咀嚼過程
朽ち果てる2005年12月30日（金）04:50　 出陣前の一曲は
『Fight! for the Earth!!』で。

朽ち果てる2005年12月28日（水）23:43　 2005連ドラ大賞
大賞
『野ブタ。をプロデュース』

金賞
『タイガー＆ドラゴン』

銀賞
『ドラゴン桜』
『雨と夢のあとに』
『３年Ｂ組金八先生 第７期』
『あいのうた』
『着信アリ』

特別賞
『アストロ球団』


といったところでしょうか。
全体に小粒な作品が揃った年となりました（除：アストロ）。
『金八』の第七期はまだ後日談スペシャルを控えていますが、そちらも
清水有生脚本とのこと。
小山内世界であれば金賞以上もあり得たかもしれないのですが。

局別に見れば、日テレ２作、ＴＢＳが３作、テレ朝２作ですね。
テレ朝はどちらも金23時枠です。
ＴＢＳが強さを発揮した一方、フジが完全に選外となったのは意外でした。
『不機嫌なジーン』『離婚弁護士�供戞愕け遏戮箸い辰進佞蠅�辛うじて
次点といったところですが、パッとしない一年でしたね。

いやしかし、まさか大賞に日テレの土21時枠を選ぶ日が来るとは
想像だにしませんでした。
一握りの怪作と、良作・佳作・凡作を飛ばして多くの駄作を生み出してきた
ジャニーズ枠ですからね…。

朽ち果てる2005年12月28日（水）15:21　 『着信アリ』
ラストは朝倉化（※）でしたかー。
人為と超常を堂々とマーブル模様で展開させていったのは斬新というか
そりゃ禁じ手だろというか、まぁ楽しめましたけど。

亜美、ミッションコンプリート。
榊一家にとっては浮かばれない話だ。
いや、劇中で成仏したような描写がある以上は文字通り浮かばれたんだろうけども、
榊一家は結局、由美の復讐劇の道具にされたに過ぎない。
そうしてその由美にしてからが、亜美の奸智の前に文字通り志半ばにして
成仏してしまった。
実際呪いの着信で周囲の人間を殺していったところで、西村に対しては
ともかくとしても、亜美にしてみれば鬱陶しい敵の恣意行為に対する
煩わしさこそあれ、恐怖などという感情は毛ほども抱いていなかっただろう。
仕組みも解法も知っている問題だ。
計算ミスにさえ気をつければ、後は時間との勝負でしかない。
そして出題者である由美は何ら効果のない迂遠な恫喝を繰り返し、亜美に
最大限の時間を与えてしまった。
由美は決して亜美を越えられない、それが生前から由美を縛る絶対的な
ルールだったのかもしれない。

というか或いは、一連の復讐が校舎の拡張工事をきっかけに(それを妨害すべく)
動き出した、言ってみれば先住権を主張した過激なテロだったというのなら、
由美には積極的に復讐を遂げようという意思すらなかったのかもしれない。
当事者である亜美が、そして何よりも山下がこの問題に首を突っ込んできたから、
ついでに復讐を試みた、或いは自分を忘却の彼方へ追いやって心底から「由美」に
なろうとしている亜美と、日常に回帰してしまった山下に対して働きかけることで
その存在を主張したかっただけなのかもしれない。

いずれにせよ、榊一家にとっては浮かばれない話だ。
黒幕に唆されて実行犯を務めた挙句、用済みになったから適当に放り出された。
事後の補償がない分、鉄砲玉よりも酷い扱いだ。
おまけに黒幕は対立組織に嵌められて娑婆から消えてしまった。
まったくもって救われない。
実際どう考えても亜美が次に狙うのは特命ウォッチ編集部の面々、そして
秋野の娘と榊の娘だ。
そこまでいけば関係者は文字通り全滅する。
そして朝倉化した亜美にとってそれはきっと難しいことではない。

