専用の世界(スレッド)が出来たのは喜ばしい。 ( No.1 ) |
- 日時: 2003/06/26 19:27
- 名前: 灰の預言者
- 久々に下界(娑婆)に立ち寄ってみれば、新たな世界(スレッド)が誕生しているではないか。まだ誰も話していない新しい世界なので、先例を設ける意味で、一つ話してみることとしよう。
どうやら、この世界(スレッド)の理(ことわり)は、既存世界(NRPS)に準じるようだ。即ち、会話文を書きたければ同様に処理せよ、というように理解すると良いのだろう。長さに関しては何の条件もなさそうだが、続き物にする場合は、題材の横に(1)、(2)と連続番号を振っていく必要があろうかと思う。また、自分のみならず、他の者と協同でこの世界に登場しても構わないが、無論その場合は相手の同意が先に必要となる。これ以上の不明点は、この世界の“神”に聞くと良かろう。
それでは、色々な話を期待するとしようか。最初に己の話を物語るのは、誰であろうかな 。
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グラン《炎のさだめ》 ( No.2 ) |
- 日時: 2003/06/28 12:34
- 名前: アルフレッド・グランツェフ
- 「ここは何処だ?」
言葉では発したものの知らぬはずが無い場所であった。
空は昼だというのに薄暗く、雨は小粒ながら遠くでは稲光が輝く。その世界で生きているものは自分ただ一人
見渡す限り累々と重なった死体。
「これは俺が・・・」
声は途中までしか発せられなかった。
しかし、死体には多数の女や子供の物が混じっている。
「・・・そうだ、命令が・・・・邪教徒を・・・」
全てが言い訳であることは本人が一番自覚している。 罪の痛みを忘れるために戦闘を繰り返した日々、戦闘と呼ぶより虐殺に近いものでもあった。
やがてオロオロと自分の掌を眺める。 いつの間にか雨足が強くなったにもかかわらず、血に汚れたそれは一向に流れていかない。
「うぉぉぉぉ」
黒に塗り潰されつつある世界に木霊す叫び、それに生気の全てを費やし体は泥と化した大地に膝から倒れこむ。 恐怖、後悔、絶望、そして罪の意識が体の中を炎となって焼き尽くす。
強く握ったこぶしを大地に叩き込むが何も変わらない。 それでも、この世界に生きている者はただ一人・・・最強を求めた代償がそれであった・・・
歩哨の不寝番の筈が迂闊にも夢を見ていたようだ。 全身は汗で濡れ不快感を増大させる。 見飽きるほど見続けた悪夢なのに・・・・
これからジョフの首都奪回に向かう行軍途中であるグランは自分の中で未だに答えを出せないでいた。 血塗られた過去を持つ自分が果たしてレアラン姫を抱きしめることができるのであろうかと。 しかし、今回は逃げないと心には誓っていた。
「?」
暗闇の中、何かの気配を感じた。 隣で寝込んでいる戦友の頭を蹴飛ばしながら叫ぶ。
「敵襲!」
心の中では、この侵入者には感謝していた。
「戦いになれば嫌な事は忘れていられる」
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レアラン《その広い背に想う》 ( No.3 ) |
- 日時: 2003/06/28 02:20
- 名前: レアラン・ルーフィウス・ラ・ジョフ
- その人は、わたしより有に頭一つは上背があった。精悍な顔つき、広い肩幅、どっしりとした雰囲気。側にいれば、不思議な安心感を与えてくれる人。
その人こそ、わたしの想う人。最強の戦士──アルフレッド・グランツェフ。不器用だけれども、とても実直で優しい人。そう──何度出会っても、何処で出会っても──わたしは、きっとこの人に心惹かれるだろう。
そんな強い人が、背中で泣いている時がある。暗く、月も出ていない晩に、広いが簡素な寝台で寝ている時に、呟く言葉がある。
──辛いのね、あなた…
