているということを丁寧に演出できています。
小道具の表情も上手い。
随所にこだわりの光る演出でした。

ただ反面、どうも陶酔気味な部分も鼻につくかな、といったところ。
青春アドベンチャーじゃあるまいし、唐突に挿入されるナレーションは
あまり効果的とは言えないでしょう。
これが実は物語上の重要なギミックだというのであれば話は別ですが、
現状では違和感の対象でしかありません。

ストーリーラインとしては原作一巻が99年に富士見ファンタジアから刊行、
というところで想像される作品世界観から一歩も外れていないといった感じ。
この辺り、流行り廃りのギャップをどう埋めていくのか注目です。

朽ち果てる2006年04月21日（金）02:43　 『姫様ご用心』
酒とクスリでトリップして書き上げた脚本に絵をつけてみた。
あるいは、１分毎の展開をバカカードで決めてみた。

この作品を視聴するためには色々と大切なものを投げ捨てなければ
ならないし、まして楽しもうなどと考えるならば今まで築き上げてきた
人間としての尊厳を一時的に全投棄する必要すらある気もしますが、
ＧＡで見せた無限の可能性を信じてついていくのもいいかもしれません。

ボケ倒すなら最後まで。

朽ち果てる2006年04月21日（金）02:42　 FF12
ヤズマット打倒。
94時間。
これにて終了。

朽ち果てる2006年04月19日（水）02:18　 『獣王星』
高山みなみオンステージ。
明確に声を変えているわけではないのにきちんとキャラの違う二人を
演じ分ける、という離れ業を見せてくれます。

ノイタミナ枠は７月からハチクロの第二期が決定しているので
この作品は１クール確定なわけですが、どうまとめるのか今から
注目ですね。
…いや、丁寧なのはわかるんですが、盛り上がる前に
終わってしまうとなると…。

朽ち果てる2006年04月19日（水）02:18　 『アテンションプリーズ』
上戸彩、制服を着崩したUKかぶれの女子高生にしか見えません…。
錦戸・相武と並ぶと、これどこの航空高専？ という絵面ですが、
実際には全員成人してるんですよね…。

初回を観る限り、キャラ立ち以外の骨組みは平凡な印象ですから、
この先、上戸キャラを変に物分かりよく描いたりしないかどうかが
ひとつのポイントになるんじゃないでしょうか。

朽ち果てる2006年04月19日（水）02:17　 『トップキャスター』
ああ、女王から間宮貴子に戻った…といった感のある天海祐希ですが、
やはりこういう役回りの方が映えますねー。
全体にテンション高く、キャラは濃く、といった感じの演出で好印象。
脚本上の小ネタも冴えてます。

それにしても児玉清は最近、ドラマに出るといつも月９という気が…。

朽ち果てる2006年04月19日（水）02:15　 『７人の女弁護士』
リメイク、というほど間が空いてはいませんが、キャストと
設定を一新しての新作ですね。

ズラリと揃った新たな面子を見渡すと、弁護士事務所というより
『お水の花道』といった風情ですが、まぁご愛嬌でしょうか。
それにしても釈はこういう役がすっかり板につきましたねー。

この枠では久々に観られるものになりそうです。

朽ち果てる2006年04月19日（水）02:15　 『弁護士のくず』
トヨエツの壊れっぷりを楽しむ作品でしょうか。
もっとも民事の弁護士モノは脚本命というところがありますから、
エピソード単位でのシナリオの出来が成否の鍵ですね。

第一話の段階では当落線上ギリギリといったところ。
というか、『７人〜』と本作で、木曜日はチャンネルをまたいでの
弁護士アワーという感じですね…。

朽ち果てる2006年04月19日（水）00:24　 『RAY THE ANIMATION』
医療モノかと思いきや…。
超能力持ちの主人公に異界の新生物の如き腫瘍、謎の新薬に
格闘ナース３人娘、トドメに超必殺技使いの院長…。

どういう方向性で進めていくのかまったく読めなくなったおかげで、
ある種、退屈はしませんでしたが…。
イロモノとして楽しくはあるんですが、予想外というか何というか。

朽ち果てる2006年04月19日（水）00:24　 『彩雲国物語』
先の展開まで含めてわかりやすく前向きなプロット、
王道を外さず、悪人のいないキャラ配置。
原作は未読ながら、確かに人気の出そうな作品ですね。

映像化としては丁寧な背景美術と小道具で雰囲気を出すことに
しっかりと成功していますし、ＣＶもそれぞれのキャラの
ベクトルに対して奇を衒わず一流どころを揃えてきましたし、
演出は予想より少しコミカルでしたが軽くなりすぎるということもなく、
実に安定した作品といった印象です。

朽ち果てる2006年04月19日（水）00:23　 『クロサギ』
山下智久、方向性としてはいいんですが少し迫力不足ですねー。
まぁその辺は哀川翔や山崎努でカバーといったところでしょうか。
それにしても山下、堀北と並ぶとどうしても語尾に「だっちゃ」とか
つけてくれるのを期待してしまうなぁ。

あとは、第一話を見た限りでは詐欺師摘発するのに車列並べて
サイレン鳴らしたり、あからさまなウソ臭さが目に付くんで、
その辺を改善できるかどうかですね。

朽ち果てる2006年04月17日（月）01:53　 ＦＦ12
と、とりあえずストーリークリア、Lv64。
プレイ時間は54時間ほど。
ちなみに一軍はヴァン・バルフレア・アーシェ。
二軍連中はフランLv9・パンネロLv13と、全滅の危機に馬車から飛び出して
フェニックスの尾を使う係専門で、レベルはほとんど上げなかったなぁ…。

…で。
そこまでは良かったんだけれども、クリアしたので自らに課していた情報封鎖を
解除したのが運の尽き。
「せっかくだから」という軽い気持ちでモブ制覇・召喚獣制覇に加えて
最終目標・ヤズマット撃破という夢を見てしまったがために、休日が
丸々潰れる破目に陥る。
というか、この土日でＦＦ以外に記憶していることといえば頂き物の筍に
包丁入れて茹でたくらいだ。他に何の記憶も残っていない。

文字通り寝食を忘れて現在82時間、残すはアルテマ・オメガ・ヤズマットのみ。
愚かな私を呪いたい。

朽ち果てる2006年04月14日（金）01:19　 『うたわれるもの』
OLM + 葉 ＝東鳩２、という前々期における悪夢の公式が
頭をよぎりましたが、こちらの担当はTEAM IWASAとのこと。
だからというわけでもありませんが、予想外に作画が
安定していましたね。
全26話とのことでストーリーも丁寧に追ってもらえそうですし、
こちらも意外な伏兵です。

あとは上江洲誠のシリーズ構成能力が問われますねー。
シナリオライターとしては悪くないんで、頑張ってほしいところ。

朽ち果てる2006年04月14日（金）01:18　 『BLACK LAGOON』
ああ、『爆裂天使』ってこういうことがやりたかったのかなぁ…。
などと思ってみたり。
磯部勉演じるところのダッチの格好良さに、危うく妊娠するところでした。

いや、まったくのノーマークでしたが実に面白い。
監督・シリーズ構成・脚本を一手に引き受けている片渕須直、
あまり聞かない名前だと思って調べてみたら『アリーテ姫』の
監督とのこと。
作風はさすがに相当違いますが、なるほど惹きつけられるこの初回、
どうやらフロックではないようです。
混戦の春新番戦線、ダークホースの登場といっていいでしょう。

朽ち果てる2006年04月14日（金）00:59　 『ガラスの艦隊』＃2
って主役ツダケンかよ！
うわ、どれだけコケたとしても正座で視聴が義務づけられた！

あとはもう津田健次郎にクサいことを言ってもらいさえすれば満足です。
初主演おめでとうございます！

朽ち果てる2006年04月13日（木）00:31　 『マイメロ』＃2「アニキに勝てたらイイナ！」
生き地獄！！

…まぁ、世界を破滅の危機に追い込んだ罪はそれだけ大きいということですが…。
この作品のチャレンジ精神には頭の下がる思いです。

朽ち果てる2006年04月12日（水）02:28　 というわけで、
全人類は今週発売の『わんことくらそう』をプレイして
色々と絶望したり新たな世界に目覚めたりするといいと思った。

朽ち果てる2006年04月12日（水）02:24　 『魔法少女リリカルなのはA’s サウンドステージ02』
…これがあるから都築世界はやめられない。
とにかく徹底した優しさ。

これはしかし、ただでさえ破壊力の高いアニメ最終回近くの印象を
大幅に底上げするなぁ…。

朽ち果てる2006年04月12日（水）01:44　 『SoltyRei -ソルティレイ-』最終回
いい最終回だった！

…なんだか、こういう風に言える最終回が少ないのも
悲しいことではあるんですけどね。
いや実際、２１世紀に『アトム』をやって元ネタどおりに
悲劇で終わったらどうしてくれようかと思いましたよ。

前半は相当な低空飛行を続けていたんですが、後半になって
尻上がりに面白くなっていくという、珍しいパターンの作品でした。
とはいえ手放しで褒められるわけではなく、やはり全体としてみると
構成に問題があったのは否めませんね。

結局ＳＦ的な仕掛けを本筋ではなくギミックとして使うのであれば、
世界観ではなくキャラクターを早めに物語の前面に押し出して
流れを作っておくべきでした。
大筋としては非常に判りやすいんですが、個々の行動原理を
クローズアップしようとすると途端に曖昧になってしまうというか、
あまり掘り下げがきかないところがあるのはやはり痛い。
とにかく加速の鈍かった前半のエピソードをもう少しだけでも
プロシードの面々に割いて、プロシードがどういうものであるのか、
彼女たちがどういうパーソナリティを持ったキャラなのかを
示しておくだけでもだいぶ違ったとは思います。