それにしても亜美の執念は凄まじいな。
怨霊と化した由美なんかよりも余程に強く世界を呪っている。
愚鈍で劣悪な由美の方が世界に愛されていることが赦せないから、世界ごと由美を殺した。
次に由美の如きに遅れをとった亜美自身を殺し、亜美という潜在能力を持ちながら
世界に愛される才能を持った由美であろうとした。
しかし最後の最後で偽りの由美は剥ぎ取られ、亜美は亜美に戻ったわけで、由美の真の狙いが
その一点にあったとしたら、もしかしたら由美は生まれて初めて（死んでいるけれど）、
己の意思で亜美に一矢報いることができた、ということかもしれない。
とはいえ、完全である筈の「由美」が世界に愛され幸福であったかといえば、はっきりと
描写はされていないものの、やはり孤独と寂寥に苛まれる生を強要されていたようにも思える。
となれば由美がしたことは亜美の犯したミスをリセットしただけ、とすらいえるわけで、
ここまでくると復讐と救済は表裏で一体となっている。
業が深すぎるな、この姉妹。

この姉妹の業と悪意が世界を蹂躙した物語とみるとき、この作品は原作や劇場版を一蹴する。
既にホラーでも、サイコですらないが。


とはいっても、大石哲也がそこまで踏み込んで脚本書けるかなぁという疑問もまぁ、
あったりなかったりするんですけどもね。


※朝倉化…劇場版『ケイゾク』より。
殺した人間に次々と成り代わっていく最悪の知能的殺人犯・朝倉が、
劇場版の終盤において物理的な可能性を越えて凝縮された悪意そのもので
あるかのような描写をされていたため、同様に物語全体を歪ませるような
悪意を持ったキャラのことを朝倉化した、と呼ぶ。

朽ち果てる2005年12月28日（水）15:20　 『危険なアネキ』
家族とは利益を度外視した味方のことだ。
但し度外視するのは利益であって損害ではない。
信用とは互いに損害を与えないという前提の元に成り立っている。
信用を裏切った時点で、それは単なる敵である。

勇太郎は母を赦す必要などない。
なんとなれば、盗みを働いた時点であれは母ではないからだ。
しかし寛子のことは赦さねばならない。
何故なら、彼女が彼女の金をどう使おうが勝手だからだ。
信用を裏切った女と、信頼を傷つけた女の、それが違いだ。

…とはいえ、少しは懲りろよ勇太郎。
幼女に当り散らした辺りで底を打った感のある彼の株も
終盤になってようやく持ち直してはきたけれども、いい加減
学習しないとこの先もずっと苦労することになる。
まぁ振り回されることに悦びを覚えるタイプの人間に
とやかく言っても詮無いことなんだけれども。


というわけでいつも通り無茶すぎる御都合主義で完膚なきまでに
ハッピーエンドを迎えた本作、相変わらず10代にしか見えない
森山未來の不幸を愉しむという割り切り方をすればそれなりの良作でした。

朽ち果てる2005年12月28日（水）15:19　 『鬼嫁日記』
原作がどうこう、演技力が云々というよりも、フォーマットに則った
毎回の騒動を楽しむ作品でしたねー。
ああ今週のママ幻視だ、ここで黒雲発生だ、とか。
最終回で黒雲を吹き飛ばす技を見せたりとお約束を裏返して
ネタにしている部分も上手かったですね。

『アットホームダッド』とのクロスオーバーが劇中で
活かされることはそれほどありませんでしたが、小ネタとして
もう少しくすぐりを入れても良かったかもしれません。

朽ち果てる2005年12月28日（水）15:19　 『あいのうた』
あいは成長したなぁ、ホントに。
第一話では本当に人間の底辺クラスだったのに、最終回では優二の
出て行ってくれ、という言葉の真意を即座に理解し消化して、それを
しっかりと受け止めた上で自分の考えを言葉にして投げ返している。

この二人でラブストーリーと聞いた当初はネタ確定かと思っていましたが、
縦軸として成長物語を織り込むことで作品として見事に安定しましたね。
この辺りは岡田惠和ならではの描き方でしょうか。

優しくない世界にささくれだった洋子が、一片の隙なく優しい世界に
放り込まれて「あい」になり癒されていく、というのはある意味で
卑怯だなぁ、とも思いますが。

朽ち果てる2005年12月28日（水）15:19　 『花より男子』
小栗ｶｺｲｲ。
以上。マジで。

朽ち果てる2005年12月28日（水）15:18　 『野ブタ。をプロデュース』
今期最大の問題作ですね。
シナリオとしてもテキストとしても見事な脚本をぶち上げた木皿泉、
おそるべし。

あの箸にも棒にも引っかからないような原作を、これ以上なく
またこれ以外ない、というカタチで再構築してみせたのに飽き足らず、
がっつり入れ込んできた蒼井という存在が、また。
三人のプレゼント交換で全員が人形を入れてるところとかね、もう
普通に泣けるのに、そういうところで満足していない脚本がある。

