大麻帆良祭2005 in 幕張メッセイベントホール

2005/12/10に行われた、ネギま!系の大型イベントレポです。
席移動を迫られたり、色々あったイベントでした…。
ただ、ステージは極上の出来。DVDはお勧め。

[Phase01 -明日はどっちだ?-]
[Phase02 -当日の感想-]
[Phase03 -翌日の感想・ライブレポート-]
[Phase04 -祭の後-]
[Phase05 -祭の後・余韻-]


[Phase01 -明日はどっちだ?-]


 明日はどっちだ?




































 こっちか!?

「うわー、遂に発券しちゃったのねー」
「ついにつーか、買ったんだから発券しないとダメでしょーよ」
「というか、なんかね…こー、虚無感を紛らわすためにイベントいくの、
 不健全だから止めたほうがいいような気がするんだけど。他力本願よ」
「うわ、ずばっというねぇー」

 しょーがいないじゃんね。高校時代から、そーやって生きてきたんだからよぅ。

 つーか、昔から思ってたんだけど、アニメ関連の商品は、全部2−Aなのね。
 漫画だと、すぐに3−Aになっちゃったから、うひょー、違和感ありまくりや。


[Phase02 -当日の感想-]


「今日、これで、ネギま!はラブひなを超えましたね」
 −Ken Akamatu, at Makuhari Messe Event Hall, 10/12/2005−


 と、いうワケで、行ってきました麻帆良祭!良かったですよ〜!!
 3時間MC無しで歌だけぶっつづけ!しかも、振り付け演出はほぼ完璧。
 盛り上がる曲としっとりとした曲の割り振りもばっちりなら、肝心なポイントである、
 ハッピーマテリアルの全曲制覇までしてしまい、もう言う事ありません!!

 何が凄いって、振り付けと演出と衣装!特に衣装!
 あれ、おそらく500着以上用意してますよ〜っ。
 31人が、大体5人1組ぐらいになってステージに出てくるわけですが、
 出てくるたびに衣装が違う!しかも、5人もメインとサブが衣装が違う!
 このバリエーションだけでも凄い…10tトラック2台分ぐらい有りそうでした…。
 振り付けとかも、おそらく死ぬほどリハーサルを繰り返したんだろうという、
 練りっぷり!凄かったですわー。

「ハピマテは、ネギver.が素晴らしかったわ。あの歌詞には、涙が出てきたわよ。
 あの歌詞が、ネギま!の世界を全て現していると思うわ〜」
「シリーズのつなぎ方は、凄く上手かったわね〜。ああいう演出で来るとは、
 思わなかったなー。ライブアレンジじゃないけど、あれは良かったわねー」


 細かな所では、曲が多すぎて、みる人全員があまりついていっていなかったかな、と。
 僕個人も、こんな曲あったっけ?みたいな所がありましたし、極めて浅いファンが、
 あそこまでのバリエーションについていけてたかは、?ですねー。

 あと、やっぱり場数が少ないんでしょうね。
 コールとか、振り付けとかがイマイチ浸透・統一されていないので、
 個々はもりがってるんですけど、会場の一体感とかは乏しかった。もったいなーい。
 でも、これは場数をこなしたりするしかないから、今後の展開や、
 ツアーなどの活動にも期待したいところです。

「あれだけの曲があり、あれだけの人数で攻める事が出来るならば、
 もう別途声優アイドルユニット化してしまったほうが、展開は上手く行きそうね」
「それはあるかもー。もう、原作のイメージを超えた展開は、十分に出来そうだなー」
「でも、あまり濃くしすぎると、あまり浅い人が入ってこれなくなって、
 自分の首を絞めちゃうしね。ここらへん、なんかバランスのとり方は難しいわぁ」


[Phase03 -翌日の感想・ライブレポート-]


「『魔法をかけて!』を歌わなかったんですけどっ!!」
「それ、別の作品だから。おまけに、めちゃくちゃ失礼なこと言ってるからっ!!」


 さて。

 土曜日なもんだから、いつもどおり昼ごろ起床し、風呂に入ってから家を出立。
 渋谷のドンキに寄りサリュームを購入の上、永田町で昼飯を食ってから、幕張へ。
 開場が午後4時だから、4時半ぐらいに到着すればいいだろう、という感じで、
 ゆっくりまったりしながら、ハッピー☆マテリアルの歌詞を復習。
 最近、iM@sの歌ばかり聴いていたから、忘れてるるるー。こりゃマズイっす。

 4時に海浜幕張に到着すると、そこはヲタクの渦。うひゃ、こりゃ凄いわ。
 会場前の行列も凄ければ、並ばずに滞留している人も多い……。
 一年前、例のコンサートんときは、会場が滅茶苦茶早かったから、
 こういう状態にはなっていなかったので、列をみただけでクラクラする。
 う、帰ろうかな…みたいな(爆

