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きゃとみゅう

Re^11: 受け継がれし因縁

記事No: 3449
投稿日: 2009/03/11(Wed) 13:11
投稿者西瓜兵
IP: flh1aef166.aic.mesh.ad.jp

とりあえず今即興で書いた分。





「おいおい、それを教えちまったら一気に逆転されちまうかもしれねーだろ。
 わざわざ自分の強さの理由と弱点を、いちいち敵に説明する奴がいるかアホ」

実は、さる魔王は唯一の弱点、白猿の毛を使っている武器以外では、殆どダメージを受けない体なのだ。
閑話休題、
律儀に返すさる魔王の言葉に、影魔王がキレた。

「………」

ぶっ殺す。と、目と雰囲気が言っている。
元々が単純な性格なのだ。すいか様のことは、一時的に頭の中から消えた。
無言で俯き、体を前傾させ、体をロケットのようしてさる魔王に突っ込んで……

「『グラビーガ』!」

行こうとしたところで、何者かの横やりが入った。
前傾していた体の上に突然出現した、超逆重力発生体。影魔王はきれいに頭から転んだ。

「………」

影魔王は起き上がり、無言で声のした方を振り返る。その位置は、ちょうど影魔王の右側。
そこには、なにやら洋式便器から茶色いクマみたいな物体が飛び出している魔王がいた。
影魔王の知識だと、確かトイレ魔王と言ったはずだ。

「――ぶっ殺す!!!」

今度は抑えられなかったのか、思いっきり叫ぶと、影魔王はトイレ魔王に向かってすっ飛んだ。
途中で思いっきり拳を引き、射程圏内に入った瞬間に拳を放つ。
当たったらただじゃ済まない威力のパンチ。だが、その前にまたもや何者かが立ち塞がった。
マントで全身を覆い隠した、背高ノッポの魔王だ。

その魔王は、影魔王の拳をモロに受け、トイレ魔王との板挟みに合い、バラバラになって吹っ飛んだ。
トイレ魔王も、背高ノッポ越しとはいえ拳の衝撃を受け、後ろに吹っ飛んだ。

(身を挺して仲間を守る?っは、魔王と呼ばれるまでの存在が、何バカなことやってんだか)

何かを思いっきりぶっ壊して幾分かスッキリした影魔王は、怒りはそのままに、呆れていた。
だが、その魔王はバカでは無かった様だ。

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