おとといあたり、ネットで検索をかけていたら、日経のサイトで
こんなページを発見。
吉田誠一さんは、以前紹介した「ヨムマラソン」の作者。日経の編集委員なんですよね。
この方の書くマラソンの記事は、思いっきり自分の走りとシンクロして胸を打つ。
タイム的にはとてもとても及ばないが、同じことを考えて走っている人がいることが、
本当にうれしい。是非ご一読を。
☆ 昨日のレースはタイム的にはイマイチだったが、自分の課題を明確にできたし、
理想的な展開にはなっていたので、そこそこ納得してたりする。
なんにでも通じる話だとは思うけど、他人と競うのは易いが自分と競うのは難しい。
皇居の練習会に行き、自分より速い人と走ると「負けまい!」と気合が入るのだが、
自分一人で単独走をするとなるとそうはいかない。そこまでストイックになれない。
情けないことに、これはレースでも同じで、マラソンというのは言ってもタイム、
要するに自分との勝負になるので、本質的に物凄く甘い勝負となってしまう。
そこに、強い精神力というか、ストイックさを加味させないといけないワケだ。
そうでないと、レースでも「ま、いいか」とかいう感じで足を運ぶことになり、
「もうムリ。シンドすぎ」とかいう自身の言葉に瞬時に納得してしまう。
だから、今回は絶対にネガティブスプリット、しかも、ハードなビルドアップを目指した。
分かりやすく言うと、後半を前半より速く走り、最後はトコトン追い込む、ということである。
47分01秒04というタイムのうち、5kの標識がなかったので前後半が良く分からんのだが、
4kまでのペースを見ると、どうやら4分50秒ペースで走っているようだ。しかし、
後半は4分40秒弱、最後の1kは4分14秒で走り抜けている。これは良い。
我ながら、うっとりとするような展開で走れている。何よりも素敵なのが最後。
9k走ったあとの1kで、4分14秒を出せるというのは調子が戻ってきている証拠だ。
普通に走っていても、4分14秒はなかなか出せない。この結果は今後の励みになる。
心が挫けず、ゴールから目を逸らさず、走りを諦めず、自分から逃げなかった。
そんなタイムが4分14秒だ。
冒頭で紹介した吉田さんのコラムで、最近話題の市民ランナー川内さんについて触れられている。
曰く:
「鬼気迫る感じで突っ走っていく。ストイックじゃないですか。
ランナーはこうでなくちゃねと思う。」
そして、最後は自分に絡めてこう締めている。
「『こんなに暑いのに、どういうわけで走っているんですか』と問われたら、
「ランナーですから」と答えるストイックさがなくてはいけない。」
「ランナーですから」!
なんという素敵な言葉!自分としても、いつでもこんな言葉を使えるようになりたいねぇ。