最後までおかしなゴーヨク堂とか徹底的に夏木マリとかキングっぽい
山下とかやっぱりコイツは使えるやつだと思わせた亀梨とか、役者陣の
尽力も勿論素晴らしかった。
素晴らしかったのだけれど、この作品について思いを馳せるとなると、
やっぱり脚本に視点が偏ってしまうのだよなぁ。

実際この作品を、野ブタではなく桐谷修二の成長物語としてみるならば、
蒼井は必要ないわけで。
とはいえ野ブタもしっかりと（しかしあのキャラを基本路線として
大きくは変えずに）成長を遂げてるところがこの作品の怖ろしいところ、
ではあるんですけどね。
さておき、最終回で修二がまり子に、
「次に会うときは、もっとまともな人間になってる」と言えた時点で、
桐谷修二の救済は完結している。
野ブタが蒼井に対して「全部受け止めてみせる」と宣言したのは構成の
素晴らしさではあるけれど、その対照のためだけに蒼井がいたとも思い難い。

９話でそれぞれに対する攻撃が失敗した際の捨て台詞は悲鳴の
裏返しなのかな、という印象なんだけれども、彼女の悪意の意図は
最後まで明らかにされないんですよね。
自分が死ぬ夢の最期に「憶えていてほしい」と口にしたのが、
おそらくは蒼井の唯一の本音。
生霊まで出さないと本音が言えないのが蒼井かすみという少女。

つらつら考えるに、蒼井というのは原作における桐谷修二を基点として、
現在の（ドラマ版終盤の）桐谷修二を反転させた姿なのかな、と。
掴めない自己存在と、繋がれない世界との距離。
乖離の果てに、目的もなく根拠もない、ただ曖昧な悪意をもってしか
自分が理解できなくなっている少女。

結局のところ、彼女は最終回時点でいまだに救われていないんですよね。
野ブタによって可能性を提示されただけ。
しかし野ブタと関わったことで桐谷修二に救済の道筋が開かれた、それが
この物語そのものなわけで、状況は決して絶望的じゃない。
そういう意味で、幾重にも入れ子構造になっているこの世界観には
感嘆することしきりです。


彰という、この物語の成立に必要不可欠な存在についても
ここしかないという立ち位置が用意されていて、いやまったく
非の打ち所がない。
拍手。

朽ち果てる2005年12月28日（水）15:18　 『義経』
渡哲也、松坂慶子、阿部寛、鶴見辰吾…それぞれが持ち味を
十二分に活かしていた平家パートは実に見応えがあった。
平幹二朗と夏木マリのコンビが草刈正雄をして霞ませる迫力を
見せつけた御所組も見事だった。
中井貴一が悪巧みをして小林稔侍が相槌を打つ鎌倉もそれなりに
見られた。財前はちょっと微妙だったけど。

…で？　っていう。
義経一行には触れたくないという、その辺がこの作品最大の
構造的欠陥というか。
なまじ他のパートを貫禄ある役者で固めてしまっただけに、
義経組にフォーカスが移ると明らかに見劣りしてしまうのは
やはり致命的。
見どころは松平健と石橋蓮司が互いの貫禄を叩き付けあった
安宅関くらい、というのは…合戦シーンにしても相手方、平家の
魅力で保っていたという感じですし。
うぅん。

で、ダブルヒロイン制かと言われた上戸と石原ですが。
役柄としてのうつぼ、役者としての石原さとみ。
お互いに喰い合って、どちらもいらない子という印象だけが
残っていて、実に勿体無い。
というか作劇上で静が義経の心情に影響を与えていたようには
見えなかったんですけど、それって存在意義が問われるような。

朽ち果てる2005年12月28日（水）15:17　 『大奥〜華の乱〜』
△ もう少し歴史を大切にしましょう。

いや、策に溺れまくってた策士・右衛門佐の一人勝ちなのは
別にいいんですけど…将軍の死因を創作するというのはちょっと…。

安子は結局中盤以降は何もしてないだろうとか、お伝の方は
そんな安子にこだわって勝ち組の動向にまったく関われていないとか、
大典侍は何しに出てきたんだとか旦那犬死に杉、とか色々ありますが、
出番的にないがしろにされ続けてきた藤原紀香が最後に頑張って
ホラーしていたのは最終回のみならず終盤随一の見どころといえましょう。