というか２クールを上手く使っていれば、シルビアとセリカを
容赦なく殺しておきながら、似たような致命的状況に陥った
インテグラとラリーの方は何故か生き残っている、という
ある種のチグハグさも解消できたのかなぁ、と。
まぁ視聴者を惹きつけるために必要な犠牲だったと言われて
しまえばそれまでなんですが、ああも「何となく」で
生き残れるんであれば、腹を貫かれて瀕死のシルビアは
セリカが担いで逃げたっていいわけですし、撃たれたセリカが
インテグラの代わりに餌としてRUCに保護されたっていいわけで。
まぁあの衝撃的な死の連続で盛り上がったのは確かなんですが、
フォローの無さが釈然としないというか。

３話連続で放映されたクライマックスシリーズにしても
アクションの22話・真相の23話・大団円の24話と、いわゆる
最終回としての盛り上がりに必要な要素が分断されたかたちで
配置されていましたし、週に一話のペースで放映されていたら
私自身ここまでの充実感があったかどうか、自信がありません。

当初の予想からすれば大幅な上方修正を余儀なくされる
出来でしたし、充分に楽しませてはもらったのですが、
どこか後味の良さで誤魔化されているような気がします。
エピソード単位でみると、特に後半は欠点を押しきるだけの
パワーを持っていただけに、ここさえ上手く回せていれば
大変な名作となる可能性も充分にあったと思うんですよね。

朽ち果てる2006年04月12日（水）00:51　 『ブスの瞳に恋してる』
　
「その方が…面白いからだ！」

いや、素で笑った。
まるで読み切り漫画のように完成された構成で、第一話にして
物語が完結してしまいそうだったんですが…最後の一コマで
見事に第一話として昇華した感じ。

しかし、色々とバランスの難しい作品ですよねえ。
美人とブスのバランス、物語としてのバランス、
主人公としての絵面的なバランス、モデルになった
現実とドラマのバランス…。
その中心に稲垣吾郎をぶち込んで、さぁこの先は
どう舵を取っていくのか、お手並み拝見といったところ。

朽ち果てる2006年04月12日（水）00:51　 『ウィッチブレイド』
能登の巨乳キャラってあまり記憶にないなぁ。
さておき、大橋誉志光監督がこの手の路線を手がけるとなると
どうしても『アクエリアンエイジ』を思い起こさせるというか、
正直あまりいい印象がないんですが…。

斗沢のいいひとっぷりがどこまで高まるかが当面のカギ。

朽ち果てる2006年04月12日（水）00:50　 『西の善き魔女』
新書版５巻、外伝３巻の物語を１クール13話で再構成するということで
シリーズ構成の冨岡淳広の双肩にすべてがかかっているといっても
過言ではありません。
『ディスガイア』を２秒で片付けてこちらに専念していただきたいところ。

ハルフィルムメーカーということで、作画面の問題はクリアしたと
言ってもいいと思いますが…。

朽ち果てる2006年04月12日（水）00:50　 『夢使い』
植芝理一の意味を超越した混沌のディテールを中途半端に
再現しようとしたら、どっかで妙な薬品が混入して大変なことに！
みたいな。
小林靖子の構成・脚本が他のパートをどこまで牽引できるか。

朽ち果てる2006年04月12日（水）00:49　 『ひぐらしのなく頃に』
ＯＰは作詞と歌がえい子先生、ＥＤは片霧烈火。
ＣＶの破壊力はドラマＣＤで実証済み。
ここまでが安心要素で、あとは全部未知数というか、
どちらかといえば不安のほうが強い本作でしたが…。

いやあ、まずはいい滑り出しですね。
日常シーンをコミカルに描いて怖がらせたい場面の印象を
強くするという定番の手法を徹底的に煮詰めてきましたか。
第一話のハイライト、「知らない。」なんかも効果的に
響いていました。

何気ない罰ゲームのシーンで魅音にマジックを持たせたりと
先を見越した伏線もしっかり張っていますし、まずは
予想以上のスタートを切ってもらえた、といったところ。

２クールで罪滅し編までを入れ込むという話ですが、構成としては
鬼隠し５話、以降４、４、３、４、６話で２６話といったところでしょうか。
川瀬敏文がアキレス腱にならなければいいのですが。

朽ち果てる2006年04月12日（水）00:49　 『ひまわりっ！』
教える側も教えられる側も人間的に大いに問題のある教師モノ、と
いうのはアニメではあまりみませんね。
ちょっと新鮮。

というか、里の首脳部も苦悩してるんだろうなぁ。
エリート忍者を育成しようとして、こんなんができあがったらなぁ…。
暗殺というより自爆テロくらいの役にしかたたなそうだし。

という感じでエッジなキャラ設定には少し興味を惹かれつつ、
ストーリーの方向性としてはこのダメ人間集団がマトモに
なっていかざるを得ないんでしょうし、まぁ現時点では魅力と
予想される展開が相克しそうな気もしていたり。

朽ち果てる2006年04月12日（水）00:49　 『女子高生 GIRL'S-HIGH』
バカだ…バカがいる…。
直球エロの存在感を霞ませるほどの剛速球バカ。
無駄に芸幅の広い面子を集めた豪華キャストが光ります。

あとはアームスの脆弱な作画力がどこまで保つかですねー。

朽ち果てる2006年04月11日（火）14:15　 『カブト』
いや、『牙』に集中してくださいよ、井上ｾﾝｾｲ…

朽ち果てる2006年04月10日（月）01:27　 『涼宮ハルヒの憂鬱』
うわあ、これ絶対スタッフの頭おかしいよ！ （いい意味で
やたらディテールに凝った京アニの超絶作画をこれでもかと無駄遣いして…。（いい意味d
ってか原作未読の人間は置いてきぼりどころの話じゃねぇー！（いい意m

初手で朝比奈ミクルの冒険とは、やってくれました石原立也監督…！（いいi
いや、とんでもない核弾頭が待っていましたね春新番。(いi
ＥＤロールの動かし方も異様。（i

朽ち果てる2006年04月10日（月）01:27　 『錬金３級 まじかる？ぽか〜ん』
トバしてるなぁ…。
妖精帝國の妖しい旋律に乗せて流れるＯＰに期待を高めても、
そのシュールなシナリオが開始からわずか１分で考えるだけ無駄！ と
雄弁に語ってくれます。
明確なオチすらありません。
どの道、劇的なストーリーを期待しているわけでもありませんし、
このくらいあっさりとやられた方がいっそ気持ちいいというものでは
ありますが。

作画レベルが異様に高いのが他作品と差別化を図っている点でしょうから、
この生命線をどこまで維持できるかですね。
初回は平田雄三自ら作監・原画に入って乗り切りましたが、さて。
まさか毎回はいてないで誤魔化すわけにもいかないでしょうし…。

朽ち果てる2006年04月10日（月）01:26　 『魔界戦記ディスガイア』
初回にして既に作画と演出がお察しくださいレベルなんですが…。
あからさまにやる気のない冨岡淳広の脚本といい、１クール作品ということといい、
今後も期待できそうにありませんね…。
キャストとしては好みなんですが、音楽と予告だけ原作ノリにされてもなぁ。

オマケに動画がついてくるラジオドラマだと思えば…いやまぁ、そこまで
無理して観る必要があるかどうかは別として。

朽ち果てる2006年04月10日（月）01:26　 『Soul Link』
なんだってこの作品をアニメ化企画が通ったのかは知るべくもありませんが、
まぁ原作の段階で十二分につまらないのでこれより酷くなることはあるまい、と
高をくくっていたんですが、同程度に酷くなる可能性があることはすっかり
失念していました。
鈴平ひろの絵を堪能するという楽しみ方ができない分だけタチが悪い気もします。
まぁ当面は子安と若本様に救いを求めるとしましょうか。

しかし所俊克という人のセンスでシリーズ構成までされるとなると
観続けること自体が苦痛かもしれないなぁ。
待ってても陵辱があるわけじゃないでしょうしね…。

朽ち果てる2006年04月08日（土）20:50　 劇場版『CLANNAD』
出崎監督…o...rz

朽ち果てる2006年04月08日（土）19:44　 というか、
あゆき→とまりのラインはこの物語唯一の百合要素だと思うのだけれど、
どうして８話のアレをあゆき→はずむと見る声が大多数なんでしょう。
やっぱ百合的思考って浸透してないのかなぁ。

朽ち果てる2006年04月08日（土）19:37　 そして摩利あゆき
それにしても、摩利あゆきという女の圧倒的な自己弁護能力の
高さをまざまざと見せつけた第８話は実に印象深い。
己が眼前に立ち塞がるあらゆる壁を迂回しながら生きるために
必要な能力を、彼女はこの歳にして完全にモノにしている。
蝶の回想など、己に対する格好の言い訳を見つけ出したようで
実に嬉しそうだ。

ここに恋心は存在しない。
ただ恋をしている自分という夢想を弄んでいるだけだ。
それは単なる思考実験であり、自分自身を主人公とした
白昼夢の一つに過ぎない。
そして彼女はそれを充分に自覚している。
その上で、それを理解し得ない周囲に対する優越感を
舌の上で転がして楽しんでいる。
それが幼稚で未熟な精神活動であることを熟知しながら
陶酔に依存する程度に、摩利あゆきという女は腐っている。

リスクを極端に忌避する脆弱さを特に隠そうともしないのは
外向けの虚飾の一つか、自覚した上で己の傷に陶酔するという
高度な自己憐憫のなせる業か。
いずれにせよ救いようもなく惰弱であり、手の施しようもなく
病んでおり、そうしてそれがゆえに摩利あゆきという女は、
我が愛すべき敗残者である。

