日記

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2006年5月1日(月)  あう、残念

 藍ちゃん、+4叩いて崩れ、5位タイに。
 ちょっと残念ですが、ポテンシャルは見せ付けることの出来た今回でした。

 次回はがんばれー!(来週は休みかな?さすがに…)

2006年5月4日(木)  その1・定冠詞の深さ

 山田J太先生の「あさっての方向。」がTVアニメ化するらしい。
 山田先生は、コミック・デジキャラットにぴよこ漫画を連載していたことがあり、
 その繊細な絵柄が結構気に入っていたので、オリジナル作品がアニメ化するという、
 ステーダム入りなニュースは、なんとなく目出度いお知らせではないか。(僕にとっては…)。

 この作品、特に突出した人気がありそうという訳でもなく、題材が新しいというわけでもないのに、
 こうしてアニメ化するというのは、なんとなく「?」なのだが、それでも僕は好きなので、
 うれしいことを喜べるチャンスをいただけた事に感謝。

 さて、この作品の英題は"a direction of the day after tomorrow"である。
 語呂も良く、美しいタイトルだが、なかなかどうして奥が深いタイトルといえる。
 その奥深さを演出するのが「冠詞」という概念。見事なまでに、不定冠詞と定冠詞を使い分けている。

 冠詞を使わないで上記を表現すると、以下になる。
 "One direction of that day after tomorrow"。
 つまり、明後日というのは所与…as givenであり、directionというのはランダムなもの、
 という表現になっている。日本語のタイトルでは表現し切れていないが、
 英語になると、物語の核心を突くようなタイトルになっている気がしてならない。

 冠詞というのは、普段あまり意識しないものなのだが、こうしてみると、
 結構重要な役割を果たしていたりする。話すときなど、冠詞を無視して話す傾向が僕にはあるが、
 今後は重々気をつけねばならん、と思った次第。勉強になりますな。


 ちなみに、このフレーズは某氷川のへっきーさんもお気に入りらしく、
 ぱにぽに7巻P87、べき子のショルダーバックに……。

「ほんのトリビアです」

2006年5月4日(木)  その2・33R

「いつも自分の望む通りにすべてが揃うわけじゃない。
 生まれたい家に生まれるワケじゃないし、いきたい学校に全員がいけるわけじゃナイ。
 与えられた今を、とりあえず自分でちゃんと現実として…そして…そこから、
 いつも、そこからの話だろう…」
 −Michiharu Kusunoki, "Wangan Midnight", vol.34, page 59, 2006−

 いつもながら、湾岸ミッドナイトは核心を突いてきますね。
 最近よく思うのですが、社会人するのも慣れてくると、そういう環境が当たり前になって、
 仕事をとかくルーティーンでこなしたくなってくるんですね。
 そして、自分の想定しているルーティーンから外れたことをするのが強い違和感としてあったりして、
 そんな違和感と、違和感を生む環境に文句なんか言いたくなったりするわけで…。

「でも、そんなのは大間違いだよな」
「『いつも自分の望むとおりにすべてが揃うわけじゃない』ヨ」

 大学院に言って覚えた言葉の一つに「所与」という言葉があります。英語で、As given。
 おそらく、英語で言うと、根底には「神に与えられしもの」みたいな意味が潜んでいそうですが、
 要するに、今あるもの、現在の状況、現状、そんな感じです。
 精一杯生きるというのは、所与の状態で最大のパフォーマンスを発揮すること、
 なのではないかと思うと同時に、それが出来ているか苦悩する毎日だったりするわけですね。

「本当は、所与を変えて行く、自分で自分の望んだ環境を作れればいいんだろうけど」
「ま、無理よね。無理ではなくても、それをする労力から生まれる産物と、
 所与でがんばって生まれた産物では、後者がコストパフォーマンスが高そうだわ」
「今の時代は時間との勝負みたいな側面もあるからね」

 自分が、32R・34RというGT−Rを大好きな割りに、33Rにより惹かれるワケは、
 ここにあったようだ、と再認識。黒木Rんときも色々考えたけれど、今回、
 上手く山本サンがまとめてくれました。
「その時の現場、造り手一人一人、努力、苦悩、達成感、すべてを評価する」
 ほかのRに比べて制約も大きく、努力があり、苦悩があり、その結晶としての達成感。
 それが見えるRだから、僕は大きく惹かれるんですね。


 エンターブレインから出たiM@sのアンソロを買ってくる。
 執筆陣は、いままでの各種アンソロと似通っているので、安心して読める。
 以前紹介した、樺鬼さんの漫画も最高にいい味を出していて、感涙ものである。

