日記

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2011年3月1日(火) カンニング問題

 いろいろな大学で、カンニングが発生しているらしい。
 よくまぁやるわ、というのが正直な感想だが、受験生に不公平が発生しているのはよろしくない。
 学力が試されているのなら、学力で戦うというのが、そもそもフェアってもんだろう。
 これは、美しくない。美意識に欠ける。そんな欠如に危機感を覚える。

 やったもん勝ちというのは、あまりにも無秩序すぎる。
 やったもん勝ちな世界でそうならばいいけど、この世界では許容しかねるだろう。



 アメリカの大学は、非常にカンニングに厳しい。
 Honer Policy、つまり、遵守事項に決まって不正は許さず、という項目があり、
 違反すると一発で退学となる。それどころか、不正の事実が公知の事実となり、
 その後の人生に影を落とす。それは、契約を守れない信用の低い人間という証明になるから。
 契約社会は信用を裏切るものには容赦無い建て付けとなっているから、不正は、
 社会的な存在の抹消に直結しているわけだ。もちろん、誘惑はあろうが、そこは、
 倫理感とかで表される精神の強さでコントロールされており、それこそが、
 大人の証明とされるのである。

 一方、日本はどうなんだろう?

 いろいろな意味で、甘いんだろうな。


 自分は、この舞台となった大学で、試験監督を7年にわたり担当した。
 記念受験が多いからか、レベルの高い解答というのは案外すくないのだが、
 それでも、みんな真剣に問題に挑んでいるものだ。自分の色々な可能性を信じて。
 そして、その先に広がる可能性を感じながら。

 そんな真剣さを侮辱してはならない。と、思う。

2011年3月1日(火) いやー

 今日は久々に仕事で、自分でデータなどを弄って資料の基礎を作ったりした。
 最近は対社外が多くて、対社内でも企画書つくったりみたいな仕事が減って、
 すっかり管理職的な仕事が増えてきた。いつの間にか、という感じで増えてきて、
 今日、そんな事にふと気付いたぐらい。

 変わっていくものだねぇ。

 仕事のスタイルも随分と変わったものだ。
 今思えば、自分で色々手を動かすってのは楽なモンで、自分の裁量でできたわけだが、
 今となっては、なだめすかしながら他人が動いてくれるのをコントロールする必要がある。
 戦力になるように育てなくてはいけないしね。昔はこんなこと考えなくてもよかったのになぁ。
 昔は、管理職なんて気楽で良いもんだ、とか想っていたけど、所変われば…だね。

 まぁ、仕事はあるだけで嬉しいから良いんだけど、その変化がね。
 色々、想うところがあるですよ。時間の流れを感じるのは、やっぱりシンミリするよねぇ。

2011年3月5日(土) やっぱりダメ!

 今日、久々に本屋に行って「球場ラヴァーズ」という本を手に取った。
 日本を代表する漫画家と言って良いだろう、石田敦子先生の最新作。

 石田敦子先生は天才だ。
 その漫画作品の完成度は恐ろしく高い。
 まず、絵が素晴らしい。特に女性キャラクターの美しさ可愛さ、ファッションデザイン、
 そして何より肉質が素晴らしい。そして構図。まるで墨汁一つで書き上げたかのような、
 日本画を感じさせる色使いが視覚を魅了する。

 そして。
 それ以上に凄いのが、ストーリー。
 この画力に、石田節とも言えるダウナー系の麻薬みたいなストーリーが付随する。
 いや、付随なんていってはいけない。絵に惑わされそうだが、石田先生の作品は、
 このダウナーな話が全てだ。あまりにダウナー過ぎて、精神が極めて健やかでない限り、
 彼女の作品は読んでは成らないと思えてしまうぐらいなシロモノなのだ。

 そんな彼女の作品には、自分も魅了されてきた。
 日記の特別編にある「あかり症候群」は、彼女のデビュー作「あかりMIX」からの銘々だし、
 その後の作品も堪能させていただいた。でも、読むたびに脳から吐血する想いだった。
 それほど、精神にクル。下手な麻薬やるよりも恐ろしいのではないかと思える程だ。

