PSTHに至る一連の日記を集めてみました。お暇なときにどうぞ。

PSTH発売に寄せて・2/28UP

 そこには四季があり それこそが美しさで
 ボクはここでこうして君を待つ…


 祖母が倒れた。早速見舞いに、甲府まで駆けつけた。思ったより症状は軽く、おとといからリハビリも開始し、二週間ほどで退院できるそうだ。
 祖母は78歳だ。えらく歳をとったものだと思う。自分が22にもなるのだから当たり前か。自分の22という絶対的な年齢にいまいちリアリティを感じ得ないが、祖母の歳と相対的に考えてみると、時の流れというものを恐ろしいほどに感じてしまう。そんな流れに逆らっても、長生きしてもらいたいと思う。速く、一人前になった自分を見せてあげたいと思う。それだけが、自分にできる唯一の恩返しだと思うから。

 春には花のように それもまたたおやかさで
 竦み見蕩れるうちに花落ちる…


 祖母を見舞い、病院をでて、病院の周りを散歩した。昨日は、気温が16度まで上がり、4月上旬の陽気だったそうだが、気分的にもまさにそんな感じだった。春の陽気は気持ちいいと同時に、これから迎えるべき人生に不安も感じさせてくれたりもする。紙一重な快感と言ったところだろうか。

 短く夏は過ぎ 音も立てず秋になる
 いつか君はかすかに色づける…


 PS版To Heartの発売まで、一ヶ月が切った。PC版が発売されて2年、今度は、本当に桜咲き散る季節に、我々の手に届く。噂が飛び交ったが、色々な人々が色々な想いを持って、この発売日を迎えることだろう。それは、二年前の発売日以上に複雑な想いが重なる日に違いないが、その日からまた別の話が紡がれていく事実は否定しようも無い。

 やがて雪は溶けて 流れるまま春がくる
 やっと君は小さくつぼみつく…


 自分のPS版To Heartへの想いは非常に複雑で、ここでパッと語れてしまうほどのものでは決してない。錯綜した情報をより錯綜させてしまったという自覚もあるし、Antiに代表させる、Leafへの否定的な想いも消せないでいる。
 だが、2年という月日は人が変わるだけには十分な月日だったと思う。あれだけ感情的に動いていた自分も、そんな月日を経て、だいぶ考えが変化したものだ。人の数だけ想いがあるという根本的なところを忘れて言葉を紡いでいた反対論も、南極の氷以上に凍り付いてしまった気がする。
 なまじ完成度が高かったばかりに、複雑化する数々の想いは、結局のところLeafの手によって「やりたいようにやる」という、きわめてシンプルな所に戻るに至った。今更何を言うべきでも無く、ただ、そこに作品…世界が現れるという事実と対峙することが、唯一自分にできることであるのを、分かっているのだ。

 そこには四季があり それこそが美しさで
 ボクは今もこうして君を待つ…


 難しい言葉を選んだりする必要が全くないのだということを、春の日差しの中、想った。結局の所、人…少なくとも自分は、受け入れるだけの心のキャパシティがあることが分かった。かつて自分の紡いだ言葉も、今の自分にしてみると、無責任なほどに何の意味も持たない言葉になっている、それこそが自分にとっての現状の現実であり真実なのである。
 一ヶ月後、3/25は、発売日であるのと同時に、自分の卒業式でもある。学生最後の贈り物だと、そんなポジティブに解釈できる自分がいることは、非常にすばらしいことだと想う。そう、その日には、大学生活の後半を様々な形でサポートしてくれた少女たち(笑)が、装いも新たに、さらに美しくメイクアップされて、自分の元へとやってきてくれる日ではないか、と、ふと想ったのである。そして、それを素直に喜べる自分が存在したのは間違いない。

 3/25、PS版To Heartが、様々な境遇の様々な感性を持つ人々に再び出会うことによって、それが各々に忘れがたきものになり、そんな一人一人が現存する数多くの優秀なゲームの中から、To Heartという一つの世界をかつて選択し、さらに再び選択するというエキセントリックな事実を誇りに思える、そんな日になることを、自分は大いに期待している。


PSTHポップ一考・3/14UP

 さてー、ヲレ、3/6の日記で、PSTHのポップ見たぜコンチクショーたまんねぇなぁ、って書いたヲレだったわけで、あんときは、まぁ、それで話が終わりましてってーのも別に、しげしげと眺めたわけではなくて、歩いていたら、お、あるじゃんぐらいにしか捉えて無かった訳で、それでもありゃショックだけでまぁそのまま記憶の彼方に飛んでくれるぐらいのモンだったわけさ。最初はびっくりしたけどあーそーですかーじゃサヨーナラーステキな人生を歩んでくださいねーってな状態?

