トップページ > 記事閲覧
◆[CY???]見知らぬ空
日時: 2008/07/03 01:36
名前: ×書込制限:NRPS参加者のみ

★★★ 「見知らぬ空」 ★★★

■あらすじ(というよりは予告編)

それは、いつともしれぬ時代(とき)、何処(いずこ)とも知れぬ場所。
はたして彼女は何者なのか? なぜここにいるのか?
新たな物語が今、始まる。

このNRPSは、とある時代のグレイホーク世界の、とある場所を舞台にしています。

●マスターより
前スレッドでは少し混乱しましたが、とりあえず再スタート用の新規スレッドを立てておきます。
また、再開に伴い、タイトルを短くしました(以下再録+一部修正)。

『えりあど』です。天査氏との酒飲み話から生まれた新企画用のスレッドを立ち上げます。
今回の進行役(マスター)は、天査氏ではなく、私だったりします。
天査氏にはプレイヤーとして参加していただくことに(笑)。
参加キャラクターはあの『紫の騎士』ヒラリオンです。
マスター役としては、彼女の新しい一面が見られたらと思っております。

他のNRPSと同様の形式で進める予定ですが、多少違うところも出てくるかもしれません。
もし興味を持って参加してみたいと思った人がいらっしゃるようなら、交流ボードかメールにて相談の上、ということで。
どうか気長にお付き合いください。

■注意事項

これは「3i-NRPS」専用です。このスレッドには、このNRPSシリーズに参加している方のみが書き込み出来ます。御了承下さい。
(ここはNRPSの進行に伴って随時更新する予定です。)

[最終更新:上記日付の通り]
メンテ
Page: [1]

CY???-??-1日目-00-01 ( No.1 )
日時: 2008/07/03 01:39
名前: DM
参照: 森の広場

〜Prologue〜

星々に彩られた夜空の下。
緑豊かな木々に囲まれた森の中を一陣の夜風が吹き抜けていく。
風に揺れる木々のざわめきが耳に届く。
そこは木々に囲まれたあまり大きくない広場の片隅だった。
おそらく季節は夏。だが、夜の空気はさほど暑さを感じさせはしない。

しかし、あたりの空気には奇妙な違和感があった。
何が違うのかはわからなかったが、確かに何かが違っていた。

彼女(ヒラリー)には、そこがどこだかわからなかった。
いや、それだけではない。自分なぜここにいるのかさえはっきりわかっていなかった。
どうやら、記憶が混乱しているようだった。

あたりを見回すと、広場から続く小道が一つ。
木々が生い茂る森の中へと消えていた。

ふと見上げると、見知らぬ空があった。

●DMより

少々迷ったのですが、結局、最初の部分はあまり変えないで始めてみることにしました。気になる部分がありましたら、遠慮なく指摘してください。

最後に追加した一文は、シナリオタイトルを文章として入れておきたくなったために追加した文で、あたりの違和感や記憶の混乱と同様、彼女の感じた周囲の雰囲気を描写したものの一部で他意はありません。一応念のため。
メンテ
CY???-??-1日目-00-02 ( No.2 )
日時: 2008/07/08 05:21
名前: ノエル・ラ・フォーム・ヒラリオン
参照: 森の広場

 何故だか、記憶が混乱している様だ。理由は不明だが、はっきりと判っているのは、自分が今何処にいるのか皆目見当が付かないことだった。

「ふむ・・・。」

 軽く嘆息する。はっきりとは判らないが、時空の何処かに跳ばされた様だった──その事自体、今に始まった事ではないが、こうも唐突なのは過去にも余り経験が無い事だった。

 周囲を見回したが、自分一人だった。先程まで、ディンジルと一緒にいた様にも思えるが、はっきりとしない。それもこれも、この鈍い頭痛と関係があるのかも知れないが。

「まずは他人が居るかどうかを確認するなど・・・私も依存症になったものだ。」

 自嘲気味の笑みが自然に浮かぶ。余り認めたくはないものだが、自分には多少他人を頼る癖が付いてしまっているみたいだった。
 気を取り直して、慎重に周囲を警戒しながらも、自分の現在の装備を確認してみる。

■追伸
 書き込みを修正しました。「はっきりしない」との表現の取り方ですが、ヒラリーは「寝起きが良い」ので、起き抜けにぼんやりすることがありません。故に「記憶の混乱」の状況をプレイすることに少し苦慮した次第です。「記憶がはっきりと思い出せない」とか「記憶を思い出そうとすると頭痛がする」とか、明快な制限が有った方が判り易いです。これは実セッションではなくNRPSなので、本筋をメインに、些末事は適当に流さないと、本末転倒になります。

 それから、下記の書き込みは、「誰が思っている、感じている」と言う点で、またキャラクターの視点に踏み込んでしまっています。先の試行錯誤したスレッドでも話しましたが、DM視点から書き込む場合は「客観的な情景描写」になります。第三者にコントロールされているならば別ですが、普通は「何かを試したり」、「何かを思ったり」するのは、キャラクターの領分です。この点を注意しないと、また前回の二の舞です。十分熟考の上、対処願います。