 そして、この球場ラヴァーズ。
 凄い。絵も。そして、俺という野球好きを唸らせるほどの野球描写やウンチクも。
 でも、凄いのはそれだけじゃない。やっぱり、ストーリーも凄かった…。
 少し読んで想った。
「やばい。やっぱりこの作品は読んではいけなかったかもしれない」
 気になる人は、読んで確認して欲しい。とにかく、自分にはヤバかった。

 一ついえることは。
 やっぱり、確実に凄いということ。やっぱり、石田先生は天才だ。

2011年3月12日(土) 東日本大震災

 平成23年3月11日午後3時前。
 自分はこの時を永遠に忘れないであろう。
 先ずは、この震災に遭遇され、被災された皆様に対するお見舞いと、
 ご遺族に対するお悔やみを申し上げたい。これは、自分が知る限り、
 最大の惨事であることは間違いない。依然、余震や津波の恐れ、そして、
 原発の被害が心配であるが、いち早い復旧を望みたい。

2011年3月14日(月) Operation TOMODACHI

 今回の震災に於ける各方面の動きには頭が下がる。
 諸外国の救援は、温かい優しさを何よりも尊いものだと感じさせてくれる。
 その中でも、やはり米国の動きは特筆すべきものがあるだろう。

 オバマ大統領の演説とヒラリー国務長官の演説を受けた米軍の動きは早かった。
 最大の同盟国、という言葉に偽りのない動きを展開したのは、紹介せなばなるまい。

 米軍は、今回の大震災に対する救援活動を「トモダチ作戦」と命名、オペレーションを開始した。
 まずは、佐世保、横須賀に展開中の艦艇、ヘリを三陸沖に派遣したほか、
 太平洋西岸を航行中の最新鋭原子力空母を現場に急行させ、まさに実戦といえるスピード感で展開。
 津波被害者の捜索、非常食の空輸と自衛隊への補給を行っている。また、海だけではない。
 ワシントン州の第4航空大隊は、ロスのレスキュー隊100名超と救援物資を三沢基地へ急展開。
 地球の裏側から、わずか12時間で即応してみせた。この輸送には、在アラスカの空中給油部隊などが全面支援、
 ロスタイム無く、同胞を援助すべく注力してくれている。

 これほどの注力をしてくれる同胞があったであろうか。
 自分は決して親米ではないが、やはり彼等は世界を支える力を持っているのは間違いない。

 また、その作戦名が泣かせるではないか…。

 我々も、彼等の頑張り似最大限の感謝を捧げなくてはならないと思う。
 それが、同胞への最低限の義務であろう…。

 オペレーションの詳細はこちら
 是非、見てください!

2011年3月20日(日) 今そこにある危機

 ジュニア朝日年間1990年学習編。
 そこには「忍び寄る核の恐怖」という記事がある。

 東海村原発メルトダウンシミュレーション。

 小学生の時、何度これを読んで恐れ戦いたか。
 そして今、それが恐ろしいことに、実現されようとしている…。

 日本はどうなるのか。
 予断は揺るさない。

2011年3月21日(月) 

 雨が降っていて、大気中に観測される放射性物質の量がハネ上がっている。
 昨日は、大体平常時の1.5倍程度だったが、今日は5〜10倍程度になっていて、
 ちょっと怖い状態。水道水に含まれるヨウ素も一気に80倍程度になった。
 ヨウ素は半減期が8日だから、一週間程度凌げば平常値近くに戻ると思われるが、
 やっぱり怖いものは怖い。原発について、俺は小学生時代から恐れ、それ以来、
 いろいろ勉強してきたから、必要以上に怖い。正直、逃げ出したい気分でいっぱいだ。

 まぁ、逃げたりはしないけど…。

 自分は、興味あることにしか基本的に能力を使わない主義なので、この領域には、
 思いっきり能力を使ってきた。その他の勉強や仕事は、その隙間を縫ってしたに過ぎない。
 そんな能力が杞憂で終わることを、そのまま心に秘めてどっかに行ける事を期待していたが、
 残念ながら、それをフル活用せざるを得ない状況になった…困ったもんだ。

