朽ち果てる2004年03月30日(Tue)02:44
まぁ、別にどうでもいいことなんだけれども、
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私は『まほろまてぃっく 〜もっと美しいもの』の、「あの」最終話#14「ナジェーナ」を 大肯定するマイノリティです。
つうかアレ観ちゃったらその前までの話、面白いか? 第一期も、第二期の13話までも、ぜんぶ壮大なタメ。 半生を血と油に塗れて未練たらしく憎悪を撒き散らして生きてきたアウトロー美里優が 生涯の最後に見た幻想のバックグラウンドを説明するための前26話。 アーチャー。
宇宙人どもの設定なんか放置。あれはぜんぶ空言。 ああでも量産型まほろさんというのも面白いかも。 宇宙人の親玉が勘違いした親切心で無数のまほろさんを投入。 無論ぜんぶ自爆時点でセーブした心をコピペして。 で優が死ぬのを看取る。 街を埋め尽くす10万のまほろさんに囲まれてしあわせいっぱいの美里優(享年33)。 近隣宇宙最強のまほろさん軍団を排除することは誰にもできない。 数十年、数百年が経って一体、また一体と機能を停止していくまほろさん。 風化した街、林立するまほろさんの残骸、その中心にはボスまほろさんの膝に 抱かれた優のしゃれこうべ。 うわあSFだ。駄目か。
つうか、あの最終話に深遠な意味を見出そうとする方が間違ってるんじゃあないか。 肯定派も否定派も。 ヤりたかったから犯っただけじゃないのかアレは。 電波をいくら解析したって出てくるのは波長や波形であってそれ以外じゃないだろうに。 メイドさんを見てメイド服を論じるようなもの。
『ステルヴィア』と同じで、伏線でありタメであり序章であり従たる前話までを軸にして 考えるから最終回がグダグダに思えるんであって、そもそもそれがおかしい。 最終回だけが本編。 主張も主題も本題も本性もなく、本編。 それ以外は素材集、あるいは巨大な設定資料集に過ぎない。
そういう作品。 !っていうか当時の全否定派のムキになる様子が作品よりずっと面白かったのは秘密。 あ、原作がこういう展開になったらそりゃ落胆しますが。 | | |