日記

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2012年6月9日(土) さー

 明日、いよいよウルトラマラソンです〜。
 これから準備して、前泊いってきまーす。

2012年6月9日(土) そして

 北上についた。
 受付を済ませ、飯もすませ、もう寝るばかり。明日は3時起き。

 よくよく考えたら、あさぽんがキッカケで走り始め、ここまで来た。
 明日も、半年前に宣言したように、あさぽんの為に走ろう。

2012年6月10日(日) 完走しました

 いわて銀河チャレンジマラソン50kmの部、無事完走しました!

 しかし、タフなコースでした…。
 自分が走ったことあるコースのなかで、一番タフなのは間違いない。
 なんなんだ、アップダウン…峠越えだけに、なんという試練!、と、ずっと思ってたり。

 でも、やっぱ練習不足ですね。
 フル地点をサブ5で通過しておきながら未達は、どうやっても誉められない。
 うーん…。

 でも、達成感はあったし、楽しかったな♪

2012年6月11日(月) 第8回 いわて銀河100kmチャレンジマラソン 50kmの部 完走記 その1(走・その1)

 9:50、スタートに付く。50kmの部の参加者は400人程度。
 この人数のマラソン大会は、数年前の大田区ロードレース以来。この程度の人数、
 そしてフル以上という距離が、一体感を醸成していく。みんな…頑張らねばね!

 しかし、自分的には期待感や高揚感より不安感の方が大きかった。
 何しろ、目の前の道が物凄い傾斜なのだ…こんな坂、フルでは(でも)見たこと無い。
 しいて言うなら、かすみがうらの21k〜折り返し地点にある下り坂、
 勝田の13k地点の切通し、それ以上の傾斜である。こんなのあるか…!?
 初めからこんな傾斜がやってくるマラソン大会に対し、不安を抱かずにいられるか…。
 しかも、最初は距離調整の為か1k弱逆走し、またスタート地点まで戻ってくる、
 そんな手順になっていて、一旦下るものの、またこれを上らねばならないのだ…
 …あ、ありえない(>_<)

 そして、10:00。いよいよ、スタート!
 半年前の誓いは本物になるか?この想いは勇気になるか?
 さぁ、スタートロスは20秒、スタートラインを跨ぐ。不安だが、思わずニヤつく。
 これからやってくる試練、そしてそれを乗り越えるだろう自分を想像してか?
 まさにマゾの所業だ(^^

 スタートから500mぐらいは急激な下り坂。驚いたことに、みんな飛ばしていく。
 おいおい、みんなこんなペースか!?と驚く。ペースは6:00/kmを切っている。
 これはウルトラのペースじゃないだろう…、こんなレースに出る人たちはひょっとして、
 猛者ばかりなのか…?と冷静になり、自分は少しペースダウンして6:20まで落とした。
 これで心拍は160。まあいいだろう。息切れも無い、しばらくはこれで行こう。

 0.8kmで折り返し、再びスタート地点へ向かい激坂を上る。周りにはもうヘバっている人がいて、
 大丈夫かなぁ…と思う。まぁ、他人を心配している余裕は無い。自分はじっくり行こう。
 今回は高低差があるマラソンなので、ペース配分は速度ではなく心拍に任せることに。
 とにかく、160を超えないペースをキープすることにした。この坂は7:00まで落ちた。
 スタート地点に戻ると、見送りの方の大きな声援を受けて、本格的な旅のスタートだ。
 
 早速現れたのは、結構な下り坂。なんなんだこのコースは(汗
 しかし、下り坂を降りてからはしばらくフラットな地形が続く。回りは田んぼ。
 民家も疎らで、人気の無い田舎道をひたすら進む。後ろも前も、ランナーが1列。
 空から見たら、きっと蟻の移動みたいに見えるのだろぅ…面白いな(^^

 しばらく、6:30/km、160bpmでリズムを刻む。9kmを超えるまでエイドが無いので、
 5km地点で持参のフラスコで給水を取った。1/10が終わった。なんかあっという間だ。
 まぁ、内容的には1/100も無いと思われるが、それもマラソンだ。

 細かなアップダウンを往なしながら進む。時々、道路を監督車が通り過ぎる以外、
 空も陸も川もランナーだけの世界が続く。足音と、蛙の鳴き声とせせらぎしか聞こえない。
 こんなマラソン大会、今まで経験にない。これだけで、走ってよかったと思える、
 そんな世界だった。

 9.5km地点、第1エイドまで来た。やっと、給水だー!
 しっかりと水、スポーツドリンクを頂き、水は腕や頭にもかけた。
 次のエイドは16.6kmだから、そこまで保てるような補給を意識した。
 倒れるワケにはいかんからね、色々な意味で!