 所定の時間になっても、開場しない。ちょっと手際が悪そうね。
 でも、中で最後の最後までリハってるのは大体想像ができる。あの人数では、
 リハもかなり時間かかるし、大型ステージに慣れてない方々も多いだろうから、
 最後の最後までリハしたい気持ちは分かる。僕たちが風邪を引かない程度に、
 中の方々には頑張ってもらいたいもの。

 4時15分、開場。
 周りは感極まって叫んだり、手を取り合って気合を入れたりしている…。
 うー、気持ちはわからんでも無いが、こういうのは見てると、すげー怖い(汗
 脂汗が背筋を流れ落ちそうなほど、ゾクリとしちゃったり…。理由は…ねぇ…?

 4時30分、列が捌けてきた頃に入場。どうせ、席は後ろのほうだから、
 急いでもしょうがない。そう、今日の席は最後尾。テクニックみたいになるが、
 自分自身も盛り上がりたいイベントは、最後尾が一番具合がいいのよね。
 体いっぱい盛り上がっても、後ろには迷惑が掛からないし、前の人の動きも習えるし。
 最頂点にあるから、ステージを見渡しやすいという点も大きい。
 良く、「後ろだとステージに居る人の顔が見えない」とかいう人がいるが、
 そんなのはアリーナの最前列にでも居ないと無理な話で、アリーナの10列目だろうが、
 最後尾だろうが「見えない」という点には代わりが無いんだけどなー。
 本当に一番いい席は、アリーナの最後尾で、メッセみたいな円形劇場の場合、
 円の弧と弦の間に広い空間が出来ており、ここで想いっきり騒ぐ事ができるけど、
 その席は取れなかったのでしょーがない。ちなみに、分かっている人は居るもので、
 やっぱりここで想いっきり叫んだり踊ったり、ヘッドスライディングしたりする人は、
 ちゃーんと居た。ちゃーんと、というのも変な話だが。

 が、どうだろう?席が無い…。あれ?
 いや、正確には、席はあるが進入不可になってる。あれれ?
 しょーがないので、入り口まで戻り、スタッフに席が無いことを伝える。すると
「ああ、あそこ席がなくなったので、踊り場の端まで言ってチケットを変えてください」
 はぁ!?何言ってんだ!?
 もしそういうことがあるなら、入り口で言え!!
 まったく、ホントに手際の悪いヤツラってのは、いるもんだなぁ。
 しょーがないから、交換所に行く。すると
「ここに変わりますから」
 その一言である。ふ、ふざけるなあっ!!!
 何言ってんだ、こっちはワザワザ後ろを狙っていたってのに、そりゃねーだろっ!!
「いや、ここ機材を置く事になったので」
 バカヤローっ、なんで俺の席に機材を置く事にしたんだっ。
「いや、ステージプランが変更になったんですよ」
 バ、バカヤローッっ。そういう問題じゃねぇだろっ、売ったものに責任もてよっ!!
「前のほうになりますから」
 ふふふふざけるなぁ、俺は後ろがいいって言ってるじゃねぇーかっ!!
「見やすいですよ」
 アリーナの一番前以外は、そんなの全然かんけーねーっだろぉーっ!!
 なんかもー、どうなってんだか…。

 正直、席の変更はしょうがない事だと思う。が、対応が最悪。
 もしこういう事になっているなら、無くなった席の前には係員を配置は原則だろぉ?
 その上で、キチンと事態を説明した上で謝罪し、交換所へ誘導。
 ここでも、まずは謝った上で、代わりの席については善処させていただきたい旨を、
 キチンと伝える必要があるだろ?それなのになんだ、コイツの態度は。
 なんというか、客を舐めてる態度が非常に気に食わん。今までの気分は、
 全てブチ壊しだ。最悪だ。ふ、ふざけるなっ。

 あまり文句を言ってもしょうがないので、適度に説教した後、
 指定の席へ移動する。Kの2列目。こんなところを残していたのか…ふ、不思議。
 確かに前のほうだが、ステージは右斜め80度ぐらいの位置にあるので、見にくいゾ。
 いざ始まっちまえば、みんなスタンディングになるから大丈夫だとは思うが、
 万が一ずっと座っている事態が発生すると、とんでもないことになる席ね。
 ちなみに、FPNんときは、ここの正反対の位置に居た。なつかしい感覚だなぁ。

 5時10分。少し押して開演前の注意事項。
 注意の終わりと同時に、プロローグとしてハッピー☆マテリアルがかかる。
 一部、始まる前から大熱狂(笑)大暴れ開始。
 ただ、自分の周りはあまり盛り上がらず。
 まー、熱狂的なファンは、もっと別の席に居るはずだよなぁ。