「しかし、読んでいて思うんだけど、漫画になるユニットの構成って、大体似通ってるよね」
「そうよね。『春香×雪歩』『やよい×伊織』『真×千早』ってのが多いわよ」
「律っちゃんは、スーパーサブとしてどのキャラにも絡むのも、共通の傾向」
「色々考えられそうなんだけど、漫画にしやすい、しにくいってのはあるんだろうなぁ」

 そんな中、稀有な『律子×やよい』という俺MaxLoveデュオを素敵に描く、樺鬼さんサイコー!(笑

2006年5月5日(金)  久々のラウンド

 6/10からの米国遠征(…単なる旅行)に備え、ショートコースでラウンド。
 多摩川河川敷にあります、東急ゴルフパークたまがわ、par27。

「ショートとはいえコースに出るのは、実に10ヶ月ぶりですよっ!」

 スコアは、40。通常のコース換算で、105ぐらい?まぁまぁなのか…。
 最後のほうは、ずっとボギーだったのだが、さすがに出足は悪く、
 3オン4パットとかもー最悪。走って逃げようかと思ったぐらいでした。

 しかし、なんでこんな時期にゴルフに行ったかというと。

「ゴルフで使う筋肉って特殊で、いきなりゴルフすると筋肉痛で2日は動けなくなるんよ。
 いざアメリカ行って、ゴルフ満喫できないの、ヤじゃん。だから、慣らしているの、体を」

2006年5月6日(土)  準備開始

 来月10日からの渡米に向けた準備を開始。
 …って、支度ってワケじゃなくて、ホテルの予約とかレンタカーの手配とか、とか。

「上手く選ばないと、同じの選んでも余計な出費したりするのがアメリカです」
「グッドオファーとかを見極めていかないといけないのよねー」

 たとえば、レンタカー予約するのでも、VISAカードを使って予約するのと、
 マスターカードを使って予約するのでは、価格が1割も違う。これはかなり大きい。
 ホテルも、見たことないのに予約しなくちゃいけないので、これも気を使う。
 去年はこれで失敗したからなー。

「同じフランチャイズでも、クオリティがずいぶんと違うところが悩ましい…」
「大手チェーンのホテルと安心しててもNGだったり、ローカルでもGJだったりね」


 さて、渡米といえば、恒例のアニメDVD漁り。今回のターゲットはー…?

「たたたたタイミングよすぎですがーっ、カレイドスターの後期がDVD化してますー!」
「こ、これはBOXで買うしか!」
「米国版、前期のみでリリース終了してたから、くやしくてくやしくて…でも、ついに!」
「きーまーしーたー!」
「またあの声が聞けるのか!?すげー楽しみー!」

 あと、いろいろ調べていたら、MITアニメ研のHPでぱにぽに特集ページを発見。

「…マヂで、マサチューセッツ工科大学のHPですよ…」
「べっきーの出身校じゃない?すごいわね、本家に登場してますよ」

2006年5月7日(日)  ひきつづき、準備

 ということで、今日は国外免許証の交付のため、二俣川へ。
 1年間しか有効でないのが不便!年1回しか海外行って運転しないから、毎年この手続きが必要なんて…。
 しかも、免許センターってのは、なんでああも僻地にあるんでしょうな…。

「というか、交付だけなら24時間警察で受け付けろやー。
 なんで、あんな『営業時間』があるんだっ。お役所過ぎるー。不便この上ないっ」
「近頃は、住民票の交付や印鑑証明でさえ、平日遅くや土日に出張所で処理できるのに。
 警察って遅れすぎなんじゃないのかしらねぇ」

 免許センター行く度に、交通安全協会との癒着とかにも思考が行くし。困ったもんだ。


 でも、これで旅行準備は大体終わり。あっけない。

「やることって、航空券・ホテル・レンタカーの手配だけだもん」
「ほかのことは、行き当たりばったり」
「ってか、昔すんでたところじゃん。んな気合いれて行くような所でもあるまいに」

 でも、ゴルフの準備だけはきちんとするつもり。今年は。

「なぜならー、米Yahoo!で、ハンディのトラッキングをはじめちゃったのよー」
「…ハンディなんて計算しても無駄な段階なくせに…」
「た、確かに…今んとこ、34だし…(汗。でもでも、今回の渡米でなんとか30切りたいの。
 必死で取り組むよーっ」

