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きゃとみゅう

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受け継がれし因縁

タイトル: 受け継がれし因縁
記事No: 3337
投稿日: 2008/11/09(Sun) 10:44
投稿者西瓜兵
IP: fl1-122-130-100-107.aic.mesh.ad.jp

うな「おおぉぅうぅぅぅぅぅぅぃぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃ!!!」

ん?何だうな?そんなに絶叫して。
つーかこのコーナーも久しぶりだな。

うな「お前がヘタレなせいでな。お陰で新しいきゃとみゅう利用者には話の流れわかってもらえんし。」

まあ、ネタに詰まったときにでもはじめのほう載せるさ。読みたいって人が出てきたらその時点で速攻載せるし。

西瓜帽「まあ、出てくるわけないけどな。」

まあ、そうだろうな。

かるび「自分で言ってて、悲しくなりませんか?」

―― o......rz

うな「げ! 何かホントはすごい落ち込んでた!」

ま、まあ、そこら辺は置いといて、で、何だ最初の絶叫は?

うな「何で第二ラウンドの描写が全く無いんだよ! ここから面白くなってきそうだったのに!」

前も載せなかったじゃん。

うな「今回は前回よりドキドキ感増してるだろうが!」

いやだって、丸一日戦闘行ってたんだよあの二人。
しかも、どんでん返しとか、策略練るとか、奇策を用いるとかせずに、ただ単に互角のぶつかり合いを。
そんなんグダグダ書くのもめんどくさいし、読む方も飛ばすだろ。

西瓜帽「いやでも、これはちょっとぶっちゃけて飛ばしすぎな様な……」

いいじゃん。スッキリしてて

かるび「スッキリしてるお肉って、サッパリしてるお肉とどう違うんですか?」

いやもう訳わからんし!

ああもうわかったわかった!今から断片的な描写してやるから!次のスレで!

うな「あ、何かオチ無しで終わろうとしてるぞコノヤロウ」

え?いや、だからってなんでそこで強引に死にオチにしようとしてるのあんたらていうか特にうなより恐怖心を与えるためアルティマじゃなくて敢えてメテオってちょっとまてーーーーー!!


タイトル: Re: 受け継がれし因縁
記事No: 3338
投稿日: 2008/11/09(Sun) 11:40
投稿者西瓜兵
IP: fl1-122-130-100-107.aic.mesh.ad.jp

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一度交差した後、影魔王が急ターンし槍を構えながらすいか様に突っ込んでいく。

「斬り合いで俺に敵うとおもったかぁ!」

影魔王は、『無理無理無理』の応用で高速で槍を突き出していく。
しかし、

ガガガガガガガガガガガガガガガガギィィィィィン!

すいか様には一度も当たらなかった。

(何!?)

影魔王は、一度後退。

(すべて弾いただと!?)

もう一度槍を構え、

(攻めきれないというのか!? 最速の魔王たるこの俺が!!)

「うおおおおおおおおお!」

一気にすいか様に突っ込んだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「突き穿つ死翔の槍(ゲイボルク)!」

影魔王が上空から叫びながら槍を投げた。その攻撃は例えるなら光としか言いようが無かった。

それに対してすいか様は、花弁の様な形の西瓜を7つ作り出し、それを重ね、

「熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「お前は生前、魔術師だったということだ」

「          I am the bone of my sword.
          ―――――体は剣で出来ている。


        Steel is my body, and fire is my blood.
            血潮は鉄で 心は硝子。

        I have created over a thousand blades.
            幾たびの戦場を越えて不敗。

             Unknown to Death.
            ただの一度も敗走はなく、

             Nor known to Life.
            ただの一度も理解されない。

       Have withstood pain to create many weapons.
         彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う。


       Yet, those hands will never hold anything.
             故に、生涯に意味はなく。

         So as I pray, unlimited blade works.
           その体は、きっと剣で出来ていた。          」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あれ?何か途中で混線った?