足の竦むに任せて歩き出そうとしない彼女に希望はなく、
だが同時にあらゆる致命的リスクを避けながら欠落部位を
陶酔で埋め尽くす彼女には、絶望もない。
周囲を流れる時間を、成功を失敗を未来を挫折を傍観しながら
あらゆる可能性を喪失していく。
それは輝ける時間を代償にのみ存在し得る楽園だ。

朽ち果てる2006年04月08日（土）19:34　 『かしまし 〜ガール・ミーツ・ガール〜』最終回
素晴らしい。
百合ものではなく三角関係ものであるという点にさえ
注意すれば、これはもう教科書にしてもいい出来栄え。

これははずむというフィールドの上で行われた、
とまりとやす菜の伝説的な名勝負。
主要登場人物の４人が例外なく自己弁護と自己憐憫と自己陶酔に
浸りながら織り成す、醜悪にして甘美な物語。

結論から言えば、やす菜は試合に勝って勝負に負けた。
以下は終盤の展開である。


３点を追う７回表の本塁突入時に傷めた右手を庇いながら
必死の投球を続けるとまり。
１点差にまで詰め寄った９回表、二死１、３塁。
序盤の大量リードを守りきれずに中盤で失点を重ねたやす菜には
焦りの色が浮かんでいた。

バッターボックスに立つのは９番・投手とまり。
折りしも降りしきる豪雨で制球は定まらない。
巧打者の１番には回せないという気持ちが先走ったか、
１−２からの４球めは安易にストライクを取りにいった球。
この絶好球を見逃さずに振り抜いたとまりの打球は右翼フェンスを直撃。
右翼手がクッションボールの処理に手間取る間に一塁走者は
三塁を回って本塁へ。
返球の中継に入った投手やす菜の眼に入ったのは、泥濘と化した
内野の土に足を取られて進塁が乱れた打者走者・とまりの姿。
送球は本塁ではなく二塁へ行われた。
クロスプレー。

本塁は間に合わないという咄嗟の判断もあっただろう。
勝負の上でのことだと庇う声もあるだろう。
しかし結果としてこの送球は、この名試合に後味のよくない結果を
残すこととなった。
タッチに行った遊撃手のグラブは、頭から滑り込んできたとまりの、
傷めた指を直撃した。
判定アウトも一塁走者の生還は認められ、とまりの１点リードで攻防は
最終９回裏に移る。

マウンドに上がるとまり。
しかし腫れ上がったその指は、既にまともな制球のできる状態ではなかった。
チーム内に交代できる投手はいない。
野手との交代も検討されたが、兼業投手で抑えられる相手ではないと
誰もが理解していた。
激痛に歯を食い縛りながら、それでもスタンドからの大声援を背に
とまりは気迫で投げ続けた。

打者５人に対して、ストライクが宣告されたのは３球。
そのいずれにも、バットが振られることはなかった。
この回２０個めのボールが言い渡される。
押し出しのサヨナラ四球による、ゲームセットの瞬間。
大ブーイングをその身に受けながら一塁ベースへと歩くやす菜の
口元には、微笑すら浮かんでいたという。

この試合を観ていたすべての観客は、敗者たるヒーローの名を
心に刻んだ―――来栖とまりという名を。


如何だろうか。
これが『かしまし』という物語の顛末である。

宇宙人も月並子も明日太も、すべての雑音を排除して展開された
この物語は美しい。
花田十輝という男、素晴らしい仕事をしてのけた。

この物語を、二人の女が一人の男を奪い合うものとみるのは愚かだ。
はずむとは互いにとって領土であり、それ以上ではない。
これは二人の女が、己が立ち位置という既得権益を守るために
侵入者の息の根を止めようと牙を剥き、互いの喉笛を噛み破らんと
絡み合う物語だ。
奪回の物語ではない。死守の物語だ。

ここに於いて情は道具へと堕し、弱さは刃へと転じる。
曝け出された唾棄すべき醜悪さは、熟れ落ちる寸前の果実にも似て
実に甘美である。
三角関係かくあるべし。

極めて病的な名作。

朽ち果てる2006年04月08日（土）19:34　 ところでドミニク
もうアネモネの憑き物を落とすための１年間、最後までよく頑張った。
その集大成たる#48「バレエ・メカニック」は必見。
というか山崎樹範がすごく頑張った。
テニス暦２年のクセにとか思った過去の俺には土下座させるから許してくれ。
#45「ドント・ユー・ウォント・ミー？」での絶叫はもはや伝説級。

「わかるでしょう…！？　わかってくださいよ！　お願いしますよ！！
　ボク何か間違ったこと言ってますか！？」

最高。

朽ち果てる2006年04月08日（土）19:33　 『交響詩篇エウレカセブン』最終回
ボーイ・ミーツ・ガールが世界を救うお話。
とても大きな物語。
ついでにちょっと落書きもしちゃいます。
そんな感じ。

まずは、素晴らしい、と。
世界があって、そこに生きるキャラクターがいて、時間が流れていて。
そうして物語には主題があって、それをきちんとまとめきれている。

当たり前のはずなのに、なかなかできないそれらのことが、
全部まとめてこの作品には詰まっています。
細かい不満はすべての面で水準以上を誇るそのクオリティに
起因するもので、期待の声をあえて受け流すような方向性の
「大作」が多い中、それを真正面から受け止めてみせたというだけでも
本作は賞賛に値します。
京田監督、『多元変奏曲』で垣間見せたエヴァの系譜の集大成を
ついにやり遂げたといったところでしょうか。

放映開始前はエッジとオサレの境界線上を彷徨う作品になるのかと
思っていたんですが、いや己の不明が恥ずかしい。
王道も王道、観ているこっちが恥ずかしくなるくらい堂々と物語賛歌を
謳い上げる作風は、近年を見渡しても並び立つものがありません。

レントン、エウレカ、ホランド、タルホ、レイ、チャールズ、
ドミニク、アネモネ、デューイ、ノルブ、サクヤ…。

それぞれに用意された物語が交わって一つの大きな物語を成していく
その美しさは、まさに大作と呼ぶに相応しい作品でした。
拍手を。

朽ち果てる2006年04月08日（土）03:09　 『甲虫王者ムシキング 森の民の伝説』最終回
うぅん。
最終回こそ吉田玲子の脚本と山内監督自らの手による演出という
力技で押し切った感がありましたが、松井亜弥の急な脚本ローテ
投入といい、要所要所でどうにも辻褄が合わない感のある展開といい、
どうも最終クール直前から釈然としない部分が多かったですね。

ポポとソーマというキャラの描き方については、これはもう
文句なしというか、明確な意図を持って動かされていたので
観ている側としても安心していられたんですが。
いや、例えばソーマはアダー側についたり幼虫を人質に取ったり
人格の揺り戻しがあったりと揺れっぱなしのキャラでしたが、
その行動原理に関してはしっかりと描かれていましたし、
唐突に見える行動にしてもその心情は充分に理解の範疇内でした。
ポポの成長にしてもそうです。
パサーやグルムとの対決、旅の中での様々な人間との出会いを通して
描かれてきたポポの変化は、その旅がラストバトルに意味を持つという
物語的なカタルシスを含めて、充分に物語の軸として堪えうるものでした。

この物語をポポの成長物語、即ち父の不在と母からの巣立ちから
始まって、ソーマというアンチテーゼを配置して視聴者に比較させながら
最終的にアダーの論理を正面から否定できるだけの人間性を
獲得させるまでの物語と規定するなら、充分に水準を満たすだけの
要素はありましたし、名作となる素地は整っていたと思います。

ただ、現実にそういう軸が物語の中心であり続けられたかといえば、
残念ながら違っていた。
そしてそれが、この作品に対して根本的な違和感を抱かせる
原因になってしまっているのだと思います。
端的に言ってしまえばセランとパム、残念ながらこれらに関して
この作品は迷走の一途を辿ったと言わざるを得ません。

セランがムシと森の民の間に位置する生命体として新しい森の
象徴となり、旧い星への回帰を否定する論拠となること。
パムが移民船の生体ユニットであり旧い星の象徴としてポポを
導きながら、旅の内でこの星への理解を深め、最終的には森を
肯定する存在となること。

この二つの設定に関しては、おそらく当初からの確定事項として
プロットに組み込まれていたのだろうとは思います。
ただ、そこへ至る過程、肉付けの部分がまずかった。
その時々、エピソードごとの展開に応じてとにかく都合のいい
使われ方をしていった結果、腰を据えて彼女たちの変容の過程を
描くことがまったくできないまま物語は中盤の大転回を迎え、
結果としてストーリーの屋台骨を支えるはずの二人が完全に
キャラとしての立ち位置を見失ってしまいました。

ポポとの関係、ソーマとの関係、心情の移り変わり…。
そういった部分を置き去りにしたままで深みのある役回りなど
期待できようはずもありません。
にもかかわらず、物語の核となる設定と密接に関係している以上は
いずれ彼女たちをメインストリームへ押し出していかざるを得ない。
かくしてセランとパムは話数ごとに人格と行動原理が変わるという
不安定な存在のまま終盤の物語を支える役を振られ、そうして
その不安定な骨格を得て物語全体が揺らいでいった。

上下優劣ではない、完全に平行線を辿る思想・心情の対立を
調停する存在としての「女性」という軸が瓦解したままでは
ポポとアダーという一騎討ちの構図が意味を失います。
本来であればポポが乗り越えるべき存在として、デューク辺りと
相討ちにでもして退場させるべきだったペレ（＝ムシキング）を
最後まで中途半端にこの対立構図に入れ込まなければ
ならなかったのはこのためでしょう。
ここに至って、パムとセランの本来ありうべき立ち位置における
不在は、ポポの成長物語という完成像をすら阻害しています。

