世界陸上マラソン女子、そして北海道マラソンが終わった。
世界陸上は赤羽選手が頑張ったけど、それ以外はちょっと残念な結果に。
男子ともども、スピードが足りない現実を突きつけられてしまった。
駅伝のスピード感で42kを引っ張る練習が足りないんだね…これは、実業団の運営と、
マラソンの標準があってないからだろうか…難しい問題だ。
そして、道マラ。
もう、なんともいえないドラマが待っていました。40k過ぎてからの逆転劇は、
まさにマラソンという競技のすべてを物語っていたと言っても過言じゃないでしょう。
自分をどのステージに乗せて、そこで42k踊り続けられるか。42k終わったあとに、
余力が残っていてもいけないわけです。そのさじ加減が実に難しい。40kまで大丈夫でも、
その後の2kで状態が急変するのです。これが、マラソンの怖さ…どのステージに上っても、
この怖さは潜んでいるみたいですね。
☆
3月22日、
3月24日に書いた加納選手。
「現在の環境ではオリンピックは目指せない」と、クラブチームを退会したそうです。
世界陸上は切ない結果になり、その後、彼女なりに色々考えたのでしょう。
彼女は元々人見知り的なところがあり、クラブで一般ランナーをコーチするのは、
ちょっと苦手みたいなことをちょくちょくコメントしていましたし、そういうのをしながら、
自分の練習を続けていく環境になじめなかったところがあるのでしょう…。
クラブ会員が運営費を出し、エリートランナーを支え、エリートはクラブ会員に、
コーチングという形でリターンを与えるというスキームは一見、美しく見えます。
でも、これはクラブ会員とエリートの環境が近くなってしまうという点があります。
これはいいことでもあると同時に、集中力だとか、貪欲さとか、責任感とかいう環境とは違って、
選手のモチベーションを保つには難しい環境なのかもしれず、そういう意味で、
本当の意味でのトップ選手を生む土俵には至っていないのかもしれませんね。
選手の経済面での生活環境の安定性というのも、どうなのか…??
確かに、SWACは良い選手がいて、レベルも非常に高いものの、道マラ見ても、
上位には入るけど1位にはならない…というような展開が多い気がします。
加納選手はどうなるのか…応援せずにはいられません。頑張れ!
『“厳しい人”と言われるより、“優しい人”と言われたい。
でも“優しい人”の明細が「なまぬるい」「適当」「見て見ぬふり」「いい加減」
が羅列するばかりでは、いざという時に自分のことを信じてもらえないじゃないか、
という意識が働く。ただ、「信じてもらいたいから厳しく…」というのも、
相手にしたら、何とも厄介な明細だ。』
−from
sakusaku web site, 2011−
今年度の始まりあたりから、TVKでやっているsakusakuが気に入って、毎日見ている。
前から気になっていたのだけど、見るチャンスがあって、見てみたらハマッた。
ハマる、というのは面白い現象で、大きな理由があると思う。
それこそ「面白い」とかじゃなくて、もっと深い理由が。ずっと、それが何なのか、
考えていたのだけど、やっと分かった。上の文章がその理由。
つまり、自分と同じ感性なのだ。
この文章が、この番組のプロデューサーにとって何を対象にしているのか、
いまいち分からない点はあるのだけど、自分が今、あさぽん他(他、も重要)に抱いている、
そんな感情にそっくりシンクロするような内容だったから。感性が一緒なんだよね。
最後の言葉も身に染みる。
『自分が大切にしていることなら何でも教えてあげるよ。
基本、自分はあなたのことが好きだ。』
…ね(^^;