うな「どう考えても全部が全部パクリだろ! 最初の場面はまあいいだろう。あれなら許せる。だがなぁ!」

かるび「二つ目の場面では、あり得ないことが起こってます」

西瓜帽「三つ目なんか、もう既にこの世界の話じゃ無いだろ!」

うな「てか、あれってR18指定じゃ無かったか!?」

いや、全年齢対象PS版出たから大丈夫。

うな「そういう問題かーーー!!」

え、ちょ、こっちでも死にオチってつまらんから二回連続同じオチとかマジでありえんからちょっと待てってオイーーーーー!!!




*この話は、本編とは全く関係がありません。ええもうそりゃ完璧に。


タイトル: Re^2: 受け継がれし因縁
記事No: 3345
投稿日: 2008/11/14(Fri) 18:19
投稿者百君
IP: cdu14d222.cncm.ne.jp

お久しぶりです

すぐわかりましたとも! Fateですね 
いやぁあれは面白いですよ
エロゲーなんて呼ばれたくないぐらいw
…えっ? 私に聞いてない? それはすみませんでしたw

改めて、小説のアドバイスはできませんが
Fateの話ならのれる百君です

私も大学受験であまり来れませんが
チョコチョコ見に来たいと思います

小説ですがスピーディーですねぇ
展開がコロコロコロって…
今後どう発展していくか楽しみにしてます


タイトル: Re^3: 受け継がれし因縁
記事No: 3352
投稿日: 2008/11/22(Sat) 00:13
投稿者西瓜兵
IP: flh1aef166.aic.mesh.ad.jp

百君s!お久しぶりです。

分かってくれる人がいた\^0^/
実はこれ、狙った訳じゃ無いんです。
さーて、次いくか。ってな時に、

あれ?この二人の武器って……
あれ?すいか様の能力って……投影!?

ってな感じで^^何とすごい偶然;;
てか、百君sって僕より年上だったんですか!(ビックリ


あと、話の展開が早いのは、ここがまだ第0話だからです。


タイトル: Re^4: 受け継がれし因縁
記事No: 3354
投稿日: 2008/11/23(Sun) 00:35
投稿者百君
IP: cdu14d222.cncm.ne.jp

喜んでいただけて何よりですww
R指定かかってますからね
アニメ見るほかないww

>すいか様の能力投影
…ですね〜w
西瓜だったら無害みたいなww


>百君sって僕より年上だったんですか
…ですね〜w
百君ってとこからして小学生ですからww
あんまり気の利いたこといえないし

受験生の自覚ゼロですww
明日も模試がありますし

ニコニコ動画ばっかりみてますww

(俺笑いすぎw)


タイトル: Re^5: 受け継がれし因縁
記事No: 3355
投稿日: 2008/11/23(Sun) 09:23
投稿者西瓜兵
IP: flh1aef166.aic.mesh.ad.jp

ちょ、明日模試て……

そこまで笑って読んでましたけどそこで笑顔凍り付きましたよ;;;;

Fateはアニメは見ない方がいいと思います。恐らく絶望先生なみのテンションで絶望したー!と叫んでしまうでしょうから。


タイトル: Re^6: 受け継がれし因縁
記事No: 3397
投稿日: 2009/01/02(Fri) 20:02
投稿者西瓜兵
IP: flh1aef166.aic.mesh.ad.jp

両者は、地上戦へ移行するため、手近な島へ向かった。そこが未だに魔王たちのいるだということなどは、端から気にしていなかった。

そして、両者はほぼ同時に着地した。





―――かに見えた。





着地の瞬間、すいか様の体が不自然に傾いた。
すいか様は両足を同時に付けず、左足で着地しようとしていた。
しかし、その着地地点に、小石が落ちていたのだ。すいか様は、影魔王に気を配りすぎていて、足下の小石に気がつかなかった。

(しまっ……!)

そんなことで大きなスキを作るすいか様では無い。
しかし、小さなスキだからといって見逃すような影魔王でも無い。

影魔王は、ずっと温存しておいた攻撃回復技を、この瞬間に使用した。

「『大吸血』!!」

影魔王は大きく息を吸い込み、フッっと、強く息を吹き出すような仕草をした。
同時に、影魔王の口から、魔力で生成された無数の透明な牙が飛び出した。
この牙を受けたら、その傷口から血液を吸い出される。吸い出された血液は、自然と術者の口の中へ運ばれるのだ。

すいか様は影魔王の取った行動を見、理解し、今まで忘れていたその可能性に気づき、戦慄した。
しかし、もうどうすることも出来ない。この疲労した体で、これだけのスキを作っておいて、これを避けろと言うのは無理な話だ。
だが、

すいか様の前に、何者かが立ちはだかった。

ドガガガガガガガガガガ!!

