電源ケーブルの接続方法にこだわる

ビデオデッキやLDプレイヤ、テレビなどキャプチャに用いる機器が増えてくると困るのがコンセントの数。
そのコンセントをどのようにして繋いでいますか?
ビデオデッキやアンプなどには、サービスコンセントがついている機器も多いです。
それを見て、これ幸いとばかりにそこにどんどんほかの機器を繋いでいませんか?
動作には影響はないでしょうが、ノイズ的に見ると必ずしもいいとはいえません。
そこでちょっとだけ、こだわって繋ぐことを考えてみましょう。

なお、この方法はちょっとしたこだわりですので、 試した結果劇的に環境が変わることは必ずしもいえません。
あしからず。


日本の家庭用コンセントは2枚刃です。このうち片方はアース(0V)に接続されています。
電気製品から発生したノイズは、この電源ケーブルを伝ってアースに逃がしています。
そこで、ノイズの逃がし方として、下図のような2通りの接続を考えてみましょう。
図中の機器A、機器B、機器CはそれぞれビデオデッキやLDプレイヤだと思ってください。
この3つの機器のうち、機器Aがノイズを発生させていると仮定します。


各機器のサービスコンセントを使用した場合
Aの図はそれぞれの機器のサービスコンセントを使用して接続した場合です。
この接続方法場合、機器Aのノイズはサービスコンセントを伝い、機器B、機器Cの中を通って、 コンセントからアースへ流れていきます。
つまり、機器B、機器Cは機器Aのノイズの影響をもろに被ることになり、何かしらの影響を受ける可能性があります。
これは、機器Bまたは、機器Cのソースをキャプチャソース(映像、音声ともに)としている時に、 機器Aのノイズが機器Bや機器Cのソースに悪影響を与える可能性があると言えるわけです。

テーブルタップを使用した場合
Bの図はサービスコンセントを使用せず、テーブルタップを用意して接続した場合です。
この場合、機器Aのノイズのはテーブルタップを伝ってコンセントへ行き、アースへ逃がすことになります。
そのため、機器B、機器Cがノイズの影響を受ける可能性は少なくなります。
ノイズは普通アースに近いほうへ流れますので、テーブルタップからそれぞれの機器へ流れることは、あまりありません。
もちろんあまり流れないというだけで、まったく影響がないとは言い切れませんが、 これならば、キャプチャソースに機器Bや機器Cを利用しても、他の機器からのノイズの影響は少なくなるわけです。
少しでもこだわるならば、Bのようにテーブルタップを用意して電源をとることをオススメします。

注意!!
電源を接続する時には、各機器のサービスコンセントの電源容量や、 テーブルタップの電源容量には充分注意してください。
許容以上の電流がケーブルに流れるとケーブルや機器の焼損などを起こすだけでなく 最悪、火災の原因にもなりかねません。

特にリールタイプの延長コードの場合、巻いたまま使用するとその部分がコイルとなり発熱しやすくなって、 表示されている最大電流容量よりも少ない電流で焼損する可能性があります。
リールタイプの延長コードは、すべて延ばしきった状態で使うように心がけてください。



おまけ もっと接続にこだわってみる。
先に書いたとおり、日本の家庭用コンセントは2枚刃です。このコンセントに向きはなく、 どちらからさしても問題なく使用できるという、ある意味優れた規格とも言えます。
(逆にさして不具合が出る場合、このような形のコンセントは問題があるでしょう)
で、この2枚刃のうち片方は必ずアースに接続されるわけです。
この時、どちらの刃をアース側にしたほうがいいのでしょう?
どちらをアース側にしても、問題なく動作はするのですが、音声や映像などには影響があります。
(オーディオの世界では半ば常識化した話なのですが)
この答え、実は機器の組み合わせによっても変化します。
一般的に、複数の機器を接続する場合、それぞれの機器のコンセントの向きをそろえるとよい方向に働くといわれています。
とことんこだわるならば、じっくり調べてみるのもいいかもしれません。

この方法、本格的なオーディオルームなどに本格的なセットを用意した場合などは、顕著に表れるらしいのですが、 適当なセッティングの場合だと、違いが分からないこともあるようです(笑)
え?私の場合?・・・たぶん違いはなんとなくという程度でしょう・・・いいかげんなセッティングですので(自爆)


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