 5時15分、開演。
 最初から突っ走り系で、オールスタンディング。おお、良かった。
 しかし、なぜか自分の前、つまりKの1列目はみんな座ったまま。
 このため、目前は視界良好、実質2階席の一番前で見ているような状態に。
 ああ、これだと、アリーナがどんな風に振り付け・コールしているか分かって、
 いいかもしんねーっす。

 ステージについては、昨日の日記どおり。
 とにかく凄い振り付けの徹底と、衣装。
 ソロのときも、ポップな曲の時は「クラスメート」が左右を固めて盛り上がるあたり、
 演出として気が利いていますねー。これはいいです。
 しかも、演出も衣装も、コスプレみたいに下品じゃない衣装の上、
 原作のキャラを十二分に意識した衣装で、これは素敵でした。一見の価値有りです。
 MC無しの3時間ぶっ通しってのは、始めての経験でしたが、これはこれでナイス。
 ネギま!という比較的浅い系のコンサートなので、狂ったように盛り上がる人もおらず、
 一時休息を入れる必要も無いお客サイドと、30人を超えるマンパワーから、
 休息+衣装変えの時間を気にする必要が無いステージ側、双方が合わさり可能なことですが、
 息もつかせぬ展開は、これまた結構素敵なものです。
 しかし、あまり歌が浸透してないのか、盛り上がりはちょっと弱かったですね。
 これは、ハッピー☆マテリアルも含めてですから、僕にはちょっと物足りず、
 ライブが初めてという方にピッタリな程度だったのでは無いでしょーか。
 それに、参加者が中〜高生っぽい人が多くて、元気は良さそうなのですが未成熟っぽく、
 場慣れして無さそうな人が多かったのも、まぁ、盛り上がりが弱かった原因でしょう。

 しかし、ハッピー☆マテリアルの繋ぎ方は、ああ、ああいう風にやるんだ!と、
 ちょっと感心してしまいましたし、良かったですねぇ。
 1番→2番で、そのまま後の組みに2番をつなぐ。これは美しかったです。
 この部分と、アンコールのハピ☆マテ・ネギ先生ver.だけでも、行った価値、
 十二分にあったかなぁっ!って感じでしたよ。今回のステージで、
 歌詞に聞き惚れたのは、ネギver.のハピ☆マテだけでしたが、もう、ホント、
 これが真打!と思わせるデキでした。あれ、CD化されてんのかな?
(DVD1巻おまけのメルディアナver.ですね。あれだけ買うかな…ちくしょー(笑)

 ホントは、中盤、ミキサーが上手く操作できてなかったとか(DVDどーすんのかな?)、
 火薬の量が多かったんでは?とか、色々細かなトラブルはあったんですが、
 それでも、「見ていて楽しいステージ」は、アニメ系イベントは稀有な存在で、
 本当にいい仕事をされたなぁ演出は、と感じられるイベントでした。
 もーちっと客席が盛り上がれば言う事無いでしょうが、それは、
 こちら側の問題ですから、こちらはこちらで、一生懸命CDを聞いて、
 鍛錬といったところでしょう(笑)次回への宿題という事ですねーっ。

「ま、春先に出るDVDみて、必死に復習して、次へ備えます」
「は、春かぁ…これまた、あっちゅーまに来ちゃうんだろーなぁ…(笑」


[Phase04 -祭の後-]


「あー、なんだね、しかし。
 iM@sやってる身分で、ああいうイベント行くと、
 『おおおお俺のやよいは、こ、こんなファンが増えるために頑張ってるのかっ』
 って思っちまうわな。ひでぇよっ!」
「チョットマテ。ツッコミどころ満載な台詞すぎて、ツッコめねぇよっ!」
「『や、やよいたんは、ぼ、ぼっ、僕だけのアイドルでいて欲しいんだな?』」
「こ、殺すぞきさん」
「僕のように白無垢のようなイベント初心者には、あーゆーのはキツイっす」
「ああああああありえねぇぇぇーーーっ!!お前、以前スタッフまでしてたじゃねーかっ!」
「知らん」
「お前は10年以上あーゆーイベントに足繁く通ってるじゃねーかっ!
 お前が言う『こんなファン』の代表格みたいなヤツの自覚がねぇのかよっ」
「ひ、ひでぇっ。滅茶苦茶言いやがる」
「何が『ひ、ひでぇっ。滅茶苦茶言いやがる』だっっ!
 お、お前のイベント歴は1994年5月5日からだろっ!もう12年近くじゃねぇかっ!
 しかも、高校球児のくせして、最後のシーズンのGW最後の練習試合をサボって、
 ワザワザ埼玉から名古屋まで遠征しやがって…ト、トチ狂ってるにもホドがあるっ!」
「アハハー、君も面白い嘘つくねぇ?」
「アハハー、じゃねぇーっ!しかも嘘じゃ全然ねぇぇっっだろぉっっ」
「やよいたんサイコー。魔法をかけてーっ」
「だから、それは別の世界だっつとろーがっ」