 だがよー、リカの設定資料集買いに、アニメイトに飛んだとき、ぐは、これ、ここにもあるよって感じでまた見事にご対面さ。なんじゃこりゃ、だね〜ったくよー。ホントにマルチかい〜ぁん〜?ってか、とことんブルーさブルーってか紺碧だねトホホー。ライトスピナーで粉砕してやろうってな勢いでしたが。

 みんな見たことあるかわかんねーけどサー、あれねー、なんなんでしょーね、マッタク。いろいろな意味で一見の価値有りですけどね、これまた様々な意味で一見の価値も無いという、かなり難しいブツとしてこの世に君臨してきたものだと思いますが、ヲレとしては。非常に神経質な表現をする必要ない今日は、ばしばしいわせてもらいたいと思うけど、うん、なんじゃあれ、って感じなんですなー。

 なんというか、あれみて「おおっ!マルチ!くはーマルチぐはぁかわいーマルチーああーああああマルチーマルチーマルチー奪って逃げてぇってか逃げるしか!」って思っている人は、とってもPSTHを楽しめる人でありましょう。非常にAQUAPLUSの望んだ反応であり、そういう人が買うべきだと思うんだけどよー、うーん、ねー(笑

 ぼかぁ、アレ見て、どう思ったかというと、最終的に、「…BB弾で撃ちてえ」ですからね。射撃センターの標的として使ったらどうかといろいろ有効活用を考えた末結論が出たんですけど。非常にイった考え方で、もうメーカー側としても大混乱だとは思いますが、非常にセンシティブで独自性のある、ユニークな意見として捉えていただきたいと思いますが。

 とりあえず、アレ、愛が無いっすよね(きっぱり)。あるんですかね?ないと思うんですけどね。なんなんだろうって思うさケケケ。アンタ、前にヲレ、「装いも新たに、さらに美しくメイクアップされて、自分の元へとやってきてくれる」とか書いたけど、それを華麗にすべて否定された思いがしたさ。まぁ、別にヲレの気持ちに答えるように行動しているわけじゃねーからそれはそれとして捉えてるけどサー。なんだ…具体的にいうと、マルチが、いったん実家にメンテに帰ったら、なんか山田花子の人格に入れ替わって帰ってきたというそういうラインに微妙に君臨している感じではないかという!どれぐらいのショックか想像が非常に難しく無いと思いますけど、そんな感じでしょう(笑)

 だいたい、ボクにしてみりゃ、なんでマルチがあんな格好してあんなふーにならんとあかんのじゃって言うのがあるわけですよ。オウンイマジネーションの中に君臨しているマルチじゃないのはもう決定的であるし、なんだ、PC版でエンドユーザーに与えたマルチのインプレッションとまた全然別モンのキャラクターはいってるっしょあれ。そのイマジネーション覆して刷り込むなんて器用な真似出来るヤツが、マルチ好きだ好きだって言ってたやつの中にいたらそりゃもうじっくり話し合いたくないですが。なんかに取り憑かれているじゃないかって勢いな態度がもうなんだこりゃーでしょう。なんだろう、意識しているのは間違いないんでしょーけど、ありゃ違うだろ、ってかマルチですんなよ、マルチそんなキャラクターじゃないだろ。そーおもわん?イメージ戦略もナニもあったもんじゃねーなぁをい〜。ひょっとしたら、PSTHのマルチはそーゆーきゃらなのかもしれん。…もっといやだ。

 とりあえず、なんかアレ、非常にむかつくアイテムだよなぁ。ナニがしたいんだろう。個人的には、ハァ?>愛がないな>見たくない>BB弾の標的にするしか、という思考ラインをたどりましたが、みなさんはどーだったでしょーか。角度を変えてーみてみよーってよく言うから買えてみてみるたびに泣きをみせてくれる感じデス。ボクはマゾじゃないので全然うれしくナイッス。マルチなのに、アレ、視界入ってもらいたくナイっしょう。見るなって意見はうけつけねーよ、ありゃ見せるために存在しているモンだろうから。

 雛鳥ビデオのヘタレ気味レンでもちゃーんと見れたボクなのに、あのマルチが見れないってのは、やっぱり愛なんだろうなー愛ーなんすよ、結論として。

 いちいちやることなすこと大混乱させてくれるPSTHに乾杯と言ったところでしょうか。芝姫になりたい気分だよ、アハハー。野獣のように暴れタイサー。あのポップがほしいって人とは永遠に意見が合いそうにないし、こーゆーことやっているAQUAPLUSにはとことんトホホなのでありました。ちくしょう。  

とほほ〜


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