看板娘の気まぐれ談話室

◆ 1999年  9月 7日の 大変だった一コマ ◆

〜御巫神社の境内にて〜
つららちゃん つらら 「渚ちゃんっ」
渚ちゃん 渚   「あ、つららちゃん、今 帰り?
 もうすぐ早苗ちゃんも来るから、良かったらゆっくりしていって」
つららちゃん つらら 「……あれ、早苗ちゃん、来るの?
 さっき、バスの中で早苗ちゃん見かけたんだけど、
 降りないで行っちゃったよ」
渚ちゃん 渚   「えっ……?
 おかしいなぁ、今日 アルバイトにくるハズなんだけど……。
 なんか予定が出来たのかなぁ?」
つららちゃん つらら 「同じバスに乗ってたんだけど、私が降りた時には、まだ乗ってたの。
 てっきり、同じところで降りるかと思ってたんだけど……」
渚ちゃん 渚   「……うーん。 多分、なんか急用が出来たんだよね。
 こういうこともあるよ」
つららちゃん つらら 「あ、それじゃぁ、早苗ちゃんのぶん手伝うよっ。
 何か私に出来ること、ない?」
30分後
早苗ちゃん 早苗 「な、渚ちゃ……渚ちゃん……、はぁ、はぁ
 お、お、遅れて、はぁ、はぁ 、ごめんなさい……、はぁ、はぁ ……」
渚ちゃん 渚   早苗ちゃんっ! どうしたの!? 息きらせて、大丈夫!?」
早苗ちゃん 早苗 「あ、あのね、ふぅ、ふぅ。
 バ、バスで……その、降りるときにね、ふぅ、ふぅ……」
つららちゃん つらら 「さ、早苗ちゃん。 とりあえず落ち着いて。はい、これ お茶……」
早苗ちゃん 早苗 「あ、ありがと……」
そして……
渚ちゃん 渚   「……どう、落ち着いた?」
早苗ちゃん 早苗 「……うん、ごめんね。なんか、慌てさせちゃったね……」
つららちゃん つらら 「それで、いったいどうしたの〜?」
早苗ちゃん 早苗 「あ、あのね……。
 学校でちょっと委員会の仕事してたら 時間かかっちゃって、
 それで、バスに乗ってココまで来ようとしたの。
 
 でも、途中からすっごく混んできて、どんどん、どんどん、
 後ろの方に追いやられちゃって……、
 『御巫神社前』に着いても、降りられなかったの……」
つららちゃん つらら 「そっか、私が見たのはその時の早苗ちゃんだったんだ」
早苗ちゃん 早苗 「『降ります』って、何度も言ったんだけど、誰も気付いてくれなくて……
 次の次の停留所でやっと降りられて、それで……」
つららちゃん つらら 「私みたいに、大きな人の背中に
 張り付くようにして降りちゃえば良かったのに〜」
渚ちゃん 渚   「でも、無事で良かった。何かあったのかなって、心配しちゃった。
  
 ……今日は、つららちゃんが手伝ってくれたんだよ。」
早苗ちゃん 早苗 「そうなんだ……ごめんね、渚ちゃん、つららちゃん」
渚ちゃん 渚   「ううん、気にしないで。
 それじゃ、ちょっとお茶にしようか?
 今日は駅前でバウムクーヘン買ってきたんだ。じゃーん」
つららちゃん つらら わ───っ だから、渚ちゃん、好きぃっ!



▲トップページへ戻る 
看板娘の紹介  
┗━┳ 気まぐれ談話室(最新)
気まぐれ談話室(過去ログ一覧)
入り口の談話 過去ログ一覧