終盤を支配する無軌道な空気、不条理とも見える展開は
こういった基盤の上に立脚したものだったのではないかな、と。
物語の主題である生命賛歌、肯定主義は最後の一線で踏み止まって
守り通したといった印象が強いだけに、さても残念というか。

もっとも、商業的にこれだけ大きな意味を持つ（と思われる）
タイアップ作品でありながらＯＰテーマの『生きてこそ』を
４クールにわたって維持し続けたことからしてスポンサー側や
プロデュースサイドとの暗闘は容易に想像し得るだけに、
よくぞ堪えた、大枠としては勿論のこと、よくもこれだけの
ファクターを最後まで残した、と称えるべきなのかもしれませんが。

兎にも角にも山内重保監督にはお疲れ様でした、と。
ついでに言えば次回作には更なる期待を。

朽ち果てる2006年04月08日（土）03:09　 『xxxHOLiC』
大原さやかで侑子さんというだけで満足している自分もいますが、
いやいやどうして、妖しさ満点の空気作りはネタ師・水島努の
本領発揮といった趣で、作品としても十二分に楽しめそうです。

それにしても今期の福山潤は働きすぎ。

朽ち果てる2006年04月08日（土）03:08　 『ああっ女神さまっ それぞれの翼』
ようやく出番の回ってきそうなペイオースがＯＰをはじめとして
ちょこちょこ自己主張するのを尻目に、今回も初手からリンドが
活躍してますね…。
それにしても松原秀典のキャラデザは、最近の藤島本人が描くより
藤島キャラらしいというか。
まぁおかしな話なんですけどね。

相変わらずのマイペースぶりというか、とにかく丁寧な物語運びを
心がけるという方針は第二期にも変更なしといったところでしょうか。
もっとも、この場合の問題は誰に対して丁寧なのか、なのですが。
非常に間口を広く取っているように見せておきながら、その実は
一見さんお断りな空気が漂っているような気がするのは、あながち
信者の妄想ではないような。
その調子で頑張ってください、合田監督。

しかし前シリーズと同様のペースを保つとなると、今回も
２クールだと仮定するとウルドの神魔分離あたりを
クライマックスに持ってくるつもりなんでしょうか。
ああでもそれじゃあペイオースが出てこないか。
いずれにせよ、原作の人気が最盛期を迎えた頃の話までは
まだ届きそうにありませんね、と始まった段階で第三期を
夢想してみたり。

朽ち果てる2006年04月08日（土）03:08　 『吉永さん家のガーゴイル』
若本様、ハマり過ぎ。

さておき。
スタッフで注目している作品、その３です。
鈴木行＆吉岡たかをの『ハピレス』『ＤｅａｒＳ』コンビですね。
原作世界をこれでもかと練り込んで練り込んで、練り込みすぎて
作品精神を先鋭化しすぎてしまうきらいはありますが、それでも
画面に映し出されるのは全体に優しい世界、という。

このコンビ最大の障害は低迷しがちな作画ですが、とりあえず
今作はそのラインに関して心配はいらなそうで一安心。
安牌といっていいでしょう。

朽ち果てる2006年04月08日（土）03:08　 『リングにかけろ1 日米決戦篇』
ＯＰテーマが据え置き…非常に珍しいケースですね。
監督は小村敏明から貝澤幸男へとバトンタッチされましたが、
前シリーズでも顕著だった原作へのリスペクト精神の表れと
考えていいんでしょうか。

とりあえずキャストのノリは非常に素晴らしいので、
このままの勢いを保っていただきたいものです。

朽ち果てる2006年04月08日（土）03:07　 『地獄少女』最終回
…どうしろと？
柴田親子の投入タイミングといい、この幕引きといい、
構成の意図が掴めません。
前半の類型的に過ぎる醜悪さと後半の面白みに欠けるグダグダ感、
悪い面のベクトルが変わっただけというか。
罰として金巻は蟄居閉門してガルキーバの続きを書くこと。


『ＩＧＰＸ』と本作は前期作画パワー無駄遣いの二大巨頭でしたが、
最後までそれが覆せませんでしたね。
第二期決定だそうですが、そのカネと作画人材を他に回してくれというのが
正直なところ。

朽ち果てる2006年04月07日（金）03:15　 シンガポール武道家
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060405-00000124-mai-soci

こんなファンタジーが現代日本で起こり得るという事実の発見に
まずは乾杯したい気分。
ただ、別報道で「日本は世界地図で見ると小さいからすぐ見つかると思った」と
彼らが供述していることが報じられたのに対しては、一言だけ。
それ、シンガポール在住の人にだけは言われたくない。

それにしてもこの記事を読み返してみると、あらゆる方向から凄まじいスケールでの
ツッコミが必要とされる、特大のスクープであるとしみじみ思う。

朽ち果てる2006年04月07日（金）03:13　 『NANA』
別にどうでもいいけど椀を左側に置くな。
ってホントにどうでもいいな。

原作読者、それも普段アニメを観ない層、というか
積極的に忌避する層に対する気遣いが徹底してますねー。
というかそれが先に立っていて、上手さは目立つんですが
映像化独自の魅力を打ち出していけるのはまだちょっと先かな、
といったところ。

朽ち果てる2006年04月07日（金）03:01　 『銀魂』
阪口大助のテンション高いツッコミは天下一品ですね。
杉田はもう少しこなれるといい感じかも。
釘宮はこれだけ名を馳せておきながらこのタイミングで
この仕事、さすがというよりありません。

初回から色々とトバしてますが、印象としては
まだちょっと硬いかなー、といったところ。
もっともそのカタさを振り切るためのスレスレな
ネタフリ、という計算じみた部分も感じられるんで、
この分ならすぐに馴染むでしょう。

朽ち果てる2006年04月07日（金）03:00　 『ストロベリー・パニック』
げぇぇーッ！
ウ、ウニメの正統後継作がきよったでぇーッ！
勿論悪い意味で。

演出に対して作画がまったくついていってないんですが、
信者数の裾野がより小さい作品で過去の失敗作と同じ轍を
踏んでどうするんでしょうか。

シリーズ構成に浦畑、ローテに高屋敷という百合世界との
相性最悪っぽい組み合わせも見逃せません。
『おにいさまへ…』？
あれこそ高屋敷に繊細な世界を任せちゃいけないという
いい証左じゃないですか。
ふでやすかずゆきもゾイドジェネシスでは結構やらかしてましたし、
監督の迫井政行に至っては一片の期待もできません。
いやあ、ネタとしては最高の布陣が整いつつありますね。

圧巻なのはＥＤ。
まさかこのような暴挙に地上波で再びお目にかかれるとは。
素晴らしいを通り越して凄まじい。

唯一、ＣＶに関しては予算との兼ね合いを鑑みたかのような
分相応さが素晴らしい。
特に清水愛はこういうタイプの一筋縄ではいかない変態キャラを
やらせると右に出るものはいませんね。


公野櫻子描くところの原作にしてもステレオタイプの枠から
踏み出すことのない凡作ではありますが、しかしＧ’ｓという
この世の底辺を濃縮したようなどん底の概念から生み出された
極めて業の深い世界観を実力者が真正面から調理すると
どういったものになるのか、興味深いところだったんですが。
まぁこうなってしまった以上、ネタとしてのベクトルで
加速してもらえればそれで満足です。


で、そんなことより花園"喰っちゃ寝"静馬様を主人公にした
エロゲ化ﾏﾀﾞｰ？

私は百合に肉体関係を認める立場をとっています。

朽ち果てる2006年04月07日（金）02:59　 『ZEGAPAIN -ゼーガペイン-』
個人的にはこちらも注目作の一つです。
下田×関島コンビによるオリジナルロボットもの。
『JtoX』に対する信仰は21世紀になっても捨てられません。

というわけで加速の鈍い序盤を予想していたんですが、
予想外に、といったら何なんですが、導入が上手い。
ループものだか並行世界ものだかということもちゃんと
匂わせていますし、キャラの配置も男女バランスも
セオリーに則ったものになっています。
ちょっと信者的には滑り出しが順調すぎて逆に
妙に落ち着かない感じになったりもしてますが、
まずは喜ぶべきでしょうか。

あとはこれが何クールの作品なのか、ですね。
１クールでは収まりそうにないスケールですし、
３クール以上では関島真頼の構成能力に不安が生じます。

朽ち果てる2006年04月07日（金）02:55　 『桜蘭高校ホスト部』
史上最多の新番組数を誇る今期の新作群。
中でも注目作の一つが本作です。
だって五十嵐×榎戸ですよ。
もう楽しいに決まってる。

そんなフィルタかかった目で観た初回ですが、いや、
やはり文句なく面白い。
「楽しい」を主眼に置いてテンポ良く展開される演出は
時の過ぎるのを忘れさせてくれます。

男装の少女が美少年に囲まれる話、というだけで
敬遠している向きは猛省すること。
必見。

朽ち果てる2006年04月07日（金）02:54　 『いぬかみっ！』
草川啓造監督、えらく作風を変えてきましたねー。
初手から堀江由衣を好き放題に弄んでるというか、
下ネタ全開なんですが…原作はどうなってるんでしょう。
手元にある資料は電撃hとpやらhPaに載ってる番外編だけなので
あまり参考にならない気がします。

あまりにも漢らしい主人公を演じる福山潤、ノリノリで
バカ美声を披露する速水奨をはじめとしてキャストの
テンションはやたら高いんで、このフルスロットルな
ノリを貫き通せたなら大化けも充分にありそうです。

