日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2011年11月5日(土) 第6回 湘南国際マラソン完走記(速報版)

 さて、今年もその時期が来てしまった〜。
 今年は震災もあったが、それ以上に自分の環境が大きく変わった。
 4回目の湘南国際、今年のテーマは
「環境が悪い中、どれだけ纏められるか」
 だ。練習量は少ない、体調も悪い、それでもどこまで戦えるか。逃げは無い。
 マラソンという競技はスタートラインを跨ぐまでで、大体結果が分かる競技…。
 それだけに、今回は苦戦が予想される…が、それを善戦に変えねばなるまい。



 9時、スタート。思ったより早く列が動き始め、スタートロスは7分程度。
 徳光さん、カンペイちゃん、坂本さんに見送られ42kの旅路へ踏み出す。

 なるべくゆっくり行こう。
 理想はキロ7分で5時間を切る、但しネガティブスプリット。
 だが、最初の最初からその理想は崩れる…思ったよりペースが速い。ヤバイ。
 それに、今年は今までと比べて遥かに気温が高い気がする。本当にマズイ。
 最初のキロ表示は2kで、通過タイムが11分55秒。キロ6分を切っている!
 隣の2人組が「やべぇ、速い!」「6分切ってるじゃん!」と同じ様な事を言う。
 昨年と比べても、このペースは飛ばしすぎで明らかに潰れる…ブレーキをかけねば…。

 05k:30分
 しかし、思うようにペースが落ちない。
 流れに乗っている感覚は無いし、体はキツイのだが、思ったように足が動いてくれない。
 しかも、発汗量が物凄い。ヤバイ、本当にヤバイ。体が明らかに不調を訴えている。
 目の前に、4時間のペースメーカーがいる。これについていってはヤバイ。
 さすがに、視線から離れる程度まで落とすようにした…。

 7km地点の相模大橋時点で絶望的な気分になった。
 こんな辛い7kmは初めてだ。先週の29度タートルの7km地点よりキツイ。
 ハーフなら、あと2倍走ればいいが、フルだと6倍走らねばならない…悪夢だ…。
 景色も目に入らず、今までで最低の気分で橋を通過した。ふうう。

 全然遅れていない。こんなペースで走りたくはないのだが…。
 道の端にある温度計が20度と表示している。暑い。去年は10度程度だったはず。
 この気温が体力を奪いに奪っていく…こんなに厳しい戦いになるとは…。

 一昨年と同じようなペースになった。若干下がったが、キロ7分までは落ちない。
 でも、このペースで最後まで走れる自信はまったく無かった。江ノ島前のトンネルを抜け、
 16k地点を過ぎたところで、リタイアという言葉が頭を過ぎった。ここでならば、
 電車でスタート地点まで戻ることが出来る。逆に言うと、ここを過ぎてしまうと、
 ゴールまで歩いてでも這ってでもたどり着かねばならない。正直なことを言うと、
 この地点で自分は、ゴールにたどり着いている自分をイメージできなかった。
 それだけ最悪の状態だったわけだ…。

 18k折り返し。去年は元気だったのに…という思いつつ折り返す。
 後半戦は苦戦することが目に見えていたが、その苦戦が過去最大なものになりそうだ、
 という漠然とした予想もついた。何しろ、タイムは出ているものの感覚では走れていない。
 正直、なぜ未だにキロ7分ペースまで落ちてくれないのか不思議なぐらいだった。

 ようやく落ち始めたようだが、それはエイドでのお休みのせいもあるだろう。
 走っているうちは、なぜ走っていられるのか不思議でならない。しかし、ようやく…
 息が上がってきた。この段階で息があがるのは、4年前と同じような感じだ。
 体調と気合を考えると、状態は4年前より悪いかもしれない。

 ただ、今回のテーマは、悪いなりにどう纏めるか…ということでもあった。
 ここからを経験で乗り越えていくことができるのかどうか…新しい種類のチャレンジ。
 そんなことを思ったりもした。

 21kを過ぎる。やっと半分だ。ありえない…。
 改めて、フルマラソンという競技の深さを感じる。正直、もう走るのをやめたくなってきた。
 しかし、ここでやめてしまったら、あまりにもカッコ悪い。偉そうなことを言っている、
 自分は何者なんだヲイという気持ちも強い。そんなわけで、情けないことに、
 かなり後ろ向きな気分になりながら、ゴールに向けて走りつづけることになった…。

