〜 日曜日、渚ちゃんの部屋にて 〜
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渚 |
「この間ね、駅前で携帯電話の勧誘うけちゃった」
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つらら |
「えっ。じゃぁ、渚ちゃん、携帯電話もってるの?」
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渚 |
「ううん。
なんか、話を断るタイミングがつかめなくて
いろいろな話聞いちゃったけど、買ってないよ」
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つらら |
「だよねっ。
私、渚ちゃんが携帯電話もつのって、なんか想像つかないもん〜」
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渚 |
「電話も便利だけど、
私はみんなとこうしてお話ししてる方が楽しいから……」
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つらら |
「んー。私も、携帯電話とかもってないナ。
あったらあったで使う気もするけど、なくても……いいかな。
……早苗ちゃんも、そう?」
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早苗 |
「……私?
ええとね、携帯電話かPHSか分からないけど、もってるよ」
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渚 |
「あっ、そうなんだ?
使ってるトコ見たことないから、気付かなかったなぁ。
早苗ちゃん、スゴイっ」
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つらら |
「早苗ちゃんが持ってるのって、意外だなぁ。
ねぇねぇっ、どんなの使ってるの?
ちゃく……ちゃく……"ちゃくめろ" とか聞けるのっ?
見せて、見せてーっ」
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早苗 |
「……あ、いま、持ってないの……」
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渚 |
「……持って出るの忘れちゃったの?」
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早苗 |
「ううん。なくすといけないから、いつも家に置いてあるの」
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つらら |
「………………。
……あ、そうなんだ。置いてあるんだ……」
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早苗 |
「…………?
……えっ、えっ。なんか、使い方 間違ってるかなっ?」
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渚 |
「……う、ううん。
早苗ちゃんらしいと思うよ。……うん」
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