〜御巫神社の境内にて〜
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渚 |
「ふーっ。
まだまだ暑い日が多いけど、秋はもうすぐそこまで来てるね。
朝方の涼しい風とか浴びると、そう思うナ……」
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早苗 |
「うん……。もう、お彼岸だしね。
暑さ寒さも、彼岸まで……だね」
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つらら |
「私、この時期は好きなの〜。何ていったって、アレがあるもんねっ」
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渚 |
「……アレ?
あぁ……、私もこの時期、お墓参りに必ず行くよ。
とっても優しい気持ちになれるの……」
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つらら |
「え……、
お、お墓参り……も、そうだけど。
そうじゃなくて、その……」
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早苗 |
「あ、秋分の日だねっ。
9月はお休みが多くて、ちょっと嬉しいな。
つららちゃん、学校行くときも元気あるけど、
お休みだともっと元気だもんねっ」
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つらら |
「お、お休み……うん、お休みも嬉しいよ。でも……、
そ、それじゃなくてね、ほら、お彼岸ならではのものがあるでしょ……?」
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渚 |
「お彼岸ならでは……? うーんと、何だろう…」
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早苗 |
「お休みじゃないとすると……ん〜……分からないナ……」
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つらら |
「……な、渚ちゃんちでも、早苗ちゃんちでも、作ると思うよ。
お彼岸っていったら、コレしかないもんっ」
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渚 |
「……作る? ……うーん……分かんないよぅ。教えて?」
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つらら |
「……ホントに分かんないの……?
あの、ほら、……お、……おはぎ………」
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早苗 |
「え?」
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つらら |
「……お、おはぎっ!! 」
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| 渚
早苗 |
「……あ〜!」
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つらら |
「……うう……」
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