日記

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2009年11月15日(日) 2009年湘南国際マラソン完走記 その1

■プロローグ…前日まで

 さて、今年もやってきました「湘南国際マラソン」!
 昨年、初めてフルマラソンを経験したこの大会には、リピーターとして参加すべく、
 5月の段階から、気合入れて申し込んできましたよ〜。

 し、しかし。
 今年の夏は、公私共に忙しく…ちっとも走り込みができない状態に。
 7、8月は、土日のいずれかを皇居15kmランに当てていたものの、
 1回あたりの最長走行距離はその15km、ずっと月間100km程度で、
 足が出来たとは言いがたい状態…。うーん…。

 そんなでも、10月に入り、週40km程度のペースで過ごしていたら、
 今度は右の膝が痛み出す惨事に…(>_<)騙し騙し練習していたものの、大会2週前には、
 何もしていなくても痛み出す状態に!ひぃ!!

 …ま、参った…。
 こんな状態で出れるんかな…。
 で、でも、出来ることはしよう、と、まずは靴のレベルを落とすことに。
 4日連続、渋谷のアートスポーツに通い、悩みに悩んで2140NYを購入。店の人には、
 もっとレベルを上げても…と言われたものの、この痛みを抱えて走るには、
 道具に頼らざるを得まい…。タイツもサポート用に新調しようとしたものの、
 こちらは持っているCW-Xが最良であるとのアドバイスから、見合わせ。
 あとは、徹底的なテーピングでその場を凌ぐことに。簡単に出来るテーピングを2種購入、
 予備にもう1セットと、走破に時間がかかることを見込んでカーボショッツを4つ、
 アミノ酸を2つ用意して、当日のグッズ的準備としたり。

 しかし…。
 やっぱり、相当に不安である。
 前回、月間250km走りながら30kmでダウン、5時間以上かかった身としては、
 フルマラソンの恐ろしさを心身共々経験してしまっているのである…。いろいろな人に、
「10k43分、ハーフサブ100なら、大丈夫ですよ〜大丈夫!!」
 と励まされるものの、その言葉と実績が逆にプレッシャーとなる…(>_<)
 一週前の月曜日には、会社の診療所に言って痛み止めとシップを貰うも、
 湿布はあんまり利くわけでもなく、あくまでこれは慰め程度なもの。
 医者には
「無理に走るのは絶対に止めなさいよ。フルマラソンなんて特にね」
 とクギを刺されたりするも、精神的に無理をしたい状況でもない…。
 メンタルが弱ると、一気にヘコむのは悪いクセで、だんだんと棄権という言葉が、
 脳裏にちらつくようになってきた。

 4日前の祝日の状況は最悪。
 寝ていても膝が痛い。歩いても痛い…。準備なんぞ、まったく出来る状態ではない。
 それでも、買ったシューズを合わせるため、少しばかりのウォーキングに勤しむ。
 靴の具合はいいようだが…うーむ…結局不安を抱えつつ就寝。ってか、あまりに不安で、
 まともに寝付けなかったり…。仕事場でも、走れないかもしれない…と愚痴る始末。
 なんとも情けない状態になってきた。

 とはいえ、申し込んで、出来る限りの状況で出来ることはやってきた身としては、
 棄権するのは敵前逃亡のようで格好悪い。でも、出走して棄権するのもどうか…。
 もはや、完走する・できる、という思考がないあたりが笑えてしまうが、
 はっきり言って仕事は手につかず、出るか出ないか、そればかりを考えるように。

 これでは、精神的によくない。どちらかに決めなくては…と思い、
 同じ部にいる、3時間3分の本格ランナーな先輩と話したところ、
「天気良かったら、行ける所まで行ってみたら?楽しみながらね。
 調子悪くて、リタイアしたことは自分もあるよ」
 !そうか、そういうのもありますよね!エンジョイ!そう、エンジョイ!
 『天のプラタナス』でも、こんな台詞が出てきたじゃないか
「打てないところを打てるように工夫する。
 工夫するのがエンジョイなんだよ」
 そう、走れないところを、走れるように工夫する。それがエンジョイ。
 楽しまないで、走っていられるかー!どうなってもいい、まずは楽しんで走ろう!

■前日

 前日は昼ごろ起床。
 平日は睡眠5時間弱という状況なので、精一杯寝て体力回復を狙う。
 お昼は、胃に優しい炭水化物ということで、うどんを2人前。自信はないが、
 やるからには、やれることはやっておかないと、やったときに後悔してしまう。

 そして、3時ごろを目処に小田原に移動。前年と同じく、前泊することにした。
 というのも、この大会はあまりにアクセスが悪く、当日家からアクセスすると、
 スタートに間に合わない可能性があるから…アクセスどころか、駅で降りられない、
 という事態まで去年は発生しているのだから、用心するに越したことはない。
 東京とは逆の方向からアクセスすれば、そのような心配はないはずだ。

 小田原では、用意してもらったおにぎりを大量に食し、9時に就寝。
 っても寝付くことは出来ず、結局、寝れたのは5時間程度だったとは思うが、
 5時間も寝れれば十分だろう。平日と同じように、5時半に起床。

