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A/Dコンバータ評価
デジタル値の誤差が設計値よりやや多かったのでA/Dコンバータ周辺の回路のノイズレヴェルをオシロで測定。
積分非直線性(INL)がデータシートより大きいのが気になる。
で、測定してみるとA/DコンバータICからノイズでまくり。
A/Dコンバータ部はアナログGNDとデジタルGNDを分離してオーディオ業界ぢゃ有名な「1点アース」にしてみたのでアナログアースプレーンを用意してある。
アナログアースプレーンを用意してあるんでICのデータシート通りにデジタルGNDとアナログGNDをアナログアースに落ししたのだけど、これが裏目に出たみたい。
デジタルノイズがデジタルGNDを通じてICの端子に回り込んだ模様。
試しにA/DコンバータのデジタルGNDをCPUと同じGNDにジャンパーしたらノイズ激減。
が、デジタル値の誤差は改善せず。
ふと、A/Dのリファレンス電圧入力のノイズを測定したところ、ここのノイズが全然落ちていない。
応急措置としてOSコンを1発かましたらノイズが測定限界以下まで落ちた。
しかし、依然とデジタル値の誤差は改善せず。
原因が良く分らんのデータシートを読みまくる。
基本に戻りアナログ入力電圧とA/Dコンバータ入力端子での電圧を高精度DMMで測定。
すると、変換開始すると急激にA/Dコンバータ入力で電圧降下することが分った。
どうやら、A/Dコンバータの入力インピーダンスが低いのが原因らしい。
降下した電圧分と積分非直線性を考慮して誤差を計算したら見事に実際の誤差が一致。あうぅ。
データシート見ると入力インピーダンスはA/D変換クロックに依存するらしくクロックを下げれば入力インピーダンスが多少上るみたい。
しかし、これをしようものなら変換時間が長くなるという危険を伴う両刃の剣。
素人にはお勧め出来無い。
なぁ。お前、A/Dの入力にOPアンプでも使いなさいってこった。<いやだ〜。これだけは絶対にしたくない。