 1分ほどロスして、エイドを出発。ウルトラなのでこれぐらいは居ていいだろう。
 10km地点は300m程度のトンネルを抜けたところ。ついに1/5だ。あっという間だな。
 これからもこのペースが続けばいいが…なんていうのは、甘すぎるのは分かってるが。

 集落が近づくと、周りの民家の方々が道路脇に出てきて応援してくれている。
 その声援が嬉しい。都市型マラソンのように「応援鈴なり」状態ではないが、
 応援の声にライブ感があるのが嬉しい(^^
 いつも言うんだけど、日常生活で応援されることなんて、殆ど無いからね〜。

 11km地点は分岐。ここから林道に入っていく。ここからは緩い上り坂。
 後から高低差を確認してみたら、ここから30kmまでずっと登り、250mを駆け上がるのだった。
 しかし、この時の自分はそんなことはすっかり忘れていた(苦笑
 緩いけど登っていてシンドイな…と思いつつ、心拍160bpmを意識して脚を進める。
 これ以上のスピードを出すと、乳酸が溜まり途中で足が動かなくなるだろう。
 ペースは6:40/kmまで落ちたが、それでもいい。このまま進むのだ。

 この林道は、日差しが遮られてしまうほどの深い緑な空間。
 左手には川が流れていて、まさに日本の原風景といった趣。
 ランニングを始めたときは、まさかこんなところを走るとは思っていなかった。
 人の環境は変わるし、変えることも出来るんだな、と思う。

 そんな風景を30分程度走ったところ、15km地点手前で100kmの部と合流した。
 100kmの部はここで55km、もう6〜7時間ほど走り続けていることになる。
 それでも、今、ここに居る人たちは速いほうの方々のはずだ。
「100kmのみなさーん、頑張ってくださーい!」
 合流地点で後ろを向いて、大きな声で呼びかける。すると、遥か遠くの方からも、
「うぉーい、頑張るぜー」
 という声が何重にも聞こえてきた。この一体感、素敵すぎる(^^
 自分の好きなマラソンだ!

2012年6月16日(土) 第8回 いわて銀河100kmチャレンジマラソン 50kmの部 完走記 その2(走・その2)

 100kmの部と合流してすぐに55km地点。もう15km走ったか…。
 実は、4月のかすみがうら以来、15km以上走るのは初めてだ(苦笑
 1ヶ月は体調不良で走れなかったし(もっとも、フルの後はそう重い練習はできん)、
 その後は脚への負担を考えて、心肺系のトレーニングを主にしてきたのだった。

 それでも元気だ。
 55km地点には地元の方の私設エイドがあり、おばあちゃんとお孫さんが、
 懸命に水を配ってくださっていた。嬉しい施しに、ありがとうございますと一言かけ、
 冷たい水をいただいた。6kmぶりの給水、ありがたかった。この恩に報いる為にも、
 キチンとゴールにたどり着かねばね!

 右折、県道1号に入り北上を続ける。
 少し大きめの集落を通り抜けており、観客が増えている。かけていただく声、
 一つ一つが大きな力になる。若干の上り坂を感じるが、あと1km先にレストセンターと言う、
 大型のエイドが待っている。まずは、そこまで無事にたどり着くことだ。
 しかし、16km地点では7:05/km…キロ7分まで落ちた。やはり少しづつ上っているのが、
 効いているのか…心拍は160rpmをキープしているのだが…。

 16kmを過ぎ、半分ぐらい行ったところ、先のほうに人だかりが見える。
 やった!エイドだ!まってましたー!というのも、ウルトラの大型エイドは、
 フルとは比べ物にならないほど充実していると聞いており、それも楽しみだったのだ。
 さ、エイドに到着。100kmの方々はここで着替えができるようになっており、
 奥の屋内まで脚を運ぶ方々も多いようだったが、自分はリフレッシュに努める。
 水を頂き、次はコーラ。このコーラが美味い!甘さが体に滲みる(>_<)
 ウルトラはコーラだよ〜、とは良く聞く言葉だが、その意味を思い知った感じだ。
 そして、名物のアスパラをいただいた後に、地元の方々が作ってくださった豚汁!
 これが最高!塩分が体に染み入る!
「美味いっす!!」
 思わず叫び、お替りもいただいた。3分ほど滞在しただろうか…心拍も110まで落ちた。
 さあ、リフレッシュも出来た。あと34km、出発だ!

 エイドを出ると、すぐに17km地点。タイムは10:05/km。まぁ、こんなもんだろう…。
 しかし、なんとなく体が辛い。坂が一段と厳しくなってきたようだ。実際には、
 ビルの車椅子用スロープ程度の傾斜なのだが、17km走ってきた身には応える(苦笑
 心拍160bpmでの巡航ペースが7:00強まで落ちつつあった。半分も来ていない常態で、
 この状況は結構キツイ…これからに暗雲が立ち込めてきた。

 しかも、現実にも暗雲が立ちこめ、大粒の雨が降ってきた!さっきまで暑かったのに。
 周囲の方々はカッパを取り出し身にまとい始めたが、自分は体の冷却効果を期待し、
 そのまま行くことに。しかし、半分まで至っていないという距離感、道の傾斜、
 そして天気…なんか絶望的になってきた(汗)予定通り6時間ぐらいで着くのだろうか。

 実は、帰りの新幹線を予約している関係で、7時間は絶対に越えられないという制約があった。
 このままのペースで落ちていくと…どうなることやら…。

2012年6月16日(土) 第8回 いわて銀河100kmチャレンジマラソン 50kmの部 完走記 その3(走・その3)

 このまま順当(?)に落ちてしまうと、最終的には7時間台の可能性がある。
 しかし、帰りの新幹線は盛岡発18:40発の予定。それから逆算すると、ゴールには、
 どうしても17:00までにはたどり着かないと余裕が無い。これには、7時間以内での
 ゴールが必要になる。だがしかし…大丈夫かな?