 コンスタントに100を切れれば、28ぐらいにはなるはず…。頑張れ俺。

「この為に、アイマスは一時休止になりそうね」
「まぁ、時間があればやるけど。どっちかってーと、今後2ヶ月はゴルフへ傾斜かなー」

2006年5月7日(日) その2・速さの証明

 井出、FIAの勧告によりシート喪失。…あ、ありえません。
 1980年代中盤からF1を見てきていますが、こんな事態に遭遇したの初めて…。
 井上高千穂でさえ、シートを確保してきたという歴史があるのに、なぜ井出が…。
 ここにきて、より強い政治力が働いたというところでしょうか。意外とFIAも協力的だったんだけどな。

 もっとも、彼のパフォーマンスを見ると、やむなしみたいなところが無くもありません。
 ドライビング自体も、FN時代から派手さがある走りではなかったですから、
 どうにもポジティブな面が浮かび上がってきにくいところがあるかと思います。

「FNが、セミオートマ・カーボンブレーキだったら、もっと慣れるのも早かったかも」
「でも、速さがあるやつは、どんなマシンに乗っても、速さは見せるのよ。左近みたいに。
 実際には速くなくてもそういうのはある。井出には、そういうのが欠けてたと思うわぁ」
「うむむ、それもそのとおりだなぁ。難しいものがあるネ」

 GP2では、吉本が8位入賞し、次戦はPPからのスタートという状態に。
 もーそろそろレースが終わってそうですが、どういう結果が出てるかな?
 吉本も、もうここらへんで結果を出さないと、来年のF1参戦はおろか、
 ヨーロッパでのキャリア継続が、不可能になりかねません…。チャンスものに出来てないし。

「持参金だけで乗れるほど、F1も甘くなくなってきてるからね。
 メーカーが前面に出るようになってから、さほど『金』って面が必要なくなってきたし。
 むしろ、政治力なんだろうけど、排他主義の欧州社会じゃ、日本人の政治力なんて、
 無いに等しいわけで…」
「難しいですな」

2006年5月13日(土) 

 なんかF1のことしか最近書いてない気がしますが…。

 スペインGP。フリー3回目で琢磨選手が、1.18台出してMF1を食っています。

>RA106のデビューが1.16台、ベース車が02年スペインGP予選・フィレンツェン
>ドライブで1.18台を出していますから、まぁ、1.19出ればいいかなと思っていたのですが。

 と、2月21日の日記に書きましたが、そうですねー、状態が違うとはいえ、
 タイム面も含めて確実な進歩が見えます。立派です!すごいっ。

 井出については、代表からもシビアな言葉が出てくるようになりました。
「ちょっと甘く考えすぎてたかな、彼も」
 と。正直なところ、欧米の社会で日本人が認められるには、彼らの3倍ぐらい
 実力を証明しないと、認められないですからね。早いやつは最初から、なにしなくても
 早いですし。
 

2006年5月14日(日) 

 バブル期、オヤジギャルという語彙で名をはせた中尊寺さんが、自ら英語を学んだ経験を、
 下記のように表現している。

 定説1: 住めばオッケー!は間違い
 定説2: 子供の頃から始めなきゃ!も間違い
 定説3: 文法は不要!も間違い

 とくに3はそうで、英語は主語と動詞が正確でナンボである。そうでないと意味が通じない。
 主語は省略してもまだ良いが、動詞の役割は日本語でのそれをはるかに上回る。
 よく、日本の英会話学校だと、とにかく話すこと、と教えたりするのだが、
 そういう人に限って、文章に主語が多数入っていたり、節と節をつなげるのに接続詞が無かったり、
 句だけで文章を成立させようとしたり、動詞を並べたりしていて、考えるだけでも恐ろしい。
 意味は通じるかもしれないが、そういう会話は、意味よりも自分の無能さを相手に伝えてしまうので、
 やはり文法はキチンとしないといけない。悲しいかな、外人は日本人のように、相手が
「頑張ってこちらの言葉を話してくれてるから、頑張って理解しよう」
 などとは思ってくれない。
「何話してんだ…さっぱりわかんねぇ。馬鹿じゃないの?」
 ぐらいにしか思ってくれないのだ。そこらへんも含めて、色々考えなくてはならないことしきり。

