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カラーストライプ
昨日Linuxのbttvドライバーを少し改造して画像劣化を抑えた 訳だが、
アノ横に縞が走るヤツは「カラーストライプ」と呼ばれるコピーガード信号でマクロビジョンの一部であるらしい。
これは水平ブランキング期間のバックポーチにあるカラーサブキャリア(カラーバースト信号)の位相を前半と後半で反転させているとのこと。
これによってワザとPLLを狂わせて色ズレを発生させる。
カラーサブキャリアなんていう非常に大事な信号をいぢるこの方法は非常にタチが悪いと思う。
ぶっちゃけ、こんな信号を入れているDVD発売元は氏ねと言いたい。
で、昨日やった回避方法は具体的に何やっているかと思い
Bt848のマニュアル 読みながら推測してみたところ映像信号からカラーバースト信号を引っこ抜くバーストゲートパルスの位置をズラしているらしい。
通常、バーストゲートパルスは水平同期信号を遅延させて生成する。
Bt848は、この遅延量がデフォルトで水平同期信号の立ち下がりから6.5μSっぽい。
例の改造は、これを7.33μSとしているみたい(推測)。
通常よりも遅らせているということはどうも「カラーストライプ」のインチキカラーバースト信号は後半が正しい信号なのだろう。
この改造はインチキカラーバースト信号の前半を無視することで後半の正しい位相なカラーバーストをPLLに注入して色ズレを防いでいるっぽい。
もし、カラーバースト信号の前半がインチキならSCH
*1
が盛大に暴れることだろう。
SCH付ベクトルスコープで測定すれば一発で分かるな。
そー言えば以前、DVDの映像出力をベクトルスコープで観察した時にベクトルが回転してしまい全然固定出来なかった記憶が...
ベクトルスコープはカラーバースト信号が基準だからさもありなん。
*1: カラーバースト信号を延長して水平同期信号の立ち下りの50%の位置と交差させた時の位相差。
デジタルAV機器はカラーバーストが基準となって動作するので管理が重要。
よってスタジオ機器ではSCHは10°以下と規定されている。