 でも、自衛隊、消防、東電の協力会社(東電ではない)の精一杯の努力により、
 事態は改善傾向に向かっている。もし、収拾の方向に向かうことがあったのなら、
 自分なりの総括はしてみたいと思っている。

2011年3月21日(月) とはいっても

 まぁ、いつもシビアに生きてるわけにもいかんので。


 歩いて帰ってきて以来、一度も走ってない。
 走ってるような状況でもないし、走るべきではないような気もするので、
 当然といえば当然だが、外的要因で走れなくなったのは留学中の冬以来で、
 あの時もそうだったが、なんとなくしょんぼりする…。

 いつもしていたことを、しないというのは辛い事ですね。
 まぁ、その分、被災地のための仕事をしているので、気もしっかりもてますが。


 あさぽんの
「ズボンって、何ヶ月も愛用してると、お尻の部分がだんだん自分のお尻の形に整ってきますよね」
 …ね(笑

 ね、これはいいね。
 おじさん的にたまらんね。って変態か、俺は(爆

 あさぽんも、筋トレじゃなくて走ればいいのに。
 トレーナーしてやるけどな〜。

2011年3月22日(火) しなしなのー

 あさぽんが、小屋で「ポテトはしなしな派」と言っておる。

 自分は、そーじゃないほうがいいなぁ。歯ざわりが大切と思うのよ。
 芋を食べるのではなくて、揚げ物を食べてる感覚がほしいのね。

 こうなると、どのファーストフォードのポテトがいいか、という話しになるね。
 細くてしゃきっとしてるのがいいから、マックが一番で、次がファーストキッチンかな?
 あさぽんはきっと、ケンタやモス系のほーがいいのであろぅ。

 考えてみると、マック、バーガーキング、ウェンディーズと、アメリカンなファーストフードは、
 どれも細くて固い気がする。まぁ、熱が通りやすくしてるのもあるんだろうけど、
 ああいうバーガーには合っている気がするね。ああ、腹減ってきたよ〜。

2011年3月22日(火) 中止

 4/17予定の代表選考マラソン大会、長野マラソンに引き続き、
 同日に行われる予定だったかすみがうらマラソンも中止が発表された。
 自分の参加予定大会は、多摩ロードレースに次いで2つ目。
 正直、いまだかつて無いほど調子が良かったために悔やまれるところだが、
 今はそんなことを言っている場合じゃない。中止大会のエントリー費が返金されず、
 義援金に回ることで、良かったと思えるほどだ。

 しかし、俺程度のことなら、それでいい。
 問題は、それを生業にしている人だ。

 アジア大会の日本代表、加納選手は、来年の世界陸上代表を射止めるべく、
 名古屋国際にエントリーしていたが、これが中止。一ヶ月後の長野に出ることにしたものの、
 これまた中止となり、代表入りどころか、選考の土台に乗ることが困難になってしまった。
 そもそも、狙った試合から1ヶ月照準をずらして、全力を出す調整ができるかというと、
 その時点から困難は大きいと言わざるを得ない。なんとも辛い状態だ。

 こういうリスクを考えると、戦いってのは、戦えるうちに戦っておくというスタンスと、
 いつ何時でも戦える強さ、そんなことも求められるのだな、と改めて思ったりするわけだ。
 でも、マラソンとなると、命を賭けるような競技だからなー…難しいよなー…。

 ただ、彼女達のレベルでは、タイトルの有無は今後の生活に大きく影響する。
 運も強さのうち、とはいうが、実力が人生に反映されてほしいと、強く願う。

2011年3月24日(木) 心が痛い

 先日書いた加納選手の話だが、残念なことに、現状ではピークコントロールが難しく、
 良い成績を残せそうにないということで、世界陸上は断念、ロンドン五輪に集中する、
 ということになったそうだ。マラソンの場合、一か八かで出場してみても、
 その後に残る疲労は簡単には抜けないから、試しにやってみようという訳にもいかない。
 残念だが、ロンドンでは鬱憤を晴らすような走りを期待したい。応援してます。