 早速、ランニングウエアに着替え。
 会場では着替える余裕が、時間場所とも無いのは、昨年の経験上分かっている。
 しかし、ここで、何を着るのかが問題になってくる…気温は?湿度は?
 昨年は、小雨の降る中のスタートだったが、今日は気温もあがるよう。
 しかし、コースの後半は海風も強く、体感は温度計以下の気温になるだろう。

 と、言うことで、以下の構成に。
 ・サーモウォーム(登山用の下着)
 ・昨年の湘南国際Tシャツ(有料版)
 ・CW-X(七分丈)
 ・ザムスト加圧ソックス
 ・CW-X5本指テーピングソックス
 ・2140NY
 ちょっと暑いかもしれないが…寒いよりも良い。
 これに、ウェストポーチを装着、先日購入したグッズを忍ばせることにした。

 で、おにぎり1つ、ケンタのビスケット2つ、大福1つを食べてホテルを出立。
 二宮駅に7時15分に到着すると、そこはランナーだらけ(^^
 しかし、昨年ほどの混乱は無く、運営は改善されているようだ…さすがですね。
 
 今年も、二宮駅からウォーク。実に40分。
 疲れることは疲れるが、これはウォームアップと割り切る。
 歩きながら、追加でおにぎりを1つ食して、失ったカロリーを補充。
 膝の調子は思ったよりもよく、良い感じの体調になってきた。
 これならば、完走は大丈夫な気がしてきた…しかし、気分の持ち様で偉く変わるもんだ。

 8時過ぎに会場到着。
 この会場…昨年より込み合っていて、目当ての場所にたどり着かない(>_<,)
 人ごみを掻き分けて、ようやく荷物を預けると、もうスタートまで30分無い!
 あわててトイレに行こうとしても、混んでいて順番が回ってきそうに無いじゃないか〜。
 もう、諦めざるを得ない状況に、すぱっと諦めてスタート場所へ急ぐ。
 ここで、スパッと諦められるだけの精神状況に驚く…精神面はイケそう!
 あとは、体力と足がどこまでついてくるかだな!!

 そしてスタートライン。
 スタートラインでは、4時間〜4時間半のライン前方に陣取る。
 隣の2人組のおば様方はフル初出場で4時間を狙うとのこと。がんばってくださいね。
 さて、そんな自分のペース設定はこんな感じ。最低限のレベルとして…。

 ・ 5km  0時間35分
 ・10km  1時間10分
 ・15km  1時間45分
 ・20km  2時間20分
 ・ハーフ   2時間27分
 ・25km  3時間00分
 ・30km  3時間40分
 ・37km  4時間30分
 ・ゴール   5時間15分

 前半はキロ7分ペース。
 後半は8分程度に落ちると予想。
 でも、歩きは避ける方向で…と行ったところか。
 本音では、これより30秒早いペースを維持して、4時間20分を狙っている。
 膝が痛い、調子が悪い、とかいっても、走る前になれば上を目指してしまう。
 これが、ランナーの宿命よね…。ってか、自分の場合、ハーフまでタイムがあるから、
 どうしても上のタイムが狙えると思ってしまうのだ。ってか、思わなくては、
 タイムも伸びてくるまい。そう、本音のゴールは4時間20分!!

 前回は5時間11分。
 体調を考えると、前回以下に設定せざるを得ない。
 もし、30kmまでで余裕があったらペースアップしよう…まぁ、無いとは思うケド。

 そして…いよいよ時間。
 アナウンスが、杉山愛さん(10kmにも出場のゲストランナー)がスターターとして、
 スタートラインに来たことを知らせて…。9時ピッタリ!号砲が鳴り響いた!!

2009年11月26日(木) 話が飛ぶけど…

 一ヶ月ほど前に放送が始まった「RADIOでアイマSTAR」が面白いっ!!

 名前から言って、らじましょな雰囲気を継承しているのがアリアリなんだけど、
 番組の雰囲気も物凄くそんな感じで、聴いてて懐かしく、その上、面白いっ!!

 3人寄れば…ってんで、これがやっぱり絶妙。
 えりりん・アッキーの2人時代は、声の質が似てて、聴き難いところがあったけど、
 そこにまよちょんが入ることで、絶妙な雰囲気になってるのが凄い。
 また、真ん中のえりりんが暴走できるの、キモなのかなぁ。

 いやいや、こりゃ面白い。
 まいにゃんの「大きなおともだち」以来、レギュラーで聴く番組が久々にできたぞ!

2009年11月29日(日) と、いうわけで

 テストバージョン(^^

 おれ、好きになるとのめり込むからなぁ(笑
 面白いの作れるといいんだけど〜

2009年11月29日(日) 2009年湘南国際マラソン完走記 その2


■スタート

 さて、一斉に列が動く!
 前回大会の反省を活かしたのか、スタートは極めてスムーズ。
 例によっての歩きから、段々と歩みを速め、駆け足程度になったところで、
 スタートラインを通過!杉山愛選手に手を振りつつ、ストップウォッチをオン!