そっと、その広い背を抱きしめる。少しでも──少しでも、その苦しみを和らげてあげたくて。少しでも、安らぎをあげたくて。
──わたしが居ることで、あなたの心が少しでも癒されるのならば…
わたしは、どんなことでもするだろう。あなたとわたし──二人で、これから生きていく為に。
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エリアド《我往くは、果てしなき剣の道》−1− ( No.4 ) |
- 日時: 2003/09/01 07:11
- 名前: ヒラリー
- 微かな足音と共に、彼はやってきた。少し斜に構えた様な、冷静な口調で話し掛けてくる。
「ヒラリー、ディンジル。すまないが、少し時間をもらえまいか?」
私は、ディンジルをちらりと見ると、エリアドに頷いた。星空が綺麗な、少し肌寒い晩だった。
徐に、エリアドが話し始めた。
「貴公らに頼みがある。エルスで一、二を競いあう貴公らの剣技を私に受けさせてはもらえないだろうか。
・・・私とて剣士の端くれ、剣の技などというものは、軽々しく他人に見せるようなものではないということはわかっているつもりだ。
だが、私にとって、自らの剣の腕を磨くということはきわめて重要な意味を持っている。剣の技を磨くことは己を磨くことに他ならぬゆえ。そして、我が生涯の探求は、闇よりもなお深き闇を抜けていかねばならぬ道と覚悟するがゆえ。
ゆえに、貴公らの技を教えてくれとは言わぬ。貴公らの技を一度、私に受けさせてはもらえまいか。他人(ひと)から教えられるのではなく、自らの力でそれを見出さねば、ここから先に進めぬような気がしてならないのだ。」
「なるほど」
私は頷いてみせる。この間から、エリアドの剣技が向上してるのを感じている。次の段階に、進むに相応しい充実度に満ちたのだろう。
「よかろう。私の“衝覇光”、そしてディンジルの“霊瞑昇”、見せてあげよう。だが、ここでは不味い。騎士団の練兵場に行こう」 「わかった。何時でも準備はオッケーだよ、ノェル」
ディンジルは結構お気楽に答えた。こ奴、一度死んでから性格が軽くなったのではないか? ちょっと頭痛がしてくる。
「エリアド。準備は大丈夫だな?」
確認した後、先頭に立って歩き始める。練兵場は、騎士団館の後ろにある擂り鉢状の場所で、どんな荒っぽい技を放っても問題ない。擂り鉢の底に向かって、斜面に設けられた階段を下る。底は、100フィート四方の石畳となっている。一方の端に向かうと、ゆっくりと振り向いてエリアドを見た。
「最初は私からやろう。剣を抜け、エリアド」
そう言うと、私はフォウチューンに手を掛けた。頼もしい信頼の波動が伝わってくる。主従一体、どこまでも私に付き合ってくれる頼もしい“相棒”だ。
躯の波動値を高めていく。辺りの空気が、ビリビリと震えるようだ。ディンジルとの事が吹っ切れて、私の力も制限するものが無くなったかの様だ。無理なく自然に、躯から力が溢れ出す。
唐突に大地を蹴って走り始めた。左右に躯を振らせながら、残像を残す。相手には、あたかも二人いる様に見えるだろう。だが、それだけではない。移動する速度は、微妙に調整している。早く、そして幾分遅く。その組み合わせだ。
エリアドの間合いに入る寸前に、私の正面に“光像”を放つ。同時に左へ一歩飛ぶと、そこから瞬時に右に戻ると、一気に上へ飛ぶ。一回転しながら、右手に力を集中する。相手の位置は一目瞭然だ。
「衝・・・覇・・・光っ!」
右手から、光の奔流が迸る。そのまま、躯を相手の背後に落とすと、袈裟懸けにフォウチューンで相手を斬り上げる。
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エリアド《我往くは、果てしなき剣の道》−2− ( No.5 ) |
- 日時: 2003/08/29 03:10
- 名前: エリアド
- コーランド王宮、騎士練兵場。その擂り鉢状の窪地は、練兵場というよりも、むしろ闘技場を思わせる。
「剣を抜け、エリアド」
