〜 渚ちゃんの部屋にて 〜
|
|
早苗 |
「今年も、あとちょっとで終わりだね。長いようで短かったなぁ」
|
|
渚 |
「いつもは、忙しいながらもホッとしてるんだけど……
なんか、2000年問題とか色々あるみたいだし、
それがちょっと不安かなぁ」
|
|
つらら |
「ねぇ、ねぇ……、
2000年になった瞬間、一斉にテレビが消えるって本当?」
|
|
早苗 |
「えっ、そうなのっ? ……どうしよう……「行く年来る年」が見られないよ」
|
|
渚 |
「ち、違うよー。どこからそんな情報仕入れてきたの〜?」
|
|
つらら |
「同じクラスの男の子が、教えてくれたの……。
あとね、あとねっ、2000年をまたぐ瞬間は、コンビニに入れないんだって」
|
|
渚 |
「つららちゃん、それ、騙されてるかも……」
|
|
つらら |
「えっ!」
|
|
早苗 |
「……じゃぁ、2000年になる前後はバスが動かないっていうのは?」
|
|
渚 |
「えっ? ……それは、その……、
………この辺一体のバスは、その時間はもう動いてないんじゃ……?」
|
|
早苗 |
「……あっ」
|
|
つらら |
「……私、騙されてたの〜!? ひどいっ、信じちゃったよう」
|
|
渚 |
「でも、どれが実際に起こって
どれが起こらないかなんて、わからないよね…」
|
|
早苗 |
「……確かなのは、神社の年末年始は忙しいってコトかなぁ?」
|
|
渚 |
「……それは間違いない……かな」
|
|
つらら |
「うんっ。それは定説だよっ」
|
|
渚 |
「……つららちゃん、何かに影響されてる……?」
|
|
|
早苗 |
「でもまぁ、とりあえず今年も無事終わりそうだね」
|
|
つらら |
「ノストラダムスの大予言が外れて良かったの。
もう、ドキドキしちゃったよ〜」
|
|
渚 |
「ふふっ。 じゃぁ、最後に、みなさんに挨拶して締めよっ?」
|
|
早苗 |
「……えっ。
な、なんか、改めて言うとなると緊張するね……」
|
|
つらら |
「ご、ご、ごちそうさま…じゃなくて、えーと…」
|
|
渚 |
「……じゃぁ、ええと……、せーので、今年もありがとうございました……って……」
|
|
早苗 |
「……う、うん。
…………くしゅっ。……っくしゅっ」
|
|
つらら |
「ど、どうしたの、早苗ちゃん。急にくしゃみしだして……」
|
|
早苗 |
「わ、私……、緊張するとくしゃみでちゃうの……くしゅっ」
|
|
渚 |
「そっか、そう言えばそうだったよね……大丈夫?」
|
|
早苗 |
「う、うん、平気。ごめんね。…………渚ちゃん、いいよ」
|
|
渚 |
「うん。じゃぁいくよっ。……せーのっ」
|
| |
「今年も一年、どうもありがとうございました。くしゅっ
来年も、くちゅん どうぞよろしくお願いしますっ!」
|
|
|
早苗 |
「……ごめんなさい〜っ」
|