_ 内容へ _
パネル  -  ようこそ青空小屋へ
| 紹介 | 操作 | 過去ログ | 検索 | 記事 | 削除 | 管理 |

トタン葺きらしい天井の所々から小さな光が漏れて、
土間や奥の座敷の上にぽつぽつと明るい点を作っている。
雨が降ったら、雨漏り対策が大変だろう。
…土間のすみっこに積んである、口を缶切りで切り取った空き缶の山は、それ用なのかもしれない。

入り口すぐのところにあるテーブルセットに座るようすすめられた。
セットと言ってもそんなに洒落たものではなく、がたがたと据わりの悪い、
パイプ組のテーブルと、背もたれのないパイプ椅子だ。
天板の樹脂コーティングははがれかけてぶかぶかだし、
焼けた鍋でも置いた跡なのか、丸い焦げ目が付いていたりする。

アルファが水をコップに入れて出してくれる。

アルファ「あ、青空小屋というのは、この小屋のことなんです。ただの小屋じゃ、ちょっと寂しいでしょう?」
パイラ「旧星霜館の廃材を使って、あたしらで何とかでっち上げたんだ。ちょと建て付け悪いけど、勘弁してよね」
ティータ「あ、オレも、オレも手伝ったんだよぅ(^▽^)」
アルファ「ティータさんに手伝ってもらって、たすかりましたよ(^^;」
ティータ「えへへ〜」
パイラ「…」
アルファ「あっ、もちろん、パイラさんがいなければ、この小屋はまだ完成してませんよ(汗)」
パイラ「そうだろ、そうだろ。なにせ、空飛べないと、屋根の取り付けとか、滅茶苦茶大変だもんな」
ティータ「いいにゃぁ…パイラ、羽があって…」
アルファ「話がそれました。とにかく、もう何もなくて、星霜館の家主だったTさんも帰ってこないし、僕らだけでどうしたらいいか、はじめは途方にくれちゃったんですよ」
ティータ「おやじ…(ぐす)」
パイラ「ほらっ、ティータ、またすぐ泣くっ!」
ティータ「だって!」
パイラ「だいじょぶだって!ちょっとしたらふらっと帰ってくるってば」
ティータ「…うん」
アルファ「Tさん…T381さんは、ティータさんのお父さん、というとちょっと語弊がありますけれど、まあにたようなものですからね」
パイラ「それ聞いたら、本人怒るよ、きっと(笑)」
アルファ「仕方ないですよ。この場にいないんですから(^^;」
パイラ「まあ、あれだ。とにかく、今星霜館には行けないから、ここで休んだら出直してくれ、ってことだね」
ティータ「う〜?」
アルファ「あの、良ければ、是非これからも、たまには寄ってって下さい。この前温泉を整備して復活させましたし、星霜館にもそのうち行けるようになると思いますから(^^)」
パイラ「それはそうと、メシ食べてくだろ? 材料は足りてるから、アルファがすぐ作ってくれるよ」
ティータ「わあ、ごはん?(^▽^)」
パイラ「あんたじゃなくて、お客さんにだよ。お客さんに!(ーー;)」

もう帰る
もうちょっと居る
RAIGMh 1.04 - wakatiai.com - 2024/05/02木03:28