すいか様の耳に、その何者かの巨体に、魔力の牙が次々と突き刺さる音が聞こえた。

「何!?」

影魔王は驚愕を示し、すいか様は、

「君……さる魔王……」

その正体を看破し、どうして……と、呟いた。
すいか様ならともかく、その他のこの世界の生物があれをくらったらただじゃあ済まないだろう。
彼も魔王だ。それくらいのことはわかるはずだ。
なのに……どうして……

「いやぁ、あいつには俺たちの同士を何人か殺されたからな。だが、今までは、あいつが強すぎて手が出せなかった。」

すいか様のつぶやきを聞き取ったさる魔王が、説明らしきものを始めた。
しかし、すいか様は、そのさる魔王の全然平気そうな口調に戸惑うばかりである。

「しかし、これ程までに疲れていて、しかも地上に降りてくれたというのなら話は別だ! 加勢するぜ!!」

そして、戸惑いを通り越して驚愕している者も、一人。

「お、お前……俺の大吸血を喰らって、何でそんなに無傷なんだ!?」

影魔王の方へ向かっている血液は、たったの一滴だった。









何て微々たる更新\(^0^)/(爆

しかももう載せたことのある場面であるからやり切れない;;
今後の展開は……もう全く変更点無いです。。


タイトル: Re^7: 受け継がれし因縁
記事No: 3445
投稿日: 2009/03/09(Mon) 22:15
投稿者ティーん
参照先http://www.din.or.jp/~null/game/rpg/game.htm
IP: hprm-37085.enjoy.ne.jp

この小説、物凄く面白いです。
ちょっと読んだだけでファンになりました。
続編や、プロローグなども、ぜひ書いてください。
僕みたいなファンなら、たくさんいると思います。
これからもがんばってください。


タイトル: Re^8: 受け継がれし因縁
記事No: 3446
投稿日: 2009/03/10(Tue) 10:03
投稿者百君
IP: cdu14d222.cncm.ne.jp

ティーんさんの言うとおりですね
書き込みはないでしょうが
読んで頂いている方も多いことだと思います

しかし、これだと西瓜兵さんに
プレッシャーをかけてしまいますね
すみません  ○| ̄|_

ええっ、新学期も始まります
皆さん忙しいことだと思いますが
ゆっくりすればいいと思うよ!!
…なんかすみません…


タイトル: Re^9: 受け継がれし因縁
記事No: 3447
投稿日: 2009/03/11(Wed) 12:30
投稿者西瓜兵
IP: flh1aef166.aic.mesh.ad.jp

げ!
なんか最近ここら辺人来ないなとか思って書くのやめてましたすいません。
いま春休み中なんでそういう超嬉しい言葉言っていただけるとバンバン書いて行きますよ^^;
ネタは有り余ってるんで;;;
てか、そもそもこの場面、一回載せたのをもう一回編集し直して載せてるだけだし……(汗

プロローグなら、メモ帳に保存してありますので次のページで載せますね。


タイトル: Re^10: 受け継がれし因縁
記事No: 3448
投稿日: 2009/03/11(Wed) 12:31
投稿者西瓜兵
IP: flh1aef166.aic.mesh.ad.jp

〜プロローグ〜


くそっ!いくらオレでも2対1じゃあ……

どうすれば……ぐわっ!!

つっ〜〜〜……金髪め……

くそったれ!でも……これ以上ダメージ受けたらマジでやばい……

あいつら……笑ってやがる……

―――逃げるしか……ないのか……

でも、どこにも逃げる場所なんて……

っつ!!銀髪が向かって来やがった!

