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きゃとみゅう

Re^14: 受け継がれし因縁

記事No: 3461
投稿日: 2009/03/15(Sun) 20:49
投稿者西瓜兵
IP: flh1aef166.aic.mesh.ad.jp

お待たせしました!更新です!文句の無い長さ(であると信じたい)です!
p.s.ホネ魔王の一人称って、“俺"でしたっけ?“オレ”でしたっけ?





カタカタ……

「……?」

いきなり聞こえてきた音に、影魔王は音の出所を探す。
だが、それはすぐに見つかった。

先程、自分が吹っ飛ばし、辺り一面にまき散らした魔王の欠片だ。

「一体、何が……っ!?」

影魔王が呟くと同時、魔王の破片が一斉に影魔王に向かって飛んできた。
しかも、何やら巨大な剣まで二本も両側からこっちに向かってすっ飛んでくる!!?

「チィッ!?」

それを左右それぞれの腕で受け止める影魔王。
別に、直撃喰らっても全然大丈夫だった影魔王だが、如何せん先程までのすいか様との戦闘で、刀によって傷を負ったのだ。
体が勝手に反応してしまった。

そして、両腕を挙げた状態になっている影魔王の目の前で、集まった魔王の欠片
――改めてみると、それらは全て骨だった――
が組み合わさり、巨大な骸骨の形を取った。
二本の剣は、丁度その骸骨の腕が持つ形となる。
その骸骨が喋る。

「俺はホネ魔王。太陽が出ていない今ならば、幾度でも復活できる!」

……わざわざ自分の強さの理由と弱点を、いちいち敵に説明するアホがいた。

(それはともかく)
閑話休題

いきなりのことに戸惑っていたが、ホネ魔王の言葉で状況を理解した影魔王が、

「っは! 俺をこんなもので倒せるとでも思ったのか!? 押さえ込むことすらできねぇぞ!!」

叫び、鬱陶しい剣を振りほどこうとした、その瞬間、

ガッ!

「ん?」

自分の背中に、何かが激突した音を聞いた。次いで、そちらに気を取られたら……

「ンなこと、言われなくてもわかってんだよ……」

ホネ魔王に思いっきり覆い被さられていた。
一体何を……と、影魔王がホネ魔王を見ると、腕が更に二本生えている。
ついでに、その腕から伸びる剣が、自分の首の後ろと腰を押さえ込んでいる。

(いや、これは……)

恐らく、増えた腕は生えたのではなく、元から再生しておかなかったのだろう。
それを今再生して、不意打ちの手段として利用したらしい。
結果、影魔王は全方位をホネ魔王に包み込まれる形になった訳だが……

「だから何だよ!」

影魔王、鬱陶しさMAX。

あまりの鬱陶しさに、影魔王は自分を包み込むホネ魔王の体を、圧倒的な破壊力でぶっ壊す。
これで、鬱陶しいホネ魔王(の残骸)は辺りに吹っ飛ぶだろうと、影魔王は考えたのだが……

それらはさほども飛ばずに、というか破壊されて直ぐ、再生を始める。

「くっ!」

気が付けば、影魔王はまたもやホネ魔王に包み込まれていた。

「オラァ!」

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

「コイツ!」

またもやホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

「クソったれ!」

またもやホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

実際は、先のホネ魔王の言葉を考えれば分かることなのだが、
ホネ魔王は『復活』出来ると言ったのだ。
つまりは、ホネ魔王は一回絶命しなければ再生することは出来ない。

(敵にこんなことを推理させることが出来る言葉を渡すとは、本当アホめ by.さる魔王)

つまり、影魔王は、ホネ魔王の腕だけでも破壊してしまえば、簡単にホネ魔王の呪縛から逃れることが出来たのだ。
まあ、ホネ魔王は攻撃対象が自分の体全体に向くように、わざわざ影魔王に覆い被さるなんてことをしたのだが。

そして、ホネ魔王が影魔王を抑えている間に、影魔王の後ろに回り込んだ影が一つ。

ここから先は、正に一瞬の出来事だった。

第三者の気配を背後に感じた影魔王は、次いで、何かが自分の背中に押しつけられるのを感じ、
同時に、ホネ魔王が自分から素早く離れるのを感じて……

「しまっ!」

何の反応も出来ずに……

「『クローズ』!」

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