北村一輝と谷原章介がマイペースに眼で演技していたのは好印象。

朽ち果てる2005年12月21日（水）　 SPEEDGRAPHER
「スピードグラファー」の全24話を、な、なんと
12月23日（金）12:00 〜 12月25日12:00までの48時間限定で

イカす。
人生最悪の時間を過ごしたいなら全話一気視聴、超お勧め。

朽ち果てる2005年12月20日（火）01:29　 『響鬼』次回タイトル
「散華する斬鬼」…クリスマスの朝に相応しい、清々しい題名ですね！

ザンキさん…･ﾟ･(つД`)･ﾟ･

朽ち果てる2005年12月20日（火）01:07　 『ガイキング』
いやぁ、100％ネタだと思って観たのに、結構楽しめてしまいましたよ。
普通に観られるように作ってあるのに驚く、というのもどうかとは思いますが。
主人公が超能力の素質があるプロ野球選手という70年代らしい無茶な設定を、
インハイ出場選手より早く走れる小学生という余計に無茶な設定で上書きしたりと
些かお茶目な部分もあったりしましたけど、わりと素直に面白い。
謎のメイドメカニックとか、キャラ的なケレン味もいい感じに消化されていて
実は隠れた良作ですよー。別に隠れてないけど。

朽ち果てる2005年12月20日（火）01:04　 『かりん』
ゆるゆるあったかなガール・ミーツ・ボーイという、ものの見事に
キムシンワールドというか、得意中の得意といえる題材ですねー。
まずハズレなく、いつも通りの安全牌でしょう。

朽ち果てる2005年12月18日（日）14:22　 LITTLEWITCH、
カレンダーの単品売りナシって…orz
さすがに６ｋでは、なぁ…。

朽ち果てる2005年12月17日（土）04:26　 せっかくだから
…というわけでもないのだけれど、今週の『アイシールド21』を観返していたら妙に
興が乗ったので『パラキス』『ハチクロ』に『GUNGRAVE』、更には『九龍妖魔学園紀』から
奥の手の『十六夜記』まで引っ張り出して、真冬のハマケン祭りと洒落込んでみました。
締めは勿論『ジーンシャフト』＃9.10で。

…

危うく妊娠するところだった！ ｾﾌｾﾌ!!

朽ち果てる2005年12月16日（金）16:06　 『ソルティレイ』＃11「バースデーゲーム」
ホウ・チュウ：大塚芳忠

くっだらねぇ…けど、こういうネタ大好き。

朽ち果てる2005年12月15日（木）20:56　 TVA『アイシールド21』 ＃37「遥かなる頂」
認めなくてはなるまい…この回は良かった。
無論、これのみをもって浄罪が成されたと判断するわけにはいかないけれど…。

他方『NARUTO』が急降下中というか、延々1クール近くも続いた鈴木やすゆき脚本の
オリジナルシリーズの酷さを払拭するどころか、見事にそれ以上のダメさ加減を
披露してくれた武上大先生の偉大さに感動することしきり。
でも次回が最終回だったら神。(あり得ない

朽ち果てる2005年12月14日（水）03:32　 と、いうわけで
頭を冷やしに流星を観にふらりと出たわけですがー。
見事な月と雲のコラボで収穫薄。
む。

それでも幾つかのチャンスはゲットしましたけどねー。

朽ち果てる2005年12月14日（水）02:26　 東鳩2Ｘ
先輩が可愛すぎるので死ぬ。

そんな遺書の存在が赦されるほどに甘ったるい。
少なくとも舌が蕩けるついでに脳が融解するくらいには。

朽ち果てる2005年12月14日（水）00:17　 終クロ７、届きました
いや、この威容…最早笑うしかないですよ。
これはしかし、川上稔も御推奨のリアルタイム読み、対聖夜絶対兵器として
しばらくは鎮座ましましていただきましょうか。

朽ち果てる2005年12月13日（火）23:17　 『ゲド戦記』劇場アニメ化
宮崎駿監督（６４）の長男吾朗さん（３８）を監督に起用し、

終わった…。
つうか公開後に溢れかえるであろうココロの叫びを先取りで…。

　ゲ　ド　戦　記　の　ア　ニ　メ　化　ﾏ　ﾀ　ﾞ　ｰ　？

朽ち果てる2005年12月13日（火）01:56　 東鳩２X
いいんちょをヤる！（←クリアする、の意）と意気込んだくせに、
タマ姉の「お待たせしました」という声を聴いた途端によだれが。（よだれ！？）