 俺がマラソンといえば、高橋のQちゃんか水谷のりっちゃんこと水谷理紗ちゃんなワケだが、
 そのりっちゃんが、ブログの最新エントリで考えさせることを書いている。
 医者として、そして社会人一年目として遭遇するであろう事態が描かれていて、
 また、自分としては倫理面から色々考えさせられるものであった。

 まぁ、それはそういうことなのだが、そのエントリに付いていたコメントに、
 心奪われるものがあった。曰く「りーちゃんの存在は眩しすぎて、心が痛くなります」。
 勝手に引用してごめんなさい。でも、物凄く、心に飛び込んでくるコメントだったの。
 コメされた方が、どのような心境で書かれたのかは分からないんだけど、
 真に迫る、というか、芯に迫る、というか「極めて心に近い音」な感じがしたのだ。

 どんな意味なんだろう。心が痛い。しかも、眩しすぎて、か…。
 分かるような気もするな。それだけの存在感が、彼女にはあるから。
 でも、心が痛い、か…。なんか分からないけど、泣けてくるのは何故だろう…??

 なんでだろうね。
 ひょっとして自分も、そう思っているのかな?

2011年3月26日(土) 自然に帰る

 未曾有の大災害発生から2週間が経った。
 三次災害ともいえる原発事故は現在進行中で、自分は毎日それと向き合っているから、
 まだ、この災害についてどうこう言えるような心境ではない。

 …しかし。
 発生後、月曜日に一番最初した仕事は、被害地の店舗の状況を確認し、
 大きな地図にマッピングされた拠点に○×をつけていくことであった。
 ×が多い。なんということか…心が震えるような仕事というのはこれを言うのか。
 三陸だけでも数十の拠点がある会社だけに、なんともやるせない。今週は、
 それら拠点の写真まで届くようになったが、想像を超えた状況…。
 生保会社の不動産屋で、危機対応担当というのは、なんともまぁ…。
 でも、これを乗り越えて仕事をしていかねばならん。復興に向けた道を作るためにも。


 TVからは、悲惨な状況ばかりが流れてきて、見るのも辛くなる。
 だが、この状況は他人事ではない。我々も決して第三者ではないし、明日は我が身だ。
 この状況を踏まえ、明日の我が身がより安全を保てるよう、状況を作らねばなるまい。

 つくづく思うのが、災害により、文明やら科学やら文化やらに守られた環境が奪われると、
 当然のごとく、自然が牙を向いてそこにおり、それと対峙せねばならんということ。
 そして、その自然と対峙し生き抜くためには、より本源的な生命力が必要だろう、と。

 普段の生活から、体が弱かったり、薬に頼るような状況では、自然では生きていけないのだ。
 それは、野生動物を見ていればわかる。彼らにとってみると、怪我をするということは、
 それすなわち死を意味してしまう。TVなどで見て知識として知ってはいるものの、
 それを強く感じさせるではないか…。そして、人間がそれを潜り抜けてきたのは、
 知恵というもので、それの必要性が際立ってくると感じさせてくれるわけで…。

 だからこそ。
 どのような状況でも生き抜くために、極めて強い生命力を築いていかねば。
 走ることで体力を付け、栄養を体で分解できるようにし、病気に触れない生活を送り、
 どんな状況でも判断をできるような知識を付けていかねばなるまい。

 文武両道というのはよく言ったものだ。
 これこそが、人間が生きていく上で必要なものであろう。
 今すぐは無理だが、この状況が収まったときにはすぐにそれを体現できるよう、
 準備はしていかねばならないと思っている。今からでも、決して遅くはなかろう。

2011年3月26日(土) 一人旅

 ウサ妹(あさぽん)が一人旅に出ているよう。
 思いっきり気分転換して欲しいもんだな〜。

 昔からそうなのだが、あの人は明るくて元気そうな感じなんだけど、
 実は極めて、人一倍繊細で、強がりで、そして遠慮深かったりする。
 人の前に立つのが好きそうで、実際には好きなんだろうけど、一歩引いてしまう。
 そんなところがあるから、ストレスを溜めやすいタイプだろう。上手く、
 それをコントロールできればいいねぇ。

 しかし、ブログの「海」の写真。いいね、綺麗ねぇ。自撮りもいい。
 相変わらず写真が上手いな。やるなぁ。
 

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