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ビデオ出力回路確認
先週、新製品のビデオ出力回路をベクトルスコープで観測していたら色位相は正しいのだがレヴェルが全然足らないことが判明。
で、本日原因調査。
よーく、基板を見たら改造した箇所で分圧抵抗の配置が違がっていた。
自分で書いた改造回路図を見ながら自分で改造したのに間違っていた。もう、だめぽ。_| ̄|○
改造完了したけど、まだレヴェルが低い。
ただ、垂直同期信号は-40IRE
*1
なので正常っぽい。
暫くしてビデオ出力チップがカラーバーを内蔵していたのを思い出して出力させてみる。
すると、黄色がクッキリ出る。
ただ、今度はベクトルスコープから輝線が溢れた。
チップのデータシートを見ると内蔵カラーバは「100%カラーバー」。
通常は輝度信号の最大が75%となる「75%カラーバー」
*2
を使うので測定器もソレで校正される。だから溢れた模様。
内蔵カラーバーのNTSC波形がデータシート通りに出ているようので出力段のフィルタやビデオアンプも問題無さげ。
このチップ。NTSC入力時、正常なNTSC信号を入れてもやや暗い画像にデコードされる。
だから、これをNTSCエンコードすると輝度レヴェルやクロマレヴェルが落ちてしまうので結果、ビデオ出力のレヴェルが落ちてしまうのかも。
ただ、カラーバースト信号も落ちてしまうのは納得せんけど...
*1: 輝度信号の白レヴェルを100IRE(=714mV)と定義。
垂直同期信号は-40IREなのでビデオ信号は輝度成分だけだと140IRE(=1Vp-p)となる。
*2: コンポジット信号の最大が100IREとなる。ゆえに一番左側は白でなくグレーとなる。