■追伸2
繰り返しになるので、簡潔に。要は、その行動、その思い、その考えを「誰が」やったかを考えれば、DMが書くべきか、プレイヤーが書くべきかの判断が出来ると思います。これを前提にすれば、「キャラクターが・・・」と枕詞が付く行為は、全てプレイヤーの描写範疇です。あくまでも、その「行為の主体が誰であるか」に注意して下さい。

ヒラリーの「記憶混乱」のDM意図は判りましたが、もう少し具体的に何が駄目なのかを設定して下さい。キャラの行動を書き込む度に「そうじゃない」とDMに指摘されると、話が全然進まなくなります。この辺を考慮頂き度、宜しく御願いします。

■追伸3
色々考えましたが、実地で覚えていって貰った方が良かろうと思いますので、取り敢えず先に進めてみます。
メンテ
CY???-??-1日目-00-03 ( No.3 )
日時: 2008/07/06 07:07
名前: DM
参照: 森の広場

どうやら、一通りの装備はあるようだった。
あたりの様子も、今のところこれと言って異常は感じられない。
少なくとも、あたりに人影や魔物の類いの姿はなかった。

自分の現在の状況を確認して気づいたのは、いくつかの装備の反応がふだんよりやや鈍いことと、そして──記憶の混乱というか曖昧さとでもいうようなものだ。自分自身の記憶をこうも遠く感じたことは、たぶんない。いや・・・、少し疲れているだけなのかもしれないが。

広場の反対側には、小さな炭焼き小屋らしきものが見えた。
あたりを包む闇のせいもあって、あまりはっきりとわからなかったが、かなり傷んでいるようにも見える。

●DMより

お手数をかけて、申し訳ありません。ほぼ以前のくり返しになってしまうのですが、一部補足する部分もありますので、省略しないで書いておきます。

ヒラリーの記憶の混乱については、最初の説明通り『ひどくリアルな夢を見て、目が覚めた直後のような感じ』ということでお願い致します。ただ、もしこの説明を聞いて後頭部の頭痛を想像したのであれば、こちらの説明があまり適切ではなかったせいかもしれないので、少しだけ補足しておきます。記憶を司るのは脳の中で海馬と呼ばれる領域と言われていますので、どちらかというと後頭部よりは脳の中央、頭の芯に近い部分になるかと思います。その部分に頭痛を感じるかどうかまではわからないのですが、一応念のため。けして描写を変更してほしいという意味ではありませんが。

次に装備に関してですが、以前の説明と同様、ふだん身につけているものに関しては、いつも通り所持しているものと考えていただいて大丈夫です。しかし、いわゆるマジックアイテムの類に関しては、ふだん通りに作用するのか/しているか確信が持てない状態だと考えておいてください。
とくに、知性を持つアイテムの類いは、当面、呼びかけなどに対する明確な応答はないということでお願い致します。微弱な共感(Empathy)程度の描写であれば、雰囲気にあわせて描写していただいてもかまいませんが。
これは、ふだん何気なく使っていた“力”を引き出すのに、ふだん以上の精神の集中を必要とするのではないか? そして、それによってふだん以上に精神的な疲労/消耗を伴うのではないか? というような感じがすると考えていただければわかりやすいかと思います。

また、通常のアイテムに関しては、旅の途中で宿屋などに止まり、街の散策に出る時に持っていかないアイテムは手元にないということでお願いします。ジョフ滞在中で考えれば、部屋に置いたまま持ち歩いていないアイテムはない、ということでお願い致します。

●DM補足追記

「『キャラクターが気づいたこと』は、DMが描写してよい範囲」だと思うのですが、「『キャラクターが思ったこと、感じたこと』は、DMには描写できない範囲」だという解釈になるのでしょうか?

これは感覚的なものなので申し訳ないのですが、私にとっては、このあたりの区別はあまり明確なものではなく「気づく」≒「気がする」≒「気になる」≠「気にする」なので、「思う」「感じる」「気づく」「気がする」といったあたりの違いがわかっていません。とりあえず「思う」という表現は外してみましたが、「感じる」は残ってしまいました。

このあたりはできるだけ注意して描写するように致しますが、本人がまともに理解できていない区別をうまく描写できるかどうかは微妙なところだといわざるを得ません。一応、この指針に沿って描写を修正してみましたが、いかがでしょう?