 さて、今日は母の日だったので、花屋でカーネーションを買ったついでに、
 新しいドライバーを買ってしまいました。

「来月の今ごろは、もうアメリカでコースをラウンドしまくってるんだよ!備えないと!」
「い、行くまでにいくら散財するつもりなのよぉおっ!?」

2006年5月19日(金)  あー…一段落

 さて…やっと、本当にやっと、2月末から続いた激務にひと段落がつきました。

「し、死ぬかと思ったよ…」
「GWさえ、全然休んだ気にならなかったですからねー…」

 でも、これでやっとマイペースを貫ける日々が来るかもしれません。
 正直なところ、この期間には、僕の人生にとって沢山大切と思われる事があったのに、
 全然それをかみ締めることが出来なかった…んですね。これは非常に痛かった。
 やっぱり、色々あって、あったのを噛み砕いて、心に留める様にしなくちゃいけない。
 それが出来なかった3ヶ月間ってのは、結構痛手だったんではないか、と思うわけです。

「それが仕事のせいだと思うと、余計に…むかぁっ!」
「でも、それで生活できてんだから」
「…む、難しいよね」


 つーわけで、6時に会社を飛び出して、帰宅っ!
 でも、家に着いたとたん、雨が降ってきて…

「…ゴルフの練習に行こうかと思ってたのにー…」
「せっかく買った迷機キャロウェイC4を極めようかと思ってたのにー…」

 キャロC4。それは、キャロウェイが満を持して投入した、フルカーボンドライバー。
 徹底的な軽量化を図ることにより振りやすさを追求するとともに、重心の低さゆえ、
 極度なまでの直進性を追及したモデル。あの、アニカ・ソレンスタムもメインドライバーとして
 使用していたのですが…

「日本では、打音が悪く、全然泣かず飛ばず(=売れない)。
 まだ発売から3年しか経ってないのに、中古で10k切ってます。もったいない…」

 ドライバーが苦手(スライスしまくり)で、コースでは手が出せない僕に舞い降りた天使、
 そんな感じのクラブなので、早いところ10中8中ぐらいになりたいものです。

「これで220yぐらい飛ばせるようになったら…」
「スコアメイクも全然違ってくるわね!」

2006年5月21日(日)  情熱と優しさ

 昨日、久々に渋谷の漫画喫茶に行って、「風光る」の未読部分を一気読みしてきました。

 …す、すごいっ!すばらしいっ!こんなに熱くも暖かい漫画があるかっ!
 人間の愛と情熱に満ち溢れているじゃないかっ!しかも、試合・練習以外の描写で、
 それを感じさせてくれる…素晴らしい仕事がここにはあったっ!というか、泣いちまったっ!

「新幹線の車掌のおねーちゃん…す、素晴らしいっ!今年のGTY候補にまた一人っ!」
「いや、この娘は、準GTY的なキャラね。でも、凄いわよ…優しさと情熱を兼ね備えた、
 そんなキャラの一人よね、彼女も。頑張る人を応援するという気持ちのストレートさが、
 ひしひしと伝わってくる…その優しさに、ヤラレナイほうが凄いわよね」
「いや、ホントに!それに、社長!社長だよ!オヤジスキーとしては耐えられないよ!
 あの熱さ!あの照れ隠しと表裏一体の激しさと優しさ!最高の人間くささだよ!」

 そんないい漫画を読ませていただきました…か、感動です。


 生まれて初めて、オイスターバーに行きました。凄い雰囲気で圧倒されたんですが。

「そういうところで、なんかヒルまないのよね、アンタ」
「かわさきさんはそういうところ苦手なんですけど、中の人はハッタリ得意だから(笑」
「そーやって、色々誤魔化してやってきたのよねー」
「ひ、人聞きが悪いな!上手くやってきた、と言ってくれ!これも努力の賜物なのよ!」

 でも、料理はおいしかったし、カキの食べ比べは面白かったです。
 世界中のカキを食べましたが、明確に味が違うんですね。これにはビックリ。

「カキ好きの人が、○○の××がうんたらかんたら、というワケが少しだけわかりましたわ」

2006年5月21日(日) その2・林みのるさん

 前ちょっと書きましたが、今月のRacing Onは童夢特集。
 わりかし色々分かっている方が記事を書いているが、それに対して、
 童夢の代表が自ら、会社のHPでコメントを付けている>こちら

 背景を知らない人が読むと、記事に対してただケチを付けているとしか思えないのだが、
 童夢の歴史だとか、置かれ続けてきた(置かれている、だけでは表現として不適切だろう)立場を考えると、
 ただ素直な言葉だな、ぐらいにしか思わないし、実際そうだし、こういう言葉を引き足せた、
 そんな意味で優秀な記事だったんだろうな、と思う。