朽ち果てる2006年04月07日（金）02:53　 『タクティカルロア』最終回
…やらかしたなぁ。

絶対無敵のオカマ艦長にどうやってリベンジするのかと
思っていたら…自棄で何となく撃ったら何となく当たっちゃった、
ってそれはどうなの！

とはいえそんなことはこの最終回においてはさほど重大な問題ではなく
（どちらかというと、これだけのことをやらかしたのに問題とするに
値しない最終回だったことが一番重大な問題なんですが）。

ラストバトルは省略されました。
ラスボスはテロリストに暗殺されました。

…はい、そうですか。
としか言いようがなく。
投げっぱなしはけしからん、というなら広げた風呂敷ごと
燃やしてやると言わんばかりの暴挙ですが、まぁこの作品は
ここまでがここまでですからね…。

失敗の要因はいくらでもありますが、まず大枠で言えば
メインとなる要素を絞り込もうとしなかったことでしょうか。
艦隊バトルなのか、ハーレム恋愛モノなのか、人間ドラマなのか。
別に全部詰め込んだって構わないんですが、場当たり的に
あっちに手を出しちゃあ引っ込め、こっちに首を突っ込んじゃあ
引っ込め…ではお話になりません。
構成以前の問題です。


各論としてはキャラ配置の問題もありますね。
敵味方でキャラを多数出すのは構いませんが、その立ち位置と
行動原理を明かすのが遅きに失しました。
そのせいで中盤までの台詞は物語的な展開を進めるだけに終始し、
キャラの心情描写は上滑りするばかりだった感があります。

関連して、ノイント・テーゼと呼ばれる物語の核となる
論文ですが、これを開陳するタイミングも遅すぎました。
敵方キャラの殆どと主人公側の重要人物がこれを基準にして
動いているということだけが早くから明らかにされていた割に、
その内容に関してはまるで触れられることなく物語が
展開されていきました。
しかし、いざ発表されてみればその中身は一つの思想であり、
これを最終回直前まで引っ張る意味はまったくありません。
むしろ視聴者側への情報として中盤で明らかにしておいて、
敵方の行動原理をはっきりさせるべきでした。
平穏と安定を天秤にかけて平穏を犠牲にした安定を取るという
思想自体はテロリストのそれと親和性が高そうですし、
それを掲げるカリスマに同調するテロリスト集団がいても
特に不自然ではありません。
その辺りの判断の悪さは全体に悪影響を及ぼしていますね。

また、主人公であるはずの漂介の使い方にも完全に失敗しています。
パスカルメイジと呼ばれる艦への、あるいはこの世界観全体への
導入視点として動かすべきキャラであるにもかかわらず、
序盤ではハーレムものの主人公的な配置をされ、艦の群像劇に
焦点が移された中盤では使い捨ての駒として翼というキャラへの
萌えを浮き彫りにするための当て馬に使われ、終盤では
完全に背景扱い。
ここまでくると、わざとやってるのかと疑いたくなります。

あらゆる部分で釈然としないものが残る作品でした。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:54　 『プリンセス・プリンセス』
間の取り方に若干気になる部分がありますが、演出は悪くないですね。
というかゴスロリ女装美少年ｷﾀｺﾚ、といった感じで作画は実によろしい。

ＢＬ系作品にもノウハウが蓄積されていけば良作名作の出てくる余地は
充分にあると思うんで、実際頑張ってもらいたいものです。

そういえば保志はルミナスで女装キャラやってましたねえ…。
大先輩という意味で「様」づけなのか。違うか。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:53　 『.hack//Roots』
や、これは明らかにネトゲに嵌ったことのある人間を対象にして
作られてますねー。

まぁ前シリーズの放映当時とはネトゲ人口も比べ物にならない規模に
なってますからね。
作り手と受け手の間にある程度の共通認識が存在するという前提で
作品世界が構成できるようになったのは利点でしょう。
反面、そこに関わったことのない向きには相当理解が厳しいつくりに
なってしまっているとは思います。

初心者軽視、暴言、粘着ＰＫ、ＰＬ、過疎ギルド、教えてくんUZEEEE…と
成熟しきったネトゲ世界の負の部分をまとめて持ち出してきた感のある
初手でしたが、こうなると膿を出しきったあとの展開が気になりますね。

で。
中の人が36歳ニートとかになってる銀漢たんが出てきたりするのﾏﾀﾞｰ？

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:53　 『ARIA The NATURAL』
あ、ちょっと雰囲気変わりましたね。
まだもう少し様子を見なければはっきりとはわかりませんが、
ネオ・ヴェネツィアの空気を大事にしている感じがするというか。

キャラを見せるよりも世界を見せるという路線を採ったのであれば
個人的には万々歳なのですが。
期待しましょう。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:53　 『エア・ギア』
ある程度の覚悟はしていましたが…。
作画・演出・ＣＶとすべてにおいて低水準。

ここに小中千昭を投入することで何らかの化学変化を
期待したのかもしれませんが…どうにもならなそうです。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:52　 『ガラスの艦隊』
これは…どうしたらいいんでしょうか…？

トンデモ宇宙、トンデモ貴族、トンデモ戦争…。
迂闊合戦を繰り広げる展開といい、何を見せたいのか
まるで理解できない構成といい、米村正二、せっかく
上がった評価を地に落とすような仕事をしますね…。

独自のルールに従って動く世界なのは構いませんが、
それならそれを理解できるかたちで明示すべきです。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:52　 『ラブゲッCHU 〜ミラクル声優白書〜』
えーと…ネタとして突き抜けきれてないなあ。
声優養成所アニメ・主役は新人・脇を固める二戦級声優陣、
おまけに作画はヘタレ確定と要素は完璧なんですが、
わりと逃げずに作ろうとしている気がするのが残念。
いや、本来はそれでいいはずなんですが…このネタじゃ、
どう頑張ってもヲタに媚びるか内輪ウケに走るかに
落ち着いてしまうと思うんですよね。

最初からドル売りされるのを望んで養成所の門を叩くような
人材がどれだけ痛々しいのか、というのを描いたのは
まぁ面白いと思うんですけど、所詮広がらないネタだよな、と。
それとも痛い人がマトモになる過程を描くつもりなんでしょうか。
いや、それもなぁ…。

いろんな意味で覚悟が足りないな、という印象。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:51　 『シムーン』
ああ、この作品を構成するそれぞれのパーツはひどく刺々しくて
とても噛み合いそうにないのに、全体として不思議と安定している。

独特の美意識がすべてに優先する世界であると明示されているのが
実に潔い。
進むのか引き返すのか、我々ははっきりと選択を迫られている。
私はこの作品に賭けよう。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:51　 『スパイダーライダーズ 〜オラクルの勇者たち〜』
黒田洋介、真下監督と徹底的に相性悪いんですかねー。
ﾔﾝﾏｰﾆであの体たらく、続けてこれですか…。
もっとも本作の問題は脚本だけではありませんが。

主人公が異世界に移動するのはいいんですが、移動前の世界が
現実世界だったという基本的な状況が、台詞で説明されないと
わからないというのはどうなんでしょう。
その辺り、主人公の服装なり何なり、どうにか工夫することは
できなかったんでしょうか。
こういう根本的な部分で欠陥があるというのは深刻ですね。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:50　 『あまえないでよっ！！ 喝！！』最終回
物語のメインストリームとなる軸が殆どその最後になるまで
提示されなかったというのは前シリーズの欠点の一つだったんで、
いわゆるお当番回を寺の少女たちそれぞれが己が六道と対峙する
エピソードにしたのは、一つの有効な手だったとは思うんですが…。

ただ一希という新キャラがその対立軸として上手く機能したかというと、
やはりちょっと首を傾げざるを得ないというか。
どうしてもパワー不足の感は否めませんでした。
終盤になって一希側に投入された僧侶二人組を、もう少し早い段階で
クローズアップしていってもよかったかもしれません。
打った手が前シリーズの良さと相殺しあったという印象ですね。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:49　 『舞-乙HiME』最終回

「アリカ…君はどこに落ちたい？」

↑はラストバトルの結末とは一切関係ありませんよ？


いやー、予想に反して盛り上がった。
これまでのキャラ総登場でラストバトルに挑み、かつそれぞれを活躍させて、
主人公とライバルの対決にもきっちり片をつけ、ハッピーエンドらしく
エピローグも忘れずに、と。
ミス・マリアなんかのサプライズサービスもありました。

正直、ここまでの流れからしてこういうことを全部やってくれるとは
思ってなかったんですが…吉野弘幸、やはりやるときはやる男です。
開始当初からかなり好き勝手、のびのびと楽しそうに作っているのが
伝わってきた反面、主人公であるアリカのキャラ造形をはじめとして
少し伸びが鈍いというか停滞気味だった部分もあったんで、その辺の
しわ寄せがラストに響いてくるかな、と思ってたんですけどね。

いや、細かいことを全部ぶっ飛ばして勢いで盛り上げてくるとは。
もっともとりあえず欝展開は一通りやりましたし、大詰めの
ここにきてまでまたそれを繰り返して小さくまとめるよりは、
よほど正解だったとは思いますが。

全体の構成で言えば、結局アリカとニナをその位置に据えるんだったら
マシロをあっちに振ったりこっちに揺らしたりした意味ってどこに
あったのよ、とか疑問に思うことはありますが、まぁ締め方が
気持ちのいいものだったんであまり気にならないのは事実です。


それにしても美優さんは前シリーズに引き続き、またもや
無敗キャラでした。
ま、今作は主人公も世界観もアリッサお嬢様を基盤にしてるわけだし、
気合も入ろうってものですか。
いつか時の彼方で機能停止するその日まで、ずっとこの係累を
見守っていくんだろうな、と考えるとやっぱりカッコいいなぁ。