 22kで江ノ島エリアを抜けるトンネルを通り過ぎる。
 4年前はここらへんから歩きが入り始めた。今回は歩くという状態ではないが、
 歩きたいという気持ちは強かった。前回、爽快に通り抜けていたのが懐かしい。
 これが今の実力というのは分かっているのだが、1年でここまで調子が異なるか…。
 練習の重みを足で味わった22k地点だった…。

 23kを過ぎ…実は、ここからしばらくはあまり記憶が無い。
 4年前、ここらへんで4時間半のペースメーカーに抜かれ、
「ここからなら、歩いてでも完走できますよ!」
 と励まされたのを思い出しながら、必死に足を前に進めていた。
 ボランティアの方々から、頑張って!関門も突破できますよ、大丈夫ですよ!
 なんていう声が飛んでいたが、関門なんていう概念が迫っているのが信じられなかった。
 なんという情け無いレースなんだ…。

 と、朦朧としながら27kあたりまで走っていたのだろう。
 茅ヶ崎あたりの声援で目が覚めた。本当に、目が覚めたのだ。
 ギアが入る。足に力が入る。今まで何をしてたんだ!?という感覚だ。
 28k地点の坂はいつもいつも難所なのだが、いつにない気合で乗り切った。
 27−28kのスプリットは6分24秒。タイム的が復活した。おおおお!!

 このまま一気に相模大橋の入り口まで進む。
 29kの関門を通り過ぎ、給水でカーボショッツを補給する。足はまだ動く。
 上り坂は鈍るが、平坦ならまだ走れる。行こう!


 …いままでで最悪のタイムだ。驚いたことに、4年前と同じようなペースだ。
 このままだと5時間半ペース…ま、全部歩いたらだが。そうはなるまいに!

 だが、今回は驚いたことに、腹が減ってきた(涙
 今までのフルで腹が減ったことなどなかったのだが…前日までのカーボロードが足りなかったか…。
 いつもは前日に調整が入っていたのだが、今回はばたばたで当日を迎えたのが災いしている。
 少しでもエネルギーを補給しようと、クエン酸飴を口に含んでみるものの、なんか、
 甘いものを食べたい気にならず、すぐに噛んで砕いて飲み込んでしまう。
 同じように、給水所でスポーツドリンクを飲む気にならない…って、これは、
 体からナトリウムが減りすぎているのかもしれん(汗 慌てて、予定より多くの、
 塩飴を体に含ませ始めるが、舐めている間は体調が戻るので、明らかにそうだ。
 ヤバイ…前半に汗をかきすぎたようだ…。今回はやることなすことNGばかりだ(涙

 33kの、箱根駅伝平塚中継所を通り過ぎる。呼吸が苦しい。足ももはや動かない。
 本当に気力だけで走っているような状態になってきた。西湘バイパス入り口の坂は、
 足を少しでも保とうと歩いて登り。うーむ…こういうのも切ないな…。

 35kまでは海岸線沿いを進む。高速道路だから視界が開けているため、
 歩いているとちっとも景色が変わらずイライラするエリアでもある。それがイヤで、
 意地でも走る。もはや、走りとはいえないような走りになっていると思うが、
 それでも走る。35k地点のエイドまでは、キロ6分半で走りきった。
 どこにそんな力があるのか不思議だが、走るとこれぐらいの速度が出る。
 ただ、足は痛いし、今回は肺が痛く息切れが酷かった…。

 35kまでくると、大体ゴールしたようなもんだな、という感じはしてくるが、
 実はここから7kもあるのが実情で、7kというのは歩いたら1時間半はかかる。
 ゴール会場が見えてきてから1時間半かかるというのは、なんたる仕打ちか。
 大体、ここから歩いてしまったら、ワースト記録更新が視野に入ってくる。
 キロ8分で走っても、ギリギリ5時間切りといったところだ。あまりに微妙なタイムで、
 気持ち的には泣きたいほどだったが、改めてオーバー5はしないゾと心に誓う。

 しかし、思ったようには走れない。100m歩いて休み、500mほど走る、
 そんな感じの連続になった。走り始めるとキロ6分台がでるようで、1kのスプリットは、
 大体7分台に乗っている。このままキープできれば…。