 そんな中、もっとも印象的だったのが、ファンに対する意見である。
 上にリンクを張っておいたので、もうすでに目を通されている人は多いだろうが、
 ちょっとだけ引用させてほしい。
"ファンに対して無関心と言うよりは、無力な存在だと無視している。
 (中略)
 「レースファン」という集合体に関しては、力が無さ過ぎて利用価値もないと思っている。
 (中略)
 また、ファンを無視したとか言われそうだが、私としては、
「じゃ、関心を持ってあげたら何をしてくれるの?」と聞きたい。"
 −Minoru Hayasi, 2006−

 かなり素直な気持ちで、ここまで言われるとかえって気持ちがいい。
 確かに、僕なんかはずっとレース関係が好きで、そこらへんの人より詳しい自信はあるが、
 じゃぁどんなことがレース界にできたかと問われると、実は何もなかったりする。
 少なくとも、これです、なんて言える自信はない。

 これは何もレース関連に限った話ではないと思う。そっちの世界でも同じなわけだ。
 ただ、林さんほどストレートな人たちが居ないからこういう言葉が闊歩しないだけで、
 おそらく、ある程度のクリエイターなら同じようなことを思っているに違いない。
 その証拠に、氷川のへっきーさんは、自身のBBSで5/13に同じニュアンスのことを
 匂わしている。彼は優しいから、そんな明瞭に言葉にはしないけど、考えていることは
 間違いなく同じだろう。

 何かに付けて、僕たちは、いろいろな人に見返りを期待しすぎているのかもしれない。
 期待するから、こっちはファンなのに!みたいなスタンスになっているんではないか。
 でも、そりゃよく考えれば自分勝手な話である。多数のエゴを処理できるほど、
 彼らは万能ではないし、そうなれば効用最大を選ぶのは当然の話だと思う。
 またそれを選んでもらわないと、応援する主体が存在し得なくなる可能性もあるから、
 客体である僕たちはそういうことを理解してゆかねばならない、エゴを引っ込めながら。

 難しいけど、そういうことは理解してゆかねばならない壁だと思う。
 その壁を越えなくては、今居る世界はどんどん腐ってゆく運命にあるだろう。
 そういうことを気づかせてくれる存在が居ることに最大限の感謝をして、
 研鑽に勤めよう。明日のために。

2006年5月24日(水)  ひとひら2巻

 が、出てたので買ってきました。高校青春漫画、しかも演劇とくれば、
 僕がこの漫画を愛さない理由はありません。しかも、絵も非常に好きといいことづくしです。

 2巻は、躍動する高校ライフ、みたいなのが描かれていて、本当に僕の好みな展開です。
 前からここで言っていますし、りぼん辞典の方ではクドイように連呼していますが、
 高校生というのは、瑞々しいばかりの感性が生きる唯一の期間だと考えていまして、
 ここをどのように過ごしたか、ということで、その人の心というのがほぼ完成し、
 将来を形成していく礎になると思っているからです。

 しかし、漫画の中のキャラが、高校生の癖に高校の時間を大切にしようとする、
 そんな描写には若干の違和感を覚えたりもします。だって、普通はそんなの気付きませんから。
 自分の高校生んときを思い出してください。大体、人間というのは現在を見ないで、
 過去に縋ったり将来に思いを馳せる事に一生懸命なもんじゃないでしょうか?
 それだからこそ、後から思うわけですよ、「高校のときは……」って。
 そんなこともあって、実は、この漫画から感じた違和感は、僕にとっては正義です。
 この違和感は、高校生という刻が人生で残された人たちの背中を押す力と思うからです。

 今のことに気付かないなんてのは当たり前ですから、絶対に責められることじゃありません。
 じゃあ、どうしたらいいのか?それは、そういう事を知った人、知っている人…、
 つまり、世代を超えた僕たちが、そういう事実があるってことを、伝えなくちゃいけない、
 そんな風に考えるわけです。だから、僕は、そういう事を気付かせるキッカケになりそうな、
 そんなこの漫画が大好きです。高校生、そして、高校生にあこがれる中学生や
 小学生が手にとって、夢を膨らませてくれたら、それ以上うれしいことはないなぁ、
 そんな風に思っています。