ナギも最後までオイシいポジションでしたねぇ…。
ついに悪の親玉になれたことを徹頭徹尾楽しんでた感じ。
もっとも楽しみすぎてて、どれだけ黒幕らしいことを言っても
説得力というものが皆無だったのが珠に瑕。
お前の行動原理は「面白そう」で全部だろと。

全体に旧作キャラにオイシいところを振りすぎて、新キャラ勢が
割を食っていた感はありますね。
あ、舞と黎人は例外として。
これがスターシステムの使い方として正しいのかどうか、というと
微妙な部分だとは思いますが、まぁ実験的な試みでしょうし、
ファンサービス的な要素を優先するとなればこんなところですかね。

このシステムがこの先に続いていくかどうかはわかりませんが、
まぁ大々的に前面に押し出すよりはお遊び程度に配置したほうが
見ているほうも作るほうも気楽なのかもしれません。
前作の人気キャラが活躍！ はいいんですけど、前作の不人気キャラを
今作で活躍させて人気キャラに！ というのを繰り返していくと、
貧乏くじを引くようなポジションに置けるキャラがどんどん少なくなって
いきますからね…。

本来はオイシいポジションも悪役もやられ役も演じ分けさせる、
まぁ今回で言えばミドリちゃんなんかがいい例ですが、それが
スターシステムだと思うんですけども、ただミドリちゃんの役回りは
予想通り不評が多かったですしねえ。
観ている側が慣れてしまえばいいんですが、まぁその辺りが
周知されるより前に製作側でこのシステムを前面に押し出すのを
やめてしまう公算の方が大きい気もします。


ところでＯＶＡって、いったい何をやるんでしょう。
後日談や過去編なんかがセオリーですが、これがたとえば
エルス復活作戦だったりした日には…いや、まぁ観たいな。

朽ち果てる2006年04月06日（木）20:49　 『よみがえる空』最終回
桜美かつし監督にしては希望と絶望のバランスを最後まで偏らせないように、
よく我慢したな、と。
自衛隊宣伝アニメという以上に、成長物語としてよくできていました。
１クールという尺の短さもあって過程は飛ばされ気味でしたが、
少なくとも後退してはいなかったというだけで昨今では評価に値します。

「自衛隊」「救命モノ」「屈折した新人」というキーワードを
聞いたとき、正直なところこれまでの桜美かつし監督作品から
類推される失速パターンがいくつか頭をよぎったんですが、
なかなかどうして。
鼻息の荒さを、少なくとも作品の表に出さなかったのは正解だったと思います。

ただ能登キャラは最後までストーリーに絡まなかったなぁ。
いや、とは言っても窮地に陥った能登を救出するとか
そういうことではなくて、主人公の成長物語にとって
あまり大きな役割を果たさなかったな、という意味で。

朽ち果てる2006年04月04日（火）23:40　 『メルヘヴン』＃52
た、武上ｾﾝｾｲ！？
台詞回しがスゴいことに…というか中学生が書いた学芸会用シナリオみたいですよ？
いくらなんでもこれは特殊な事情があったと思いたいんですが…。

朽ち果てる2006年04月04日（火）23:25　 火曜いージャン！枠
新聞発表タイトルが気合入りすぎてる件について。
BLEACH…その喧嘩は買わなくていい。

朽ち果てる2006年04月04日（火）02:41　 『落語天女おゆい』最終回
んー、意外と言ったら失礼なんですが、今期も当然のように量産された
萌えアニメの中では出色でしたね。
昨今珍しい、正統派の美少女戦隊モノでした。

いわゆるお当番回を個々のキャラクターに焦点を当てるだけのものにせず、
一話を丸ごと使って変身までの過程を丁寧に描く形式にしたのは大正解。
それによってそれぞれのエピソードが中だるみせずに引き締まりました。
キャラクターの掘り下げも妙な過去のトラウマをつけたりせずに
上手にそれぞれのパーソナリティを引き出してましたし、素晴らしい。

ただ、導入に二話使ったところは減点対象かな、といったところですね。
まぁおそらくは落語協会との絡みもあったんでしょうけど。
その辺は後述で。
ところで構成・脚本の頼経康史、以前avexのプロデューサーとして
クレジットされていた方と同一人物のようなんですが、若手でもなく、
初仕事でこの出来栄えということになるとある種恐ろしいですね…。

キャラデザの良さを崩さない水準で踏みとどまった作画も好印象。
ぱっと見は冴えない感じの変身後デザインも、動かしてみると
これが結構映えるんですよね。

キャストに関しては、一番の不安要素だった主演の後藤沙緒里が
これまでに聴いたことがないくらい自然な演技をしていたのが驚き。
こういう系統の方が合うんですかね。
レギュラー陣に関してはそれぞれ得意の役柄でしたし、期待通りの
高水準な芝居をしてくれました。


んで。
この作品の当初のウリであった落語芸術協会とのコラボ、といった部分に
関してなんですが。
正直、この作品の評価に対してはここが一番の難物なんですよね。

ぶっちゃけた話、舞台が江戸になってさえしまえば、その背景が
落語である必然性はまるでなかったんですよね、この作品。
いや、最終話の「長屋の花見」から回想を挿入してラストへの導入とする
流れなんかはすごく綺麗でしたし、感心したんですが。
ただ、全体を通してのキーワードが「落語」である必要というか、
他の何かと交換不能であったかどうかという問いには否と答えるしかない。

おそらくは第一話を見せた段階で落語協会側の追求をかわすために
必要な選択だったのでしょうけど、唯たちを江戸へ移動させるのが
第二話のラストになるという、序盤最大の失速要因を作り出したことも
考え合わせると、功罪のバランスが悪いなぁ、と。
まぁ、大前提としてこのコラボがなければ生み出されなかった
作品であることは重々承知してるんですけども。
スポンサーとしてはいいカモだった、と言ってしまってはあまりに
身も蓋もありませんからね。

朽ち果てる2006年04月04日（火）02:40　 『デジモンセイバーズ』
「今度はお前が俺を刻め！ 俺の名前を…大門大という名を！！」

こうですか？ わかりません！（違います
タイマン張ったらダチ、な展開は一回りして新しい。

３年ぶりのデジモンは喧嘩番長な保志が主役ということで、
かつてのデジモンユーザー層を対象に据えてるんでしょうか、
年齢設定はちょっと上がって中学生。
物語のテイストとしてはリアルワールド側をベースに展開される
『テイマーズ』系ですね。
主人公が気持ちのいいバカということもあって、爽快感のある
初回でした。
あとは東映最大の課題、恐怖の演出ローテに負けない脚本ですね。
今後に期待しましょう。


新垣結衣は…まぁ、グラビア系にしては上出来でしょう。
シャアラや月乃よりスタートラインは前に位置している感じ。

朽ち果てる2006年04月04日（火）02:40　 『牙 -KIBA-』
良くも悪くも井上らしい脚本というか。
門やドアを片っ端から叩き壊したり盗んだ救急車で走り出したり
しまいにはこの淀んだ街から脱け出して支配から卒業するとか、
お前ら尾崎豊フリークか。

キャラの行動原理が言動に直結してるのはいいんですが、
直結しすぎてて理解不能なレベルに到達しがち。
いつものことなので慣れてますが。
あとはメガネがどのタイミングで反転衝動に駆られるかですねー。

朽ち果てる2006年04月04日（火）01:03　 『おねがいマイメロディ くるくるシャッフル』
マイメロが帰ってきた！

…一週間ぶりに！
こちらは何一つ変わってないのが嬉しい…というか、
副題がくっついたとはいえ、実質ＯＰとＥＤが変わっただけで
第二期というよりは５クール目といった方が正確ですからね。
新キャラ・柊弟の声に関して若干の不安が残るものの、
大きな問題にはならないでしょう。

…しかし初手からあらすじ知りたけりゃＤＶＤ買えと言ってみたり、
新アイテムで最初に召喚したのがよりによってマイメロ母だったり、
今年もやりたい放題やります！ と宣言されているようで大変嬉しい。
そんなマイメロ母大好きっ子。

朽ち果てる2006年04月04日（火）01:03　 『スクールランブル 二学期』
スクランが帰ってきた！
とはいえ監督が交代ということで、やはり初回から微妙に
カラーの差が出てましたねー。
今シリーズは細かい芸が多いというか、小技と大振り系の演出を
組み合わせることで勢いを出している、という感じでしょうか。

前シリーズの徹底した安定感という面からすると違和感もありますが、
こちらはこちらの良さがあるといったところで、まずは様子見ですかね。
充分に水準以上ではあるんですが、まぁ一応信者として。

朽ち果てる2006年04月04日（火）01:03　 『妖逆門』
極めてオーソドックスながら、それだけに初回でやるべきことは
すべてこなしたといったところでしょうか。
キャラの動かし方に関しても悪くないですし、あとはねぎし監督の
鈍りきった勘がどこまで戻っているか、ですね。

それにしても一鬼の姿を見るだけで何となく嬉しくなってしまうのは
藤田信者のサガですかね。

ＥＤテーマはとりあえず今年一番の出来。

朽ち果てる2006年04月04日（火）01:02　 『エルゴプラクシー』
ああ…つまんねえ…。
なんでまた村瀬修功に監督やらせようと思ったんでしょうか…。

佐藤大をもってしてもどうにもならなかったという感じ。
造語と世界観を中途半端に説明台詞で解説しているのが
余計に痛々しいというか…。
もう少し視聴者と視点を共にできる登場人物を配置したりは
できなかったんでしょうかね。
どうやら第二話からは視点を移すみたいですが、初手でこのミスは
あまりに致命的。