 あと5k。ゴール会場前を一旦通り過ぎる。前回と比べての力の落ちっぷりを実感する。
 でもまぁいい。今回は、悪いは悪いなりに走れている。完全に歩きにもなっていない。
 これは、夢舞やタートルで足を一度叩いているからだろう。休息と栄養補給面で、
 大きな課題があることも発見できたが、これは状況とともに解決する要素でもある。
 いろいろなことが見えてきたな、と思いながら、あと5kを突破する。

 ここから40kの第二折り返しまでは、若干上り坂が続く。辛い。
 だが、前に進まないことにはゴールは近づかない。歩きのもカッタるくなってきたのか、
 なぜか走るほうが楽になってきた(特に気分的に)。遅いながらも走り続け、折り返し。

 このスプリットは7分強。歩きが入っていることを考えると、走ってる間は、
 やっぱりキロ6分は出ているようだ。なぜそういうことになっちゃうのか分からないが、
 どうも練習ではそれぐらいで走っているのだろう。これも改めないとな。
 しかし、本当にいろいろな課題が見えてくる。これは、ハーフまででは見えない課題だ。
 フルというのは、走ることに対しての課題を最大限に突きつけてくるなぁ。

 このまま行けば、サブ5は確実。2度目のマラソンが4時間54分だったから、
 それを切れるかどうかがキーになってくる。あのときは35kから歩いた。
 今回はさほど歩いてないのにこのタイムというのは、落ちが速かったってことか。
 まぁ、明らかではあるが、充実感は走っているほうではあるな〜。

 残り1kとなった。最後の1kは走ろうと思う。走りきろうと思う。
 だんだん、自分の体の意思と違う意思で、肉体を動かせるようになってきた(苦笑
 それいけ。ゴール目前、会場に入る左カーブを曲がる。キツイ上り坂を登る!

 そして…ゴール!

 ぐはー、微妙に一昨年を上回った(汗 やばいやばい(涙
 でも、この環境で、これだけ走れたのは良しだ!課題が見つかったのも、
 次に向けて良しとしよう!初めて、途中で諦め掛けたマラソン、それでも走りきれた。
 これだけでも大きな収穫だ。よかったー!!

2011年11月19日(土) じんましん…

 忙しいってのか、精神的に休まらないのか、体に蕁麻疹が…(>_<)
 もともと乾燥肌なんだけど、その皮膚がトコトン痛んで…辛い…。


 さて、今、何の仕事をしてるかってーと、運用関係の広報の取りまとめ…。
 もうすぐ中間決算の発表が控えているので、記者会見用の原稿を作ったり、と。
 今は、経済情勢がメタメタな上、個別の会社でもいろいろな問題があったりするので、
 そんなことへの対応が大変だ…。おかげで、辞書一冊分ぐらいの冊子が出来上がったり、
 それを修正したりで、日々落ち着かない…。もともと不動産屋さんだってのに、
 いきなり世界経済のことを聞かれても、はぁ?見たいなところがあるんだけど、
 仕事だから「わかんねぇっす」ってワケにもいかない…。踏ん張りドコロだ(苦笑

 正直、ちっとも走れてもないし、家も寝に帰ってるだけみたいな状態なので、
 困ったもんだな…みたいな。再来週、柴咲コウの武道館公演のチケットがあるんだけど、
 これも翌日の役員会に資料を出さなくてはならなくなって、状況が怪しく…。

 なんか、最近そういうのばっかりだな…(>_<)

 職場が変わって半年強なわけだけど、未だに、なんか居場所に違和感があるんだよね。
 ちっとも慣れない、というか。存在する仕事の幅が広いとはつくづく思うんだけど、
 どんだけ走ってもなかなか向こう側が見えないね(苦笑
 ただ、必要なステップだってのは理解しているし、頑張れというメッセージなのも、
 十分に受け止めてんだけどね。

 しかし、この所属きてから、いろいろな人がちゃんと俺に挨拶すんだよね。
 不動産時代は、別になんでもなかったし、逆に誰?みたいな扱いだったのに、
 この部門きてからは、なんかこう…人が接してくる態度が違う…。
 イヤだね〜こういうの。まぁ、人間、正直なモンだな、とも思うけどね(苦笑

