日記
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2013年9月1日(日) 風立ちぬ、みてきた
『たとえばこういう戦闘機の話をすると、必ず難癖をつける奴がいる。
エセ平和主義というかさ。戦争というものが良いか悪いかなんて小学生でも分かっているコトだ。
現実に日本に戦争があって兵器としての飛行機を造ってた。その事実と技術の話がしたいだけだ。
(中略)
より強くより操作しやすく。実は兵器は最も効率を求めた機械モノなのよ。
そしてその国の技術力は戦闘機に一番あらわれる』
−"湾岸ミッドナイト", page 93, Michiharu Kusunoki, 2007−
☆
掲題の通りですよ〜。
悪くはなかったですよ。
…しかし、相変わらず、なんか微妙に尻切れトンボ感がありますな…。
監督と感性がズレてんのかな?なんか、起承転結の結が突然感があるんすよね。
これ、魔女宅んときからそうなんですけど、ラピュタんときの「結」の素晴らしさがない。
トトロは良い感じだけど、それ以降がなぁ…微妙なんだよなぁ。
嫁が逝ってしまったことの絶望感と仕事、そしてその鬼気迫る想いがゼロ戦につながった、
という形にすりゃよかったと思うんだけど…うーん…。
あと、作品をつくるにあたり、戦争否定と兵器、みたいなこと言っていたけど、
要するに、冒頭のことっしょ。一言で終わることだとおもうんだけどね…。
回りくどいエクスキューズな作品でもったいねぇなぁ…と。
美しい飛行機、という問いにも、湾岸ミッドナイトは答えているからね。
機能美。『形態に美は宿る』と。機能有るものは美しい。
これこそ、ドイツのバウハウスの教え。効率と機能を追い求めた兵器だからこそ、
その最高峰に位置する戦闘機だからこそ持つ美しさというのは当然存在するのだ。
なんか、そういうことだよね。
こういうことを、表現してほしかったよな…。