もう一つ、ヒラリーの記憶の混乱/曖昧さについてですが、ふだんのヒラリーの寝起きが良い悪いに関わらず、今はなんとなく頭の中がぼーっとしているような感じがするといった程度の状態にあるものとして話を進めていただけると助かります。時空転移(?)に伴う一時的な精神的疲労か消耗のようなものと考えていただいてもいいかもしれません。
わかりにくくて申し訳ないのですが、今のところ明確な制限事項がないことがポイントになっていますので。。。もちろん記憶の混乱/曖昧さという言葉を使った理由はあるのですが、それはヒラリーがこれからの物語の展開の中でそのような事象に遭遇した際に明らかになっていくものと思います。これはヒラリーには知る由もないはずのことですが、けして何者かが意図的に介入してそのような状態を引き起こしたというようなことではありません。

申し訳ないのですが、これから数日少々仕事が忙しくなってしまいますので、まだ問題が残っているようなら、しばらく時間をいただきたく。
メンテ
CY???-??-1日目-00-04 ( No.4 )
日時: 2008/07/08 05:33
名前: ノエル・ラ・フォーム・ヒラリオン
参照: 森の広場

「装備は、通常通りか・・・」

 記憶が混乱しているのか、今一つ集中力に欠ける点が気にはなるが、少なくとも通常身に帯びている装備が揃っている事は確認できた。

「・・・物事をはっきり認識しない状態で、余り動きたくはないが・・・」

 ・・・そうも言ってられない、と自身を鼓舞している事に気付くと、思わず苦笑が漏れた。

「ジョフで安閑と暮らし過ぎた反動か・・・」

 ・・・ジョフ? 自然と口をついて出た言葉だが、何であるか、或いは何処であるか、はっきりと判らない。

「・・・今は考えても詮無きこと。まずは、周囲の状況の確認が先だな」

 薄暗い広場を目を凝らして見回してみる。

「選択肢は幾つか有るな・・・」

 明快な手がかりは、広場から出る小道か、朽ちかけた炭焼き小屋だった。周囲の雰囲気からは、さほど緊迫した感じは受けていないが、用心に越した事はない。

「フォウチューン」

 念の為に、腰に下げた盟友である聖剣に話しかけてみる。だが。

『・・・』

「反応は・・・無しか。流石に、そこまでサービス満点と言う訳でも無かったようだな」

 鯉口を切ってみると、抜ける事は抜ける。だが、聖剣自身が黙り(だんまり)では、その他の能力は今のところ使えないと見た方が良いだろう。

「斯様な状況では、セオリー通りに行くしかないだろうな」

 苦笑を浮かべながらも、私は周囲に注意深く機を配りながら、朽ちた炭焼き小屋に慎重に近づいた。
メンテ
CY???-??-1日目-00-05 ( No.5 )
日時: 2008/07/16 07:01
名前: DM
参照: 森の広場

薄闇の中、彼女は炭焼き小屋にゆっくりと近づく。
目が慣れてくると、小屋の状況が次第にはっきりわかってくる。
どうやら“朽ちかけた”というのは、あまり正確な表現とは言えないようだった。
小屋の傷みは、“時”による浸食の結果ではないように見える。

破壊の跡が目立たなかったのは、小屋全体を黒ずんだ煤が覆っていたからだ。
そして、その煤は必ずしもここで行われていた炭焼きだけによるものというわけではなさそうだった。
力任せに破壊され、火をつけられたか、あるいは火が出たのだろう。
破壊の跡を見る限りでは、それなりに大きな生き物が力任せに打ち壊したようにも見える。

明らかに、この小屋は何者かの襲撃を受けて破壊されたのだ──それも、おそらくここ数日の間に。

──しかし、それだけではない。

何かが彼女の頭の中で警告を発していた。


●DMより

──を使った部分ですが、状況の緊迫感を出すために、できれば残しておきたいのですが、NGでしょうか? NGということであれば、削除しますが。
メンテ
CY???-??-1日目-00-06 ( No.6 )
日時: 2008/08/04 07:35
名前: ノエル・ラ・フォーム・ヒラリオン
参照: 森の広場

“焼き討ちか?”

 炭化した小屋は、明らかに粗暴な力によって破壊されて焼き払われていた。だが、何故に──この、如何にも平和そうに見えるのは、見掛けだけなのだろうか?
 自ずと、小屋に近づく足取りがより慎重になる。

「・・・」

 近づくに連れて、奇妙にも思える印象が強くなる。この小屋に、何かが有るのだろうか? 人外のモノでも巣くっているというのだろうか?

“何れにせよ、確かめてみなければ何も始まらないな”

 小屋の正面の入口の軸線を避ける様にして、左へと回り込んでみる。同時に、地面に何らかの痕跡が無いかも確かめる。

 単独行動の時は、幾つか注意せねばならない事がある。その最たるものは、人事不省など行動不能に陥る事──また、自身を癒す時間の余裕が戦闘中は取れないので、不意打ちによる大きなダメージも禁物だ。

“厭になる程、セオリー通りだが・・・”

 油断無く周囲を警戒し、フォウチューンの鯉口を切って即応体制を取りながらも、何処か他人行儀で全てを見ている自分がいた。
メンテ

Page: [1]

題名 スレッドをトップへソート
名前
E-Mail
URL
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

   クッキー保存