こうなったら……


――――――瞬間、辺りが白い光に包まれた。





>一応、断っておきますが誤字はありません。


タイトル: Re^11: 受け継がれし因縁
記事No: 3449
投稿日: 2009/03/11(Wed) 13:11
投稿者西瓜兵
IP: flh1aef166.aic.mesh.ad.jp

とりあえず今即興で書いた分。





「おいおい、それを教えちまったら一気に逆転されちまうかもしれねーだろ。
 わざわざ自分の強さの理由と弱点を、いちいち敵に説明する奴がいるかアホ」

実は、さる魔王は唯一の弱点、白猿の毛を使っている武器以外では、殆どダメージを受けない体なのだ。
閑話休題、
律儀に返すさる魔王の言葉に、影魔王がキレた。

「………」

ぶっ殺す。と、目と雰囲気が言っている。
元々が単純な性格なのだ。すいか様のことは、一時的に頭の中から消えた。
無言で俯き、体を前傾させ、体をロケットのようしてさる魔王に突っ込んで……

「『グラビーガ』!」

行こうとしたところで、何者かの横やりが入った。
前傾していた体の上に突然出現した、超逆重力発生体。影魔王はきれいに頭から転んだ。

「………」

影魔王は起き上がり、無言で声のした方を振り返る。その位置は、ちょうど影魔王の右側。
そこには、なにやら洋式便器から茶色いクマみたいな物体が飛び出している魔王がいた。
影魔王の知識だと、確かトイレ魔王と言ったはずだ。

「――ぶっ殺す!!!」

今度は抑えられなかったのか、思いっきり叫ぶと、影魔王はトイレ魔王に向かってすっ飛んだ。
途中で思いっきり拳を引き、射程圏内に入った瞬間に拳を放つ。
当たったらただじゃ済まない威力のパンチ。だが、その前にまたもや何者かが立ち塞がった。
マントで全身を覆い隠した、背高ノッポの魔王だ。

その魔王は、影魔王の拳をモロに受け、トイレ魔王との板挟みに合い、バラバラになって吹っ飛んだ。
トイレ魔王も、背高ノッポ越しとはいえ拳の衝撃を受け、後ろに吹っ飛んだ。

(身を挺して仲間を守る?っは、魔王と呼ばれるまでの存在が、何バカなことやってんだか)

何かを思いっきりぶっ壊して幾分かスッキリした影魔王は、怒りはそのままに、呆れていた。
だが、その魔王はバカでは無かった様だ。


タイトル: Re^12: 受け継がれし因縁
記事No: 3457
投稿日: 2009/03/14(Sat) 11:52
投稿者百君
IP: cdu14d222.cncm.ne.jp

魔王達がとうとう動き始めましたね
ここから反撃に転じるっと言う所でしょうか

げっ! には吹きましたww
確かに掲示板は最近過疎化してますね…
たんしおは結構盛り上がってますが

自分は攻略ヒントを書き込んだりしながら
西瓜兵さんの更新を待っておりました…

確かに今春休みですね
あと蛇足ですが、自分大学合格しました…


タイトル: Re^13: 受け継がれし因縁
記事No: 3459
投稿日: 2009/03/14(Sat) 17:49
投稿者西瓜兵
IP: softbank219032222154.bbtec.net

おお!大学合格おめでとうございます!!

>>魔王達がとうとう動き始めましたね
>>ここから反撃に転じるっと言う所でしょうか

百君s、こっから先は知ってるでしょう。
まあ、早く百君sも知らないところまで追いつけるように頑張りますが、何分他の方の書いてる二次創作SSが面白すぎて……;;;
すんません。そっちにばっか気をとられていたのが現状です。

まあ、読みたいのはもう読破しちゃいましたから、微々たる更新ですが進めていこうと思います。


――あと、よくよく考えてみたらすいか様の作った空間って固有結界《無限の西瓜s(ry
リアルな話、全く狙った訳じゃないってところがスゴイ……気が付いたときガチで固まりましたよ……


タイトル: Re^14: 受け継がれし因縁
記事No: 3461
投稿日: 2009/03/15(Sun) 20:49
投稿者西瓜兵
IP: flh1aef166.aic.mesh.ad.jp

お待たせしました!更新です!文句の無い長さ(であると信じたい)です!
p.s.ホネ魔王の一人称って、“俺"でしたっけ?“オレ”でしたっけ?