そんな私が最初にプレイしていたのは生徒会長ルートでした。
だって目新しいんだもん！

朽ち果てる2005年12月12日（月）23:40　 『時をかける少女』
細田守監督の新作が「時かけ」とは…！
こりゃあ久々に、女房を質に入れてでも観に行かなきゃなりませんよ…！

朽ち果てる2005年12月12日（月）15:52　 『おねがいマイメロディ』 ＃37「ジャングルで会えたらイイナ！｣
匂い立つほどｴﾛｽ。
隠喩・直喩入り混じってのエロスが表情に、仕草に、構図に溢れかえっていて
全編が桃色といっても過言ではありませんでしたよ！？

朽ち果てる2005年12月10日（土）10:55　 『ムシキング』 ＃36「虫男の涙」
グルム再登場はともかく、ここまで事細かに行動原理の説明がされるとは
思ってもみなかった…。
ソーマは子供(幼虫だけど)を人質に取るという堕ちるところまで堕ちた感のある
作戦を採用するわ、パサーは異常にカッコいいわで、一エピソードとしての
まとまりにおいても、それぞれの立ち位置を再確認させるという意味においても
非常に優れた回だったのだけれど…ナッコ、ついに確変か！？

朽ち果てる2005年12月10日（土）03:41　 ……ん？
バラモスブロスって、バラモスBros.ってこと？

…ヤバい…10数年越しに気付いたなんてとても言える雰囲気じゃない…。

朽ち果てる2005年12月09日（金）02:55　 『ソルティレイ』＃9
プールの時といい、こういう風にキャラのドタバタで引っ張ってる分には
それなりに観られるんだけどなぁ……。
借り物の寄せ集めみたいな世界観で話を回そうとすると、途端に魅力が
感じられなくなる。

朽ち果てる2005年12月08日（木）12:57　 『エウレカセブン』 ＃33「パシフィック・ステイト」
「カザリキヌバネドリの艶やかさを目の前にして、そいつの遺伝子がどのくらい
有用か考えるだろうか？　ユミハシハチドリの鳴き声を聞いた時、バッハと
いちいち天秤にかけるだろうか？　この星で美しくないものなんて……あの、
なんの話でしたっけ、先輩」
「その話でいいんだよ」

ホランド的にはそういうエピソード。ホントか？
藤原啓治、根谷美智子、松本保典…とにかくそれぞれの役者魂が炸裂した芝居が
素晴らしかった。

朽ち果てる2005年12月08日（木）04:20　 …気がついたら、
６時間ばかりぶっ通しで『コメットさん☆』を観ていた。泣きながら。
すごいな。

朽ち果てる2005年12月05日（月）03:24　 『アトリエ マリー+エリー ザールブルグの錬金術師1・2』
なんとはなしにマリーを始めてみたら、休日を潰してエリキシル剤作ってたり。
攻略なんて見なくても覚えてるもんだなぁ、ってＰＳ版を散々やり込んだんだから
当たり前なのだけれども。

とりあえず定番のメガクラフト＋時の石版量産でシアを特訓して伝説の二人ＥＤ。
満足。
…おや？ 何か足りなくない？

…

おまけモードがついていないですと！？
しまった、何という悲劇か…！

…よし、気を取り直してフラウ＝シュトライトでも征伐に行くか…。
あれ？(。∀ﾟ)

結論：信者はおとなしくＰＳ版をやってなさい。

朽ち果てる2005年12月03日（土）18:27　 西尾維新『ネコソギラジカル (下) 青色サヴァンと戯言遣い』

初手から直球勝負、最後までストレート。
減速し、停止するまでの最終回。
ここには既に物語は存在しない。
それはとうの昔に完結していた。

語ることなく告げられる、
ジュヴナイルハッピーエンド。
おわり。
何一つも付け加えることなく。

そして、当たり前なのだけれども、最強は強かった。


「――ハッピーエンド以外は認めねえっつーの」


というのは嘘でみんな死にました。


!しまったいーちゃんが更正してしまった。
!なんというか、いーちゃんの成長物語というよりは、いーちゃんが友と
!始まりなおす為の過程を描いた全９巻、というか。
!もっともそこに辿り着くためには無論成長（…というか、変質か？）も
!しなければならなかったし、相応の決意も覚悟も実力も必要で、ただまぁ
!そうして始まりなおした「今」以降を描く必要は、やはりないのだろう、と。
!その意味でこれ以上なく最終回。
!青色サヴァンと戯言遣い。