作画パワーに関しては文句なく最高レベルなだけに、
予想しえた事態とはいえ非常に勿体無い。

朽ち果てる2006年04月04日（火）01:02　 『しにがみのバラッド』
物語において死とは常に美しく描かれるべきだ。
同様に類型的であっても、私が『地獄少女』を唾棄すべきものとみなしながら
この作品を認めるのは、そういった理由による。

朽ち果てる2006年04月02日（日）22:41　 『ノエイン もうひとりの君へ』最終回
終わったなぁ、というか。
シーンごとの演出やコンテは気合が入っていてよかったんですが、
前半ではハルカの視点にこだわって説明不足を招き、後半は
ユウとカラス、ノエインの関係に焦点を移すのが遅すぎて
テーマを絞りきれず…、と全体のストーリー構成が最後まで
足を引っ張っていたという印象ですね。

ＳＦ的なギミックの使い方も正直、最後まで上手くなかったという
感じでしたが、そこに翻弄されるキャラの描き方はわりと好みでした。
アトリなんか、萌えキャラになるまでの過程はともかく、その後の
活躍はまさに作品随一といっても過言ではありませんでしたし。
その辺りのバランスの悪さが勿体無かったかな、と。

朽ち果てる2006年04月02日（日）22:40　 『マジカノ』最終回
死に際にカッコつける石丸博也声のぱんつ。
はいてないでクライマックスを迎えるヒロイン。
…シュールな世界だなぁ。

それにしてもスゴいオチをつけましたね三井秀樹。
ループをループのまま受け容れるというか、何の解決も進展もなく
物語を完結させるという。
斬新ですが、物凄いカタルシスの無さです。
…もっとも、この作品にカタルシスを求めていた人間は
おそらく皆無ですから問題ないといえばその通りですし、
それ以前に最終回になって唐突に持ち出された設定で
変に拘られるよりはこのくらいざっくりしていた方が
オチらしくていいんですけど。

斬新といえば、通常は加点方式で行われるハーレムものの
ヒロインレースを、徹頭徹尾減点法で押し通したのは
むしろ大正解だったかもしれませんね。
この手法だと低レベルな作画水準も方向性がカブり気味なＣＶも
あまり気にしなくていいわけで。
このオチと相性がいいのか後味も悪くありませんでしたし、
その点については素直に感心しました。
実にコストパフォーマンスのいい作品だったと思います。

朽ち果てる2006年04月02日（日）22:40　 『Canvas2 〜虹色のスケッチ〜』最終回
迷走しましたねえ…。
最終的にエリスとくっつくのは物語の要請上仕方ないとして、
それであれば霧の扱い方には細心の注意を払わなければいけないと
吉田玲子なら理解していたとは思うんですが…。

ラストの藤浪なんか一体どんな必然があってああいうシーンを
挿入したんだろう…とか、色々と首を捻りたくなるというか、
一から十まで「何故こうせねばならなかったのか」が
見えてこない作品でした。
エンディングから逆算して構成されていないというか。

朽ち果てる2006年04月02日（日）22:40　 『陰からマモル！』最終回
うん、良かったんじゃないですかね。
この作品がこれまでずっと前面に押し出してきたコンセプトが、
シリアス調の最終回シリーズでもちゃんと貫かれていたというか。

投げやりなようでいながら最後の一線を守るという、
ふじもとよしたか監督らしからぬ心地いい空気はやはり
金月龍之介の力、とみるのはまぁ金月信者の妄言ですね。

朽ち果てる2006年04月02日（日）17:47　 『鍵姫物語 永久アリス輪舞曲』最終回
あー、いや。
最終回についての解釈は放棄させていただきます。
何かもう反応したら負け、的な空気すら感じるんですが…。

もっとも12話までの展開で言うとしたら、子安が
荒鷲の裏切りに遭って惨めに泣き叫びながら消えていく
シーンくらいしか観るべきところがないわけですが。

それにしても宮崎なぎさ…。
『ネギま』のゴタゴタの次の仕事がこれでは、監督としての
限界を感じざるを得ません。

朽ち果てる2006年04月02日（日）17:47　 『アカギ』最終回
凄まじい。
アニメ化不可能とさえ思われた福本伸行独特の絵を
見事に再現するに留まらず、その作品精神を徹底的に
汲み取って画面に叩きつけたような粘度の高さは、
もはや異様とさえ言えます。

原作でも終わりが見えない鷲巣との死闘を描いた
後半クールは、津嘉山正種渾身の狂気すら滲み出す
圧倒的な演技に引きずられて、まさに異形の世界を
形成していました。

萩原聖人・風間杜夫といったいわゆる芸能人組も、
興ざめどころかその麻雀に掛ける情熱の強さを
感じさせる見事な演技でこの世界観を支えきって
くれましたし、素晴らしいの一言。

麻雀部分に関する細かなミスなど問題とするに値しない
怪作でした。
VAP枠に不可能なし。

朽ち果てる2006年04月02日（日）17:47　 『焼きたて！ ジャぱん』最終回
こちらは原作との連携が非常に上手くいった、稀有な例ですね。
それぞれの著作権系リアクションも実に危険なレベルにまで
昇華されてましたし、ロード・オブ・ザ・ビワの長島雄一に
代表されるアニメのオリジナル要素もよく機能していました。
最終回での能生味噌ゴぱんが原作に逆輸入されたりしましたし。

また全編通して役者陣のテンションが異様に高く、特に子安・関の
リアクション担当組はまさに適役、怪演を見せつけてくれました。
当初は絶望視されていた大塚ちひろも成長しましたし、各ゲストも
レギュラー陣のノリに負けじと物語を盛り上げてくれました。
観ていて素直に楽しい作品でしたね。
拍手。

朽ち果てる2006年04月02日（日）17:46　 『金色のガッシュベル』最終回
うーん、残念。
終盤についてはその一言です。
主演の交代と、展開の改悪。
この二つが大きく響きましたね。

大谷育江の体調不良による降板はいわば不慮の事故というか、
製作側でどうにかできる問題ではないのですが、クライマックスに
向けて盛り上がりが最高潮に達するタイミングでの交代は
実に痛かった。
代役の吉田小南美も頑張ってはいましたが、視聴者側としては
この３年間というもの馴染んできた大谷演技との間での違和感を
拭いきれませんでした。

そしてもう一つの要因としては、やはり最終クールでの
大幅な展開の変更が挙げられるでしょう。
ファウード編を完結させなければいけない以上、展開の変更は
必然ではあるのですが、それにしてもまとめ方が拙すぎた。

アリシエvsザルチム、vsキース、テッドvsチェリッシュ…。
どれをとってもここまで育ててきたキャラクターの放棄に
等しいレベルで片付けられたといっても過言ではありません。

ゼオンとの最終決戦は役者陣のテンションも高かっただけに、
やはり残念、という思いがありますね。
ブラゴとシェリーの使い方なんかは素直に上手いと感じたんで、
これをその前段階からやってくれていればなぁ、と。

朽ち果てる2006年04月02日（日）17:46　 『ガンパレード・オーケストラ』最終回
三部構成にこれほど意味を持たせないというのも、
ある意味で決断力のいることだったかもしれません。
裏目に出ましたが。

エピソード単位でみると、最後まで幻獣と戦うことがなかった
青の章が一番よくまとまっていたというのも皮肉な話です。
担当は米村正二ですか。
カブトの行く末に期待が持てそうなのが収穫ですね。
本作とは関係ありませんが。

それにしても、結局のところ何がしたかったんでしょうか。
販促にしてはキャラを見せたいのか世界観を売りたいのかが
はっきりしませんでしたし。
一個の作品として評価するにはあまりにも完成度が低いですし。

朽ち果てる2006年04月02日（日）17:46　 『クラスターエッジ』最終回
　
…

えーと。

神様が諸国を漫遊する→問題が起きる→奇跡で解決
美少年がフラフラする→武力で鎮圧→神様登場

上が前半クールで、下が後半クールのエピソードの
主な構成ですね。

キャラクターはその場その場で思いついたようなことを
口に出し、方向性を示すことなく動き回り、そしてそれは
最後まで改善されることなく、物語的な解決を放棄するという
結末を迎えることになりました。
脚本も構成もここでは意味を成しません。
何一つ噛み合わず、何一つ生み出さず、作品と呼べるだけの
まとまりを持っているとはとても言えない、それが本作です。

電波なら電波らしく、最後までしっかりとチューニングして
いただきたかったんですが。

朽ち果てる2006年04月02日（日）17:45　 『おねがいマイメロディ』最終回
いやあ、前回…ラス１まではクライマックスと呼ぶに相応しい
盛り上がりだったんですけどねー。
翌週から即、新シリーズがスタートするからか、本来は
最終回であるはずの今エピソードが捨て回というか、作画的にも
テンション的にもグダグダでした。
まぁグダグダはこの作品の持ち味でもあるんですが、今回は
悪い意味でダレてしまった感じ。
最後には新キャラまで出して思いっきりヒいてましたし。

とはいえ、サンリオキャラのイメージアップという概念を
度外視した独特のテンションを一年通して維持しきった本作が
良作であったことに変わりはありません。

開始当初はかの山野辺一記氏が構成としてクレジットされている、
ということである種の注目を集めた本作ですが、始まってみれば
「夢ヶ丘中学文芸部」と主体がぼかされた形でのクレジットになり、
後半２クールに入ってはっきりと「山田隆司」氏が構成として
明記されるという、まぁ色々と推測の飛び交いそうな紆余曲折を経て
最後は山田と江夏由結の二本柱で回す方向に落ち着きました。