カタカタ……

「……?」

いきなり聞こえてきた音に、影魔王は音の出所を探す。
だが、それはすぐに見つかった。

先程、自分が吹っ飛ばし、辺り一面にまき散らした魔王の欠片だ。

「一体、何が……っ!?」

影魔王が呟くと同時、魔王の破片が一斉に影魔王に向かって飛んできた。
しかも、何やら巨大な剣まで二本も両側からこっちに向かってすっ飛んでくる!!?

「チィッ!?」

それを左右それぞれの腕で受け止める影魔王。
別に、直撃喰らっても全然大丈夫だった影魔王だが、如何せん先程までのすいか様との戦闘で、刀によって傷を負ったのだ。
体が勝手に反応してしまった。

そして、両腕を挙げた状態になっている影魔王の目の前で、集まった魔王の欠片
――改めてみると、それらは全て骨だった――
が組み合わさり、巨大な骸骨の形を取った。
二本の剣は、丁度その骸骨の腕が持つ形となる。
その骸骨が喋る。

「俺はホネ魔王。太陽が出ていない今ならば、幾度でも復活できる!」

……わざわざ自分の強さの理由と弱点を、いちいち敵に説明するアホがいた。

(それはともかく)
閑話休題

いきなりのことに戸惑っていたが、ホネ魔王の言葉で状況を理解した影魔王が、

「っは! 俺をこんなもので倒せるとでも思ったのか!? 押さえ込むことすらできねぇぞ!!」

叫び、鬱陶しい剣を振りほどこうとした、その瞬間、

ガッ!

「ん?」

自分の背中に、何かが激突した音を聞いた。次いで、そちらに気を取られたら……

「ンなこと、言われなくてもわかってんだよ……」

ホネ魔王に思いっきり覆い被さられていた。
一体何を……と、影魔王がホネ魔王を見ると、腕が更に二本生えている。
ついでに、その腕から伸びる剣が、自分の首の後ろと腰を押さえ込んでいる。

(いや、これは……)

恐らく、増えた腕は生えたのではなく、元から再生しておかなかったのだろう。
それを今再生して、不意打ちの手段として利用したらしい。
結果、影魔王は全方位をホネ魔王に包み込まれる形になった訳だが……

「だから何だよ!」

影魔王、鬱陶しさMAX。

あまりの鬱陶しさに、影魔王は自分を包み込むホネ魔王の体を、圧倒的な破壊力でぶっ壊す。
これで、鬱陶しいホネ魔王(の残骸)は辺りに吹っ飛ぶだろうと、影魔王は考えたのだが……

それらはさほども飛ばずに、というか破壊されて直ぐ、再生を始める。

「くっ!」

気が付けば、影魔王はまたもやホネ魔王に包み込まれていた。

「オラァ!」

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

「コイツ!」

またもやホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

「クソったれ!」

またもやホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

ホネ魔王を吹っ飛ばそうとする影魔王。
だが、ホネ魔王は破壊された瞬間に再生する。

実際は、先のホネ魔王の言葉を考えれば分かることなのだが、
ホネ魔王は『復活』出来ると言ったのだ。
つまりは、ホネ魔王は一回絶命しなければ再生することは出来ない。

(敵にこんなことを推理させることが出来る言葉を渡すとは、本当アホめ by.さる魔王)

つまり、影魔王は、ホネ魔王の腕だけでも破壊してしまえば、簡単にホネ魔王の呪縛から逃れることが出来たのだ。
まあ、ホネ魔王は攻撃対象が自分の体全体に向くように、わざわざ影魔王に覆い被さるなんてことをしたのだが。

そして、ホネ魔王が影魔王を抑えている間に、影魔王の後ろに回り込んだ影が一つ。

ここから先は、正に一瞬の出来事だった。

第三者の気配を背後に感じた影魔王は、次いで、何かが自分の背中に押しつけられるのを感じ、
同時に、ホネ魔王が自分から素早く離れるのを感じて……

「しまっ!」

何の反応も出来ずに……

「『クローズ』!」