 20k地点を過ぎた。ラップは7:10/km。かなり落ちてきた。
 フルマラソンを走るときに、中間地点前にここまで落ちたことは無い。
 まだ半分も見えてないのに、こんな常態で大丈夫なのか…その点も心配になってきた。
 さすがに今期5戦目の疲労蓄積、そして季節…やっぱりエンデュランス系は楽ではない。

 ここで、数人の併走となる。4人は50km、1人は100kmの方だ。
 あまりに立派な走りっぷりに驚き、声をかける。地元平泉の方とのこと。
 初めてのウルトラで、関東から来たというと
「関東っていうと、やっぱりオクムっすよね〜」
 ふふ、やっぱりマニアックじゃなぁ(笑)こういうのスキだ(笑)元気が出た。
 オクムというのは、奥武蔵ウルトラマラソンという、秩父の峠を数個越える、
 真夏酷暑の超過酷系ウルトラマラソンなのだ。こういう会話が通じるところが、
 マニアの集まりっぽくていい(^^

 一人は女性の方で、2度目の参加とのこと。
 去年は猛暑で辛かったが、今年はまだまだいけると…すごいっすね(汗
 後で分かるのだが、ダンナさんはギャラクシーマスタークラブの方だった…夫婦で凄い!
 GMCとは、100kmの部を10回以上完走した方に与えられる称号で、
 サロマで言うところのサロマンブルーというヤツだ。ウルトラの星である(^^

 そんなんで、数キロを7分程度で進んでいく。もうすぐ、ビールで有名な銀河高原エイド。
 しかし…その前、そのエイドにたどり着くまでは激坂だった(汗
 なぜ、そんな坂をイチイチ登らせて、また下らせるのかさっぱり理解できない…。
 位置エネルギーの無駄遣いをしすぎてるぜ…と思う。が、ここで気づいた。
 俺はどうやら、急激な上り坂になると萌えるらしく、スピードが上がる。
 こんちゅくしょー!ってな感じだ。坂が激しくなるにつれ加速。ついに23キロは、
 7分を切った。いやー、本当にマゾですね(^^
 いつの間にかハーフの距離も突破し、エイドに近づいた。おっしゃ!

2012年6月24日(日) 第8回 いわて銀河100kmチャレンジマラソン 50kmの部 完走記 その4(走・その4)

 銀河高原ホテル前エイドでは、名物のすっぽんスープが提供されていた。
 マラソン中に、すっぽんスープ…なんだかシュールだ(笑
 生まれて初めて飲むすっぽんスープは、濃いコンソメっぽくて美味かった!びっくり!
 さらに、名物の牛乳寒天を頂く。これも、冷たくさっぱりしてて、何より甘く美味し!
 ボランティアの皆様、ありがとうございます!元気でます!ひゃっほい!(笑

 このエイドでは、ゼッケンチェックがあった。
 ゼッケンチェックを受けたのは、長いことマラソンを走っていて初めてのことだ。
 スタッフの皆様もありがとう御座います!皆様のおかげで走れてます!

 さて、居心地は良くても長居は出来ない。気分を一新して出立する。
 登ってきた道を、逆にスピードを上げて下っていく。位置エネルギーの力、凄し!
 そして、300mほど下ると左折し、再び雫石へ向かう。…ま、また、登りだ…。
 これは気分的に萎える…。

 さらに、ここに来て雨が土砂降りになってきた。
 周りはすべて、ポンチョなどを取り出して身に纏いだしている。
 それほどの降りだが…うーむ…自分はなんとも言いがたい感情に支配されていた。
 というのも、色々めんどくさくなり始めていたのである(苦笑
 ポンチョを着るのは最善の方法に思えるが、ビニール製のオーバーは蒸れるし暑い。
 なにより、ポーチから取り出す時間も勿体無い。このままいこう…。

 だが…あまりの土砂降りに気分が萎える…。
 あまりの降りに、先の先が見通せなくなり、ただ単に坂道がそこにあるだけの風景が、
 眼前に広がり始めた…なんつーこった…。
 そして、25km地点。
「写真でも撮るか…」
 その標識を撮影するために、立ち止まりカメラを出す。
 だが、本音は写真撮影じゃなかった…もう、立ち止まりたかっただけだった(苦笑
 とにかく、休みたかったのだ。心が負け初めていた…。

2012年6月24日(日) Ultra Trail Mount Fuji 〜世界最高峰のレースで〜

 6月下旬に、日本で世界最高峰のレースが開催された。
 その名も「Ultra Trail Mount Fuji」。日本初の100マイル…160kmトレイルレースにして、
 世界初のトレイルラン世界一決定戦「Ultra Trail Du Mount Blanc」姉妹レースである…。


 このドキュメントが、NHK-BS1で放送された。これが良くてね…。

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