それぞれのキャラが一年のエピソードを経て成長したり変化したり、
といった部分に関してはさすがの実力を見せつけた栗山田氏、
この内部的な迷走も結果的には成功といっていいのかもしれません。
活き活きと（あるいは好き勝手に）動き回るキャラクターこそが
本作の魅力と言い切っても差し支えありませんからね。

朽ち果てる2006年04月02日（日）15:51　 TVA『BLEACH』
おお、オリジナル展開が持ち直してきた。
多分に二次創作的ではありますが。

朽ち果てる2006年04月02日（日）04:40　 『びんちょうタン』最終回
えーと、何でしょうこの侘しさは。
アレですか、ちょっとだけ流行って消え去りそうな時事キーワード、
「格差社会」に敏感に食いついたと、そういうことですか。
児童福祉法に後ろ足で砂をかけるような階層社会をみなし児が
たったひとり生きていくということの厳しさを、超迂遠に
描いているのかもしれません。

この作品を観ていると、我々が抱く幸不幸の概念がいかに
経済と直結しているかを思い知らされます。
日々労働して雀の涙の賃金貰って味噌と山菜と白米食って
眠りに就く幼女が、どれだけ自分が不幸ではないと言い張っても、
傍から見る我々は彼女を致命的に恵まれない環境にあると
認識するでしょう。
ただ同時に我々は幸福と経済力は必ずしも比例しないと、
或いは比例しないでほしいと半ば信じ、半ば願いながら
生活している面もあるわけで、その辺のくすぐりが非常に
上手いですね。

異様に脆弱な生活基盤の上で綱渡りをするような生活を続ける
幼女を、自身がそう判断しているからといって幸福であると
認定するのは彼女の死を容認することと同義ですが、まぁ実際問題、
我々はその自覚的な幸福と社会的な不幸のギャップによる痛痒を
カタルシスとして愉しんでいるわけで、その意味では始末に負えない
悪趣味の発露だともいえるでしょう。
物語としての悲劇は常に観客の悦楽のためにあります。


とはいえ一応、薬屋（医者）・金持ち（権力）・寺（権威）と、
ひと通りの有効な縁故は得たので、ステップアップのための
経済基盤というか最低限度、死なないための背景は整ったとも
言えるんですが、物語的なギミックとしては「これだけ揃っていたのに
些細なすれ違いでまったく機能しなかった」と悲劇を盛り上げる用法も
あるわけで、油断はできません。

ラスト３話はＤＶＤにて発売とのことですが…さて。

朽ち果てる2006年04月02日（日）03:02　 『ゾイドジェネシス』最終回
どっちを向いても「いや、『フューザーズ』よりは…」的な声ばかりで、
いえまぁ気持ちはよくわかるというかまったく同感ではあるんですが。

さておき、いつの間にか一年というべきかようやっと一年というべきか、
結局この時間を有効に使えた物語だったかというと、首を捻らざるを
得ないんですよね。
迷走と呼ぶのは酷かな、という程度に構成はなされていたんですが、
無駄なエピソードが多かったというか、結果的に無駄にしてしまった
エピソードが多すぎたというべきでしょうか。

加速の鈍かった序盤はともかく、ディガルドとの対決にシフトしていった
中盤以降の旅に、もう少し意味を持たせられなかったのかと思います。
エピソードの展開にキャラがついていけてないというか、横の絡みがないというか。
キャラが登場して、ストーリーが展開して、ハイおしまい次行こう、みたいな。
大枠としての展開は次に繋がっていくんですが、中身はあまり気にされないという。
その辺り、取捨選択のさじ加減に粗さが目立ったかなぁ、と。

もっともそのあたりに気を遣えるなら後日談くらいは入れますよね…。
大筋としては非常に魅力的なポテンシャルを秘めていただけに、少し
勿体無いと感じる作品でした。

あとフェルミな。
そこは声を大にしていい。

朽ち果てる2006年04月02日（日）02:58　 『うえきの法則』最終回
きっちり原作通りに終わりましたね。
川瀬敏文、脚本としての面白みはまるでありませんでしたが
シリーズ構成としての仕事はまとめてきた、といったところです。

たった一つ残念だったのは、実に一年、４クールを費やした
作品が、面白くない原作をそのまま原作通りに展開させても
やはり面白くはならないということの証明にしかならなかった、
ということでしょうか。

異能者バトルを小学生のとんち合戦のような発想で展開されても、
こちらとしては頭を抱えたくなります。
もっとも原作を下敷きに、というかそこから一歩も踏み出すことなく
忠実に映像化しているわけで、ストーリー展開に対する批判は
まったくの筋違いなのですが。

役者陣が主人公側・敵側ともに大変豪華だったことと合わせて、
壮大な無駄遣いでした。

朽ち果てる2006年04月02日（日）02:36　 『ＩＧＰＸ』最終回
最後の最後まで不完全燃焼というか、違和感の拭えない作品でした。
あらゆるパートが上滑りしているような歯がゆさというか。
狙って空回りしていたのか、本気でやってコレなのか、はてさて。

最終回シリーズを未放映のままＤＶＤでリリース、という作品は
今期いくつか見かけますが、これほど続きが気にならない作品も
なかなかないでしょう。

そもそもの問題としては、ＩＧＰＸというフォーマットのレースを
視聴者に理解させる気がまったくないという点に尽きると思います。
完全に未知の機体、ルールでありながら、そこにどういうセオリーが
存在しているのか、どういう展開が有利なのか、そういった部分を
完全に蔑ろにしておいて、レースシーンで盛り上がれというほうが難しい。

そこへもってきてキャラクター造型が揃いも揃って掴みづらい。
セオリーに縛られないというコンセプトだったのかもしれませんが、
それはセオリーに背を向け、それが持つ意味をまったく考えないと
いうこととイコールではなかった筈です。

監督・シリーズ構成であり、多くの脚本を担当した本郷みつるの
力量に、大いに疑問符をつけざるを得ない作品でした。

朽ち果てる2006年04月02日（日）02:35　 『練馬大根ブラザーズ』最終回
総理　総理　アイムソーリー

ラスボスはライオン顔の首相でした。
もう怖いものナシです。
ダジャレ下ネタ何でもアリ、まさしく聖域なきパロディ。

ジャニーズ（っぽい何か）、韓流（っぽい何か）、大病院（っぽい何か）、
歌舞伎町ホスト（っぽい何か）、細木数子（っぽい何か）、
行列のできる弁護士（っぽい何か）、激安ディスカウント社長（っぽい何か）、
ナベツネ（っぽい何か）、世界のマイコー（っぽい何か）、
そして列島をぶっ壊す首相（っぽい何か）…。

よくぞ最後まで走り抜いてくれました、といったところでしょうか。
ナベシン、監督としては久々の仕事でしたが、浦沢とのコンビで
まったくブランクを感じさせないハジケっぷりを見せつけてくれました。

いやー、これほどどうしようもない作品（褒め言葉）も珍しい。

「俺たちの練馬をナメんなよー！」

朽ち果てる2006年04月02日（日）02:35　 『BLACK CAT』最終回
いや、ネタだとばっかり思っていたのに。
ネタはネタでも、実に素晴らしいネタとして昇華してくれました。

スタッフのイヴとクリード様に対する偏愛は
見事というより他にありません。
序盤のトレインとサヤに焦点を当てた構成の再構築が、
まさかクリード様をより引き立たせるための伏線だったとは
放映開始当初は思いもよりませんでしたよ。
三木のクリード様はまさにハマり役の一言ですし、
もうまったく言うことはありません。
そして最終回シリーズにはあえて星の使徒編ではなく
イヴをフィーチャーしたオリジナル展開をもってきて
クリード様とトレインの夢の共闘を描いてみたりと、
もうやりたい放題です。
クリード様が出てくると演出の気合が目に見えて違うのが
深遠な愛と業を感じさせますね。
公認二次創作とはこの作品に与えられる最高の賞賛です。

クリード様とイヴが出てこないときの果てしないどうでもよさ、
解釈不能な脚本とやりたいことだけやってみたという演出にさえ
目を瞑れば、素晴らしい作品だったといえましょう。

朽ち果てる2006年04月02日（日）02:34　 『怪〜ayakashi〜』最終回
いやー、『化猫』をこういう風に使いますか…。
凄まじい。

最終回の文字による演出はちょっとクドいかな、と感じた部分も
ありましたが、とにかくクオリティとしては群を抜いてましたね。
薬売りの秘密道具の数々も、説明的な台詞ではなくちょっとした演出で
その使用法や役割を視聴者に理解させるあたり、脱帽です。

これだけシリーズものとして独立させても充分にいけそうな気が
しますが、脚本と演出が過労で死にそうですね。


筋立てはオーソドックスに徹しながら、ホラーではなく
悲劇として描かれた『四谷怪談』。
ラストで大胆にアレンジを加えられた『天守物語』。
それぞれの趣は違えど、コンパクトにまとめられた構成で
飽きることなく楽しませてもらえました。

既存のアニメ視聴者層とはターゲットを異にする番組枠として
創設されたはずのノイタミナ枠で古典ホラーと発表された当時は
どうなることかと思いましたが、終わってみればそのコンセプトが
しっかりと貫き通されていた、という感じですかね。

朽ち果てる2006年04月02日（日）02:33　 『ＲＥＣ』最終回
うーん、まぁ徹頭徹尾どうでもいい話だったという印象が…。
それでも原作と比較すれば演出や構成を弄ってあったりして、
相当頑張ってたとは思うんですけどね。

エロゲ声優という存在を電波に乗せたりとか、物珍しくは
あるんですけど、ただそれだけというか、ネタが続かないというか。

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