 さぁ、スタートだ!

 改めて作戦を振り返る。
 最初、あまり飛ばし過ぎないのがキモになる…まずは1kmでリズムを掴まねば。
 とはいえ、マイペースで行くほど無粋ではないので、ある程度は周囲と、
 スピードをあわせていく…。

 今回は、西湘バイパスからのスタートなので、沿道からの声援が少ない。
 前回、沿道の方とのコミュニケーションを常にとっていた自分にしてみると、
 この状況はえらく淋しいのだが、しょうがあるまい。集中できるのは良いんだが。

 と、そんなことを考えている間に、1kmを通過。6分15秒。
 ちょうどいいか、若干早いペースの気もする。最初はもっと抑えたい。
 意図的に抑えるぐらいではないと、周囲のペースに飲まれて自然とオーバーペース…
 これは、例によって陥る事態だ。と、言っても、そんな簡単に抑えられる訳もなし。
 2km通過は12分20秒。!!。むしろ、ペースアップしているじゃないか。
 うむむむ…と悩みつつ、周囲のペースも一定のため、とりあえずこのままを維持。
 調子をみることにした。

 体調はいい。懸念の右ひざも、あまり痛くは無く、むしろ快調なぐらいだ。
 でも、この快調とは上手く付き合わなくてはならない。いつ牙を向かれるか。
 3kmを過ぎて西湘バイパスをおり、一般道へ。増えて来る観客に励まされる。
 左手には、海上保安庁の応援団。ん?ということは相馬さんが出てるのかな?

(相馬さん=一昨年のハセツネ覇者。やっぱり出場していて、2位でした!)

 そんなことを考えるぐらいの余裕は出てきている。緊張は不思議とない。
 まだ、ランナーズハイになるような距離ではないんだけど…不思議だな。
 と、箱根駅伝の平塚中継所を通過。ここからは多くの観客に見守られるルート。
 どんなに励みになるかは、表現できず…ありがとうございます!

 さて、そんなんで、本来なら激励を最大限に受けたいがために、歩道の近くを走る…
 のが、自分のセオリーなのだが、ここでやっぱり問題が生じてきた。
 …暑いのである…物凄く暑い…。
 最高気温が18度にもなるといわれている中で、登山用のサーモウォームは、
 やっぱりちょっとやりすぎで、かなり体の負担になってきた…。
 幸い、南側には防風林があり、道の右側を走ればここの影の中を走れる。
 これで、大分、体への負担を軽減できる事が分かったので、この作戦をとる。
 しかし、これで観客との距離が遠くなってしまった…。なんか、
 マラソンの楽しみを一つ失ったようで哀しい…が、これも作戦だ。

 5km通過は32分20秒。結局、同じようなペースを維持した事になる。
 予定より大分早いが、4時間半を目指すならちょうどといったところだろう。
 タイム的には早く、感覚的には物凄く遅いので、多分、体にいいペースなのだろう。
 このペースを維持するか、少し落とそうと思いつつ足を運ぶ。

 そして、10kmまででの難関、相模大橋の勾配に差し掛かる。7km地点。
 ペースは変わらずなので、落とさずに橋を登りきり、急がないように降りる。
 ただ…やっぱり、ここの勾配は負担が大きかったようで、橋を渡りきったとたん、
 懸念とは逆の左ひざが痛み始めてきた…なんだこりゃ…。
 大事にならんといいが…と思いつつ、気になると、痛み以上の違和感を感じる。

■9km以降

 仕方ない。
 9km地点で立ち止まり、予備で持っていたテーピングで左ひざを補強する。
 ウエストポーチからテーピングを取り出し、膝に貼っていると、
 観客で近くに居たおばあさまが近寄ってきて
「まぁ…大変!走るだけでも大変なのに…大丈夫!?」
 あー…そんなに気を使ってくださらなくても大丈夫ッスよ。
「ゴミは私が処理するから、頂戴。早く走ってね」
 あー…う、うれしいですっ(>_<)でも、大丈夫ですからっ!
「頑張ってね!」
 ありがとうございますっ。

 見ず知らずの観客の方にお手伝いまで頂いて、一気に気力が回復。
 陸連規定からするとマズイのだが、まぁ、市民ランナーならではの楽しみだ。
 10kmは、1時間05分で経過。ペースは変わらずといったところ。
 まぁ、順調だ…このまま行けば、いい感じでいけそうだ。心肺は問題ない。
 問題は足だけだが、こちらも持ちそうで、感覚は去年より良い。

 ここから折り返し19km地点までは、平坦な上、単調な道が続く。
 走っていてもつまらない領域だが、ここを蔑ろにすると後に響く。
 前述の通り、日陰を狙って狙って走っていく。ちょっと蛇行が入るのが難点だが、
 まぁ、いいだろう…15km地点は1時間35分。

 ん!
 やっぱりちょっと速い!予定では、1時間45分なのだから、10分m貯金が。
 これはまずいかな…と思いつつ、最初のカーボショッツを補給。現状、
 エネルギー切れの心配はなさそうだが、早めの補給を心がけていこう。

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