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〜渚ちゃんの部屋にて〜
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早苗 |
「もう、だいぶ涼しくなってきたね。
すっかり秋めいてきた感じがするよ」
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つらら |
「そうだね〜。この間なんか、朝方寒くて目が覚めちゃった。
タオルケット一枚じゃ、ちょっと辛いよね」
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早苗 |
「風邪ひいちゃ、ダメだよぉ。
毛布一枚くらいは もう出しておかないと……」
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つらら |
「うんっ。もう出してあるよ、大丈夫っ」
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渚 |
「は〜い、お待たせー。みんなで食べよっ」
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つらら |
「あ♪ わー、今日はケーキなんだねっ！
……それに、紅茶もホット。嬉しいなぁ。
いただきます〜」
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渚 |
「ふふっ。つららちゃんは、"食欲の秋" なのかな？」
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つらら |
「えっ。 ……や、やっぱりそういう風にみえるのかなぁ。
そんなつもりないんだけど……」
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早苗 |
「つららちゃんは、何でも美味しそうに食べるからね。
見てるほうも嬉しくなるし、それでイイと思うナ。
……そう言えば、つららちゃんは嫌いな食べ物ってあるの？」
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つらら |
「嫌いな食べ物……。
うーん、やっぱりニンジンかな？
努力はしてるんだけど、やっぱり苦手……」
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渚 |
「………………」
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早苗 |
「渚ちゃん……、さっきからニコニコして……、どうしたの？」
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渚 |
「……ん？ 実はね……、
……つららちゃん、そのケーキ、キャロットケーキなんだよ」
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つらら |
「キャロット…………
キャロットって………… あっ！」
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渚 |
「どう？ ……美味しくない……かな？」
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つらら |
「お、美味しい……。だって、ニンジンの味しないもん……。
で、でもでも、渚ちゃんずるいようっ（ポカポカ） 」
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渚 |
「…きゃっ。ごめん〜、叩かないでっ」
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