私はヒラリーの言葉にゆっくりと腰の剣を抜く。
“雷電”。かつて、バクラニ12神将と呼ばれた者の一人が所持していたと言われる“雷”の力を秘める古(いにしえ)のカタナ。
私にとって、彼女の技を学ぶのに、おまえ以上の剣はあるまい。おまえが共にいてくれて、これほど心強いことはないぞ、雷電。 心からそう思う。
しかし、もう一方の“震電”を抜くには、まだ少し躊躇いがある。私には、いまだ“震電”の本質が見えていなかったからだ。 ・・・が、私は意を決してゆっくりと“震電”を抜く。
ヒラリーは、間違いなく、全力でその技を投じてこよう。となれば、私とて持てる力のすべてで応じねば非礼になる。 ヒラリーも私も共に二刀を使うが、彼女の剣の基本の型は片手。しかし、私の剣は二刀がその基本。片手は本来の型ではない。 ゆえに、自分にとって、一番自然な型で相手の技を受け止める。技を学ぶことは、相手に合わせることではないはずだ。 私は身体の力を軽く抜き、練兵場の向こうに立つヒラリーを見た。
こちらの用意ができたことを感じ取ったのか。ヒラリーの身体から、“力”が溢れてくるのが感じられる。
そして、次の瞬間、ヒラリーが動いた。 その疾きこと、まさに風の如し。 ヒラリーの身体が左右にわかれて迫る。 残像による分身・・・。 そして、それはこちらの間合いに入る直前にさらに増える。
本体は・・・、上かッ! 避けきれん。ならばッ!! 目の前に迫る残像に向かって一歩踏み込む。
光の奔流を受けながら、身体の動きを自然に任せる。 彼女の動きを目で追っていたのでは、到底受けきれはしない。
そう。ヒラリーの技は“光”と“風”。 華麗な動きによる幻惑の技の後から来る致命的な一撃こそがその本質。 口でそう言うのはたやすいが、疾風の如き速度でそれがなされれば、躱すのはまさに至難の技。
ガキィィーンッッッ!!
私は踏み込みからそのまま反転し、背後に現われたヒラリーの一撃をかろうじて左右二刀で受け止めた。 残像と思っていてさえ、相手の目の前に背中を晒すのは恐ろしいものだ。 もしも、これが残像でなかったら。いや、今回はそうだったが、正面のヒラリーが常に残像であるとは限らないのだ。
ふと、ヒラリーの一撃を受け止めた剣を見る。 “フォウチューン”の一撃を真正面から受け止めた“雷電”。 そして、しっかりと、それを支える“震電”。 私は無意識のうちに、彼女の剣を受けるのに、その形を選んだ。
ヴーンッッッ。
心なしか、左手に“震電”の放つ震えが伝わってくる。
・・・なるほど、おまえの本質は、あるいはそのあたりにあるのかもしれぬな。 おまえが秘める強大な“力”に反して、おまえ自身の本質は、さほど攻撃的なものではないのかもしれぬ。
心の中で小さく呟く。
重力とは、大地に人が立つのを支える“力”・・・か。 そう考えれば、得心が行く。
あるいは“受け”に徹したせいかもしれぬ。不思議な余裕があった。 けして、ヒラリーの一撃を躱し、こちらの一撃を入れるほどの余裕ではなかったが、不思議と受け損なうとは思わなかった。 そのせいで、彼女の技を冷静に見ることができた。 もしも余力で反撃を・・・などと考えていれば、こうは行くまい。
・・・感謝するぞ、“震電”。
「たしかに拝見させていただいた。・・・感謝する、ヒラリー。」
私は一歩下がって剣を返すと、静かに頭を下げた。
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エリアド《我往くは、果てしなき剣の道》 −3− ( No.6 ) |
- 日時: 2003/09/01 07:14
- 名前: ヒラリー
- フォウチューンを鞘に戻すと、私はエリアドに微笑みかけた。試技とは言え、“衝覇光”とその後の速攻のコンビネーションを彼が避したのは事実。
「よく観たな、エリアド」
短く言うと、ディンジルに視線を振った。
「はい、はい〜」
やたらと軽い返事に、露骨に睨み付けてやる。だいたい、コ奴はその精神が軽いのだ。
