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渚 |
「もうすぐ、夏休みも終わりだね……」
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つらら |
「この時期は、ちょっと複雑な気持ちなの。
学校の友達にも早く会いたいし、
でも、夏休みもまだ続いて欲しい……って。
やりたいこと、したいこと、いっぱい いっぱい あるんだもんっ」
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早苗 |
「もしかして……、
……つららちゃん、宿題、まだ終わってないの?」
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つらら |
「ひ、ひどぉいっ。もう終わったようっ!
大変だったけど、7月中に終わらせちゃったもん……」
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早苗 |
「ご、ごめんね……。
なんか、いっぱい宿題が出たって聞いてたから……。
でも、スゴイね。7月中に終わらせちゃうなんて」
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つらら |
「ん……えへへ、まぁ、ちょっとね。……いろいろと……うん」
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渚 |
「……ん?
なんかあったの?
あ……、もしかして、夏の予定はデートでいっぱい、とか……?」
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つらら |
「え、えっ!……ち、違うようっ。そ、そんな人いないもん。
……あのね、あの……その……」
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早苗 |
「うん?」
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つらら |
「……あのね、私ね……、今まで あんまり家の手伝いとかしてなくて……
でも、その……渚ちゃん達 見てたらね……
なんか、巫女さんもいいなぁって思うようになって……
それでね……
これからはもっと……家の手伝いをするようにしようかな……って。
だから、今年の夏は……」
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早苗 |
「早めに宿題終わらせて、家の手伝いをしてたんだ……?」
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つらら |
「で、でも、まだ、みんなの真似事に過ぎないんだけど……
やっぱり……何かしたいなぁって……えへへ……」
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渚 |
「真似事なんて、そんなことないよっ!
こういうのって、何かを実行することが大事だと思う。
だから、これからも いっしょに頑張ろ?」
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つらら |
「う、うんっ。 ありがとっ。」
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早苗 |
「じゃぁ、今度、つららちゃんが神社のお手伝いしてるトコ、
渚ちゃんといっしょに見に行こうかな?」
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つらら |
「えっ! は、恥ずかしいから来なくていいよぉ……」
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