 さてさて。

 今回は最終回という事で、下世話なことをしてみましょうか。
 やはり、12月のメッセとなれば、昨年のイベントとの比較は避けられないでしょう。
 そう、『神が降臨した』とまで言われたイベント、FPN。

 人数は、圧倒的に今回が多かったですね。おそらく5000人強は入っているでしょう。
 FPNは3443名でしたから、圧勝ですねネギ先生。これは、やっぱり一般への知名度と、
 今上り調子だという事、そして、バックについている会社の差が顕著に出ましたね。

 でも。しかーし。
 盛り上がりという点では、圧倒的な差があります。
 今回、大麻帆良祭に参加された人の中には、凄く盛り上がったと思っている方もいると思いますが、
 本当の盛り上がりはあんなモンではございません。確かに、普通のアーティストの、
 大型アリーナ・スタジアムのライブとの比較では、互角かなと思えるところもありますが、
 こっち方面のイベントの、本当の狂ったような盛り上がりとは、次元が違いました。
 今回で言うと、ハッピー☆マテリアルでの盛り上がりは、最低水準、そんなレベル差です。
 会場がゆれる感覚が、今回は有りませんでしたが、つまりはそういうことです。
 これは、一重に歴史のなせる技だと思いますから、ネギま!には、
 大切に大切にファンとのコミュニケーションを重ねて行って貰いたいと思う次第です。

 DUPのように、5年…しかも、年数回も公演のチャンスがあったユニット、
 そして、ファンがワザワザ振り付け集まで作成し、初心者に配布・指導を行っていた、
 そんなユニットの結束力というのは恐ろしいものがあったわけです。
 素材がいいだけに、僕としては、ネギま!にはそれを超えるところまで行って欲しい。
 そんな風に考えています。…が、有る意味「薄い」この作品に、そこまで注力する
 ファンが出来るかどうかは、難しいところだと思います。昨日見たところだと、
 ファン層もかなり若いので、いくら行動力があっても突出した存在が出てくるのは、
 難しいのかもしれません。が、僕としては、本当に期待したいところです。

 ファン層は、上記の通り、大分違いました。
 大麻帆良祭の人たちは、若い!多分、高校生ぐらいと思われる人も多くて、
 つまり、僕のイベントデビューの頃の年齢の人たちも多々いたようです。
 初々しくて、本当に好ましく、かつ、将来的にこの作品を支えてくれる人たちなので、
 ここまで足を運んでくれるのは本当に嬉しいのですが、いかんせん、場慣れしてないですね。
 若いんだから、もっとタガをはずして楽しんだらいいのに、と思うのですが、
 どーしても大人しく見ていらっしゃったようで。僕としては、金も時間も余っている大学生や、
 いつまでもこんなイベントにしがみ付いている僕みたいな社会人を駆逐するような、
 そんな勢いを感じさせて欲しかっただけに、ちょっと残念でした。
 DUPについては、活動が長かったですから、ファンも皆、百戦錬磨って感じ。
 それでいて、女性ファンも多く、かつ、低年齢向けのアニメも放送していたため、
 5%ぐらいは母親同伴の小中学生もいたりして、あれは微笑ましかった。
 最終的には、ここまで持っていけたら凄いもんなんですけどね。

 そして、最後は、イベント全体の運営。
 今回は、もー、呆れるほどに客のさばき方がなって無かったですね。
 あれだけの大きな会場で、大きな公演をさばくには、経験が足りないスタッフだったのでしょう。
 その点、本当にブロッコリーのイベント運営局は凄いですね。
 経験のなせる技というか、上手く仕切ります。
 …まー、層が若く、それでいてビギナー向けですから、あまり非難もないようでしたが。

 そんなんで、昨日からやってきましたが、今後の展開に色々期待したいメディア、
 それは間違いない魔法先生ネギま!です。ファンも、もっともっと一致団結して、
 自分たちが作品を支えているんだぐらいの気概を持って、盛り上げていけたらいいねぇ、
 みたいに考えています。


「でも、バックがバックだけに、そういう気概も持ちにくそうよねぇ」
「うん。DUPとかブロッコリーなんて、
 『お、俺達がどうにかしないと、解散してしまうかもしれん。終わっちゃうかも。
  そ、それどころか、会社が無くなってしまいかねん!』
 ってのがあったからねー」
「ネギま!は、そういう点は恵まれています」
「ま、それだけ、こっちの気持ちが試されているんでは?だからこそ、応えていかないとね」


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