「私の番だね。では、お手柔らかに頼むよ、エリアド」
相変わらずの軟弱発言をすると、ディンジルは練習場の一方の端に立った。そのまま、両腕を脇に垂らした“休め”の姿勢のまま、笑みを浮かべてエリアドを待つ。
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エリアド《我往くは、果てしなき剣の道》−4− ( No.7 ) |
- 日時: 2003/08/29 03:12
- 名前: エリアド
- 「お手柔らかに頼むよ、エリアド」
「・・・こちらこそ。」
私はディンジルの言葉に短く応じた。
やれやれ。言っては悪いが、ヒラリーよりよほど喰えない御仁だな。 その軟弱にも聞こえる言葉の裏で、いったい、どれほどの獣が牙を研いでいることやら。
私は苦笑しながら、静かに剣を構える。 とはいえ、剣聖と呼ばれるほどの相手を前に、同じ剣の使い手として血が騒がぬはずはない。
「参る。」
大地を蹴って走り出す。 ディンジルほどの相手に先に仕掛けるのは不利になろうということはわかっているつもりだったが、しかし、私はそれでも先攻を選んだ。 彼がこちらの攻撃の後の先をいかに取るかを見てみたかったからだ。 とはいえ、こちらの攻撃が中途半端では彼の力も見えてはこない。 ならば、全力で行く。
『はぁぁああッッ。』
裂帛の気合を発し、二振りのカタナに気を集める。
バリバリバリッッッ・・・、ヴーンッッッ・・・。
まるで、“雷電”の宿した雷の刃に呼応するかのように、“震電”は静かな唸りをあげた。
“雷電”、“震電”、私におまえたちの力を見せてくれ。
私が選んだのは、無謀とも思える正面攻撃。 あるいは、それはディンジルとの勝負に小細工を弄したくないという私の我が侭ゆえであったのかもしれぬ。
「雷、光、破ぁぁッッッ!!!」
稲妻の如き俊速の踏み込みから、並の相手なら、その一撃だけで沈むほどの威力を、ただ一撃に込める。 だが、それは嵐の如き連続攻撃の最初の口火に過ぎなかった。
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エリアド《我往くは、果てしなき剣の道》−5− ( No.8 ) |
- 日時: 2003/09/01 07:17
- 名前: ディンジル
- 来るね。それも、早い。漠羅爾が名刀の二振り、それを大陸でも最高位に近い腕前が振るっている。未完成ながら、その“技”にはキレがあった。だが。
「ふふふ」
口元に笑みが浮かぶ。面白い。いや──実に面白い。意識を集中する。オレが併せ持つ二つの要素──“闇”と“大地”に。
二振りの剛刀の前に、オレは雨散霧抄する。まぁ、相手にはそう見えるだろう。実際には違う。既に、アイツがオレに向かって大地を走り始めた時から、相手はこちらの術中にはまっているのさ。周囲は薄暮の薄明かりしかない闇に包まれる。
剣を抜くと、力を溜める。少しずつ、少しずつ。その間も、分身が相手を翻弄する。
「フフフ・・・何処を観ているんだい、エリアド君」
揶揄するセリフは、何時も“臭い芝居だ”と氷姫には一刀両断されてしまうものだが、これも性格なのだからどうにも仕方がないのさ。
さて、準備が整った。エリアドの周りに、一気に6体を出す。どれが本体か、見計らっているようだ。だが、それでは遅い。
剣を地面に突き立てると、同様に6体の“オレ”も同じ行動をとる。剣から闇があふれ出す。同様に、大地に力が溜まっていく。
その時、6つの影が動いた。各々が、問い面の相手の脇を走り抜ける。同時に、私は地面に突き立った剣を一気に引き抜くと、天に向かって切り上げた。
「“霊瞑昇”」
静かな声と共に、あたかも大地から剥がれたように、黒い霧が地面から沸き立つと相手を包み込んで行く。ビリビリと身体が震え、銀の粉を引いた闇の刃はその空間もろとも、無数の破片に両断していく・・・。