2011年11月20日(日) 19 Growing UP

 なんか、日常がバタバタと忙しいと、懐かしい曲が聞きたくなったりする…。
 懐かしい曲、というか、正確に言うと
「過去、踏ん張りドコロで背中を押してくれた曲」
 かな?歌で自分を鼓舞しようとしているのかもしれない。

 自分はそういうときに聴きたくなる曲が、なぜかLINDBERGだったりするのだが
 (あ、なぜか、ではないかも…ね)、今回はやたらとプリ2が気になる。
 プリ2は現役時代はなんとも思ってなかったのだが、売れた曲はやっぱり素敵だと思うのだ。
 それに、自分的な春香のテーマソングは「世界でいちばん熱い夏」だし、思い入れあるよね(^^

 心ん中のジュブナイルとか、取り戻せたらいいよねぇ…、とか思うわけだ(笑
 自分的には取り戻すってほど、あんまり変わってないとは思うんだが…(笑

 そして!19 Growing UPですよ!
 これは、プリ2の曲ながら小森も自身のバンドでカバーしていたりして、
 個人的には小森verのほうが秀逸だと思うんだけど、どちらにしてもいい曲だと思うわけで、
 昨日からエンドレスで聞いたりしているわけです…。


 久々の二連休なので、朝6時半に起きて「早く起きた朝は…」を見ながら、ビールを…。
 どうにもアル中的な感じなのだが、自分的にこの「朝呑み」ってのが好きでね(^^

 って、こんなんしてたら、ジュブナイルとか言ってんじゃねぇよな!って感じだな!

2011年11月20日(日) 横浜国際女子

 ついに、五輪の選考が始まりましたな。
 今、リアルタイムで見ていますけど、なかなか面白い戦いになってるカモ。

 とりあえず、この暑さ。22〜24度は、レースのペースではキツイだろうなぁ。
 中盤で落ちる展開は、後半に向けてバラける展開になるんだろうけど、20kあたりから、
 マーラが前に出て引っ張ってくれているので、今、30kでは落ちついてる感じかな。
 マーラ、尾崎、木崎、永尾と、見事に注目選手が集まっていて面白い展開〜。

 30kのスプリットは17分17秒。上がっているね〜。
 しかし、ここにきて5kが17分か…俺の全速力でも無理だなぁ(^^

 お、永尾が出た!
 でも、ちょっと遅れたか…。

 そして、第二折り返し。
 意外といけそうとおもった尾崎が苦しそう。でも、あと5kのみ。どこまで踏ん張れるか。
 永尾が折り返し。1分強遅れ…走りにバネがない。足に来てるね。足に乳酸が溜まると、
 足の筋肉が柔軟性を欠いてくる。まさにそんな感じか…。

 尾崎はさらに苦しそう。個人的には木崎にいってもらいたいが…。
 マーラは、イギリス人ながら日本への愛が強いので、頑張ってほしいのだが、
 ここではちょっと一歩引いておいてほしいなぁ…うう、申し訳ないけど。

 あと3k。動きが!木崎が仕掛けた!ペースアップだ!
 あ、ラスト2kで尾崎が!!かなり離された!!
 そして、おおおお、また木崎が盛り返している!!2秒差だ!いけるか!!??
 すげすげっ!!ピッタリついた!!

 あと1k切ってる!それでこの差!ってか、差がない!!

 おおお、木崎が出た!!5m離してる、1秒か!?3秒差まで広がった!
 きたー!!木崎だ!木崎だ!!10秒離れた!おおおおおおお、すばらしい!!
 鳥肌立ったよ!!すごい!!!!いいレースだった!見てよかった!!!

 そして、マーラもいいタイムでゴール!おめでとう&ありがとう!!
 永尾もゴール!ナイスラン!サブ30ですな!今後が期待できるねぇ!

 いま、インタビュー中。
「駅伝を他の選手に頑張ってもらって、自分はここで活躍させてもらった」
 これが、日本の長距離界を象徴していると思う…が、深くは言うまい!

 いやー、しかし、本当にいいレースだった〜。ちゃんと見て良かった。
 こういう風に走れはしないけど、いつかは走れるようになりたいねぇ(^^

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

multi@din.or.jp
Akiary v.0.51