!それにしても、いくら主人公だからって叱ってもらうために世界を
!終わらせるかもしれない危機をお膳立てしないでほしいとは思う。
!というか、悪の秘密結社と真っ向ぶつかって最後は人外肉弾大決戦、って
!展開をすごく自然に受け止めてる自分がいるんだけども、冷静に考えて、
!いつからこんな話になったんだっけか？
!…最初からか。

朽ち果てる2005年12月03日（土）18:27　 ＴＶＡ『ひぐらし』
シリーズ構成が川瀬敏文に。
…あれ？　これが絶望というものですか？

朽ち果てる2005年12月03日（土）18:24　 『ムシキング』
ああ、世界と戦っているのはソーマの方だったのか。
それは不憫だ。
何せそれは、主人公でなければ絶対に勝てない相手ということになっている。
もっと不憫なのは、彼が弱くなった理由というか強くなれない理由、
ちぐはぐな言動と迷走を指摘してくれる人間が周囲にいないこと。
チョークは（本当に今更ながら）母親としての自責と呵責から
ソーマに強く出られず、デュークはそもそもポポの踏み台としてしか
彼を見ていない。
構造的にも状況的にも彼に勝ち目は無い。不憫だ。

さておき、世界の代弁者が主人公であるとなると、なるほどポポに
感情移入できない理由が飲み込めた。
もっともこの物語、そういった切り口で楽しめるものでもないのだから
別に構わないといえばそうなのだけれど。

朽ち果てる2005年12月03日（土）17:31　 『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』
物語がエンターテイメントとして成立するために必要な一切を
こそぎ落として、この作品はあります。

そういうカタチで成り立つ必要などありはしない、と飲み込めるひとでないと、
この作品は受け容れがたいかもしれません。
そもそもが、楽しむために造られていない。

本作は死が悲劇として描かれないという意味で麻枝准というひとの
一里塚であって、それ以外のあらゆる用途に向けてはチューンされていません。
悲劇でない以上それ自体にカタルシスはなく、その先にある決意の美しさは、
あまりにも飾り気なく。
それを消化し昇華するだけの日常という燃料が満足に与えられなかったのが
果たして狙い通りであったのかは兎も角として、その辺りを踏まえるなら
実験作と呼ぶのが相応しいのかもしれないな、と。


!それにしても岡崎朋也という男、この立ち位置では矢張り智代の枷にしか
!なれないのか。
!この物語の終わり方だけをみれば、彼女が大空へ飛び立つための枝であった、
!という見方もできるが、しかしそれを言うなら元来一気に高みへと至るだけの
!スペックがあった智代に停滞を強いたのは朋也自身だ。
!彼の最大の罪は、その事実を実感していない点にある。

!言葉面では理解した気になっているが、しかし智代がそれを許容した段階で
!清算が済んだと勘違いしている。それは違う。
!彼が債務を負っているのは智代にではなく、その背景である世界に対してに
!他ならない。
!彼の生では、その利息すら返済し得ないということを、それほどに彼我の差が
!大きいという意味を、岡崎朋也という男はまったく実感できていない。
!結局のところ彼は世界の可能性というものに対してツケを払わされたのだ。

2005年12月02日（金）02:05　
愛しているという終わり。

2005年12月02日（金）00:15　
そしてＤ＆Ｔが泣ける事実。
ありがとう、風子。

2005年12月01日（木）04:36　
極みで君は何を得た？
それがわからん、わからんから重い。

2005年12月01日（木）04:09　
出会いから別れまでの、その一週間を、百五十回も繰り返したなら、
それはつまり、永遠ということだ。

2005年12月01日（木）04:05　
いや、それよりも腹が減った、飯が先だ。

2005年12月01日（木）03:29　
答えは出ていない。

2005年12月01日（木）03:11　
終わらない永遠の世界。
続き続ける幻想世界。

2005年12月01日（木）03:04　
結果だけを吟ずる物語を叙事詩と呼び、
意味だけを連ねた物語を、聖典という。

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