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エリアド《我往くは、果てしなき剣の道》−6− ( No.9 ) |
- 日時: 2003/08/29 03:17
- 名前: エリアド
- “雷光破”に斬り裂かれるように、ディンジルの姿が雨散霧抄する。
馬鹿な。
・・・とは思わなかった。予想通りというべきか、ディンジルの技は、受けからの技だったらしい。 彼にこちらの先手を誘われた時点で、それはある程度、予想していたことだ。
問題は、いかに仕掛けてくるか・・・。
「フフフ・・・何処を観ているんだい、エリアド君」
薄暮の薄明かりの中、どこからともなく、ディンジルの声が響く。
くさいセリフだ・・・とは思うものの、このような状況で使われると、それなりに聞こえてしまうから不思議なものだ。
不意に、私の周囲に6人のディンジルが出現する。 分身による残像などではない。 かといって、単なる幻影などという生易しいものではありえない。 彼が剣を地面に突き立てると、6つの剣から“闇”があふれ出す。
そうか。ディンジルの技は、“闇”と“大地”か。 となれば、この6人の中に本物のディンジルはいまい。 いや、それどころか・・・。
「・・・“震電”。」
私は静かに声をかけ、“大地”が支える重力を感じ取る。 意識をただ一点に集中する。
そう、彼は最初の位置から動いていない。 そして、私もまた・・・。
“闇”とは空間。それは、心の内に広がるもの。 そして、“大地”とは重力。すなわち“人”が立つのを支える力。
ならば、ディンジルの技は・・・。 そして、“震電”の秘めたる力は・・・。 幾つもの意味で、それは繋がってゆく。
「間に合うか・・・。」
周囲から迫る“闇”の圧力の中、“震電”に集めた“気”を、さらにその剣尖のただ一点に集中する。 重力の集中があたりの空間をゆっくりと歪め始める。
不意に6つの影が動いた。各々が対面の影の脇を走り抜ける。
「“霊瞑昇”」
ディンジルはその声とともに、地面に突き立てた剣を引き抜くと、そのまま天に向かって一気に切り上げる。 それとほとんど同時に、
「“重破斬”ッッ!。」
“大地”から舞い立つ黒い霧の中、私は“震電”の剣尖に集めた重力を、閉じられた空間のただ一点に向かって解き放つ。
そう、私自身の閉ざされた“心”を打ち破るために。
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エリアド《我往くは、果てしなき剣の道》 −7− ( No.10 ) |
- 日時: 2003/09/15 17:25
- 名前: ディンジル/ヒラリー
- 幕が上がるように、闇が払われた。最初に対峙した場所に、ディンジルは立っていた。
「心の闇を払ったね、エリアド君」
斜に構えた笑みを浮かべて言ったものである。
「“大地の力”を“重力の力”で相殺する──着眼点は秀逸だね。ま、及第点だよ」 「MASTERY二人の技を観たのだ。エリアド、貴公には次の段階に昇格する資格がある」
静かな言葉はヒラリー。
「今の“技”を望むときに放つことが出来るようになれば、名実と共に免許皆伝だ」 「ま、もうちょい時間が掛かりそうだけどねぇ」
ジロリ、とちゃちゃを入れた軽薄短慮な人物を睨み付けると。
「技一つに、えらく時間を掛けた御仁とは違うな」 「あぁ、またそれを言う。酷いなぁ〜、貴女は」
言葉の内容とは裏腹に、嬉しそうに言ってるんだから説得力の欠片もなかった。
[Fin]
●補足(プレイヤーより) これは「決戦! ジョフ大公国」のシナリオの直前に、エリアドのハイマスタリー技能修得のために行なったやりとりです。 そのままにしておくのは、少々勿体無い気もしますので、ここにアップしてみました。 ではでは。
◆補足の補足(DMより) 文章を校正してみました。いや、ほんのちょいなんですが(笑)。
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