 …。

「?どしたの?」
「ただねぇ…」
「ただ?」
「精一杯やったという事実さえあれば…、のクダリは…」
「そうねぇ…。精一杯やっても…、たとえそれが結果に結びついても…
 だれも評価してくれないようなことがあれば、それは…ねぇ?」
「自己満足だけじゃ…ダメだと最近思うようになったんです。
 下手したら、それに縋って生きて行くようになっちゃうかもしれない。
 やっぱり、評価という形で認めてもらわないと、生きて行くのは難しいんじゃないか、
 そんな風に最近思います…」
「まぁ、認めてもらえないと、まず腐るしね。人間そこまでデキてるやつは居ないし。
 いたら、精一杯なんてしなくても、自分を確立できるとおもうわん」
「いいことだとは思えませんけどね」

 とは言ってますが。
 精一杯やった、というか、できた、という事実は、自分に自信を与えます。
 僕でも、身をもって知っている、そんな小さなことのひとつです。

 まぁ、本当は、精一杯やって達成感もあって、なおかつ認められるのがいいのですが。

「んな上手く世の中がいくわけねぇだろ」

2006年5月26日(金) material go

 下の、水曜日の日記。疲労の先で酔っ払って書いたものだけあって、
 気持ちは通じるが日本語として全然通じてないな(汗 まあ、置いとくけど。


 HDDの中の歌をランダムにかけていたら、マドンナのMaterial Girlが。
 この曲に纏わる面白い話、というのがあるのだが、まぁそれはおいといて、
 このマテリアルという単語は中々難しいの。

 というのも、9歳ん時にこの単語を知ってから24歳になるまで、
「マテリアル=材質」
 だと思っていた…(間違ってはない)。Material Girl…材質娘…、変な歌だな、と。歌詞も
 特に意識したことなかったしね。そしたら、法律の授業でこの単語が出てきた。
 でも、全然文脈が通じないの。あれぇ?って思ったら、物欲の、という意味なのね。
 全然違うじゃん!みたいな。で、改めてMaterial Girlの歌詞を見てみたら、
 ああ、そうじゃん!みたいな。正にそんな娘っこの事を歌っているのでした。
 知らないって恐ろしい(汗

 ネギま!のハッピー・マテリアルのマテリアルは、これまた違う意味で、
 有形という名詞で使われているようです(歌はともかく、本作のほうでは、
 有形の、という形容詞として用いられていますし)。

 実はこの言葉、まだ意味があって、官能的な、とか、人材とかいう意味もありまして、
 こういうのは文脈から理解するものでもあるのですが、こういう沢山の意味がある
 単語は、外人としては非常にやりにくいですね。単語の持つ意味を複数も記憶するの、
 ホントに大変ですもん。

2006年5月27日(土) 具合が悪い

”大丈夫だ。きみの失敗は成功につながっている”

 非常にアメリカ人らしいことを言います。ニクラウスのコーチ、ジャック・グラウト。
「コーチも本人も"ジャック"なのね」
「ダブルジャックで、数々のトーナメントをジャックした、というジョークですな」
「まぁ、ホントはそんなジョークでは済まされない、血と汗の努力があったんでしょうけど…」
「ねー…」

 ちなみに、僕のホームコースであるM大学のコースは、ジャックが数々の
 伝説を作ったコース。というか、僕からすると、作られた、なんですけどね。


 …体調がすぐれません…昨日の昼から寝っぱなし。
 昨日の午前中に参加してきたブロッコリーの株主総会の話はまた後日。

 ちょっと今年は飛ばしすぎたかなぁ、という気がしています。
 というか、飛ばさざるを得なかった、といいますか…限界にきてるなそろそろ、
 そんな感じでいっぱいです。今はとにかく休むことを考えたいのですが…。

「なら、ブロッコリーの株主総会なんかいくなよぅ」
「ええー…でも行かないと…株主の意味がないじゃないですか…」

 今回は、結構ツッコミとか激しくて面白かったですよ。まぁ、経営陣にとっては、
 とんでもない話だったのかもしれませんが。

「でも、彼らに経営の実力があるかっつーと、それは疑問よね」
「というか、全然ないのは明らかよ」

 あの会社は、本来、コンテンツ開発とゲーマーズという店舗が相互作用することで、
 上手く回っていた会社だと思う。自社で開発したコンテンツを基にした、
 キャラクタービジネスで回っていたはずなのに、どうもそういう事を忘れて、
 コンテンツの開発を「見るからに適当」な感じで乱発したから、店に来る人も
 右肩下がりで、みたいな。両輪の片方がなくなりゃ、そりゃ上手くいかんだろうに。
 客もそんなに馬鹿じゃないから、そういうのは上手く察知するもんだということに、
 なぜ気がつかないのだろうか。不思議なもんだ。

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