「大丈夫!青春!!」−IMMレビュー日記−


1限目−背水のファーストルージュ−


 このシリーズは、あぃまぃみぃストロベリーエッグ(IMM)のレビューを行います。
 しかし、レビューって久々だーにょー…CANVAS以来だ(笑


 始め…とくに前半までは、なんなんだって感じ…パイオニア系のアニメってば、
 設定に凝りすぎていて、いつも1話目はその説明を詰め込む印象があるなぁ。
 しかも、最初っから妙な伏線を張っているのもパイオニアっぽい。

 でも、好きね、最後まで見てみると、とってもいい感じ。
 1話だけにサービスシーン満載な上、巨匠柳沢さんの気合の入ったアップ絵。
 これだけでも見る価値あるんじゃないですか、と思いますねぇ。
 すごく可愛いよー、頬を赤らめるふーこたん(はぁと

 細かいところ見れば、凄くツッコミどころは多い…王道すぎるし。
 演出も、何で昼休みに夕焼けなんだよ!とメチャクチャすぎるきらいはある。
 でも、本当に見せたかったシーンはここでしょう、夕焼けの中を走る生徒、見守る教師!
 それを説得できる「話」があるし、その上、王道大好きでたまらない僕には、これでいいのだ。
 ナチュラルに受け入れられるならそれでいいじゃないか(笑
 先が予想できたらいけないのか?みえみえな話だと楽しめないとでも言うのか?
 批判されるためにアニメはある訳じゃないし、楽しめる土壌があるだから、
 それはそれで素晴らしいことだろー、と素直に思ったワケさ。
 わざわざ状況を複雑にしないということは、とっても大切なことだと思うヨ。

 だからね、甘酸っぱい青春が理屈ぬきに好きな人は、楽しめる作品だと思います。
 ただ、グプタみたいに甘酸っぱいのが憎らしい人は、トコトン嫌かもねー。
 正直、次回からも見てくれる人ってのは少数派だったかなぁ、とは思いました。

 なお、サブタイトルのつけ方も僕好み。
 良く分からないけど、語呂が良いのかすんなりと入ってきた。
 日本語には、漢字っていう便利な表意文字があるわけだから、
 日本語はね、もっともっと語呂で遊んでも良いと思うんだよね、うん。


 で、英語版。
 これねぇ、ふーこたんの声優、凄いよ…こんな可愛い声聞いたことねぇ。
 さらに、みんな演技上手い…これは、圧倒的…英語分からなくても、英語で見たい。
 それぐらい、英語版のデキは良いです、これはお奨めです!
 ここまでのキャスティングをするとは、パイオニアUSAすごいな…驚愕です。
(ちなみに、IMMの日本版DVDには英語のスーパーが入っているが、
 これは英語版の台詞とはかなり違います)。

 蛇足だけど、犬のクラ・ゲだけは、日本版キャスティングのまま(笑。
 まぁ、犬だし(笑


2限目−禁断のギリギリアイライン−


 今回からOPが入る。
 OPの歌は、チャチャの初代EDでおなじみの沢田聖子さんが作詞作曲を。
 つまり、あんな「懐かしい」感じの歌で、どうやら萌え志向ではないことが分かる。
 OPアニメーションは非常に綺麗だが、この時点ではどうストーリーと絡むか不明。
 でも、色々と想像力を駆り立てる、良いOPだと感じましたな。

 で、本編なんだけど…。
 こりゃ、ちょっと…ねぇ(汗
 前回の作画が最高だったということからの相対的な評価ではなく、
 絶対的な評価でも非常に作画が悪い…2話目にしてこれかよ…。
 どんなTVアニメでもそうだが、1話と2話の作画ギャップはどうにもならんのですかね?
 正直、この回のふーこたんは、1話とは別人だよ…ダレなんですか…(汗
 作監さん、本当にベテランさんなんですかー!?信じられん…っ!!

 話の方も、超あたりきな上、何があるわけでもなく、
 ヒロインに付きまとうストーカーがクローズアップされているだけで、
 面白くも無く、見てるだけで不愉快になるだけなのであって…。
 おそらく、本当にやりたかったことは、響・ひびきとふーこたんの関係を、
 分かりやすい形で「正反対」にしたかったんだろうけど、
 これってさー…かなり狙いと「正反対」に向かっていると思うけど、どうだろう?
 おそらく、みんなここらで見るの止めたんじゃないかしら、このアニメ。
 1クールのアニメで、2話目で視聴者突き放してどーすんですか(汗

 って、僕はなんでこんなに貶しているんですか…(汗
 いやでも、正直、今回のお話は、あまり面白くないッス!
 作画悪いし、脚本ベタだし、見るべきところがありません!!
 10点満点で、2点しかあげられないぐらいヒドイ感じッス…

 と、思ったらあった!次回予告!!
 ついにきました、このいアニメといえばブルマでしょう。
 …って、え、ひびき先生も履くんですか…(汗
 ちょ、ちょっとそれはやめたほうが…(爆
 でも、3話作画良さそうですな!それだけでも超期待だ!!

 んで、ED。
 このふーこたんも、なんか等身でかいような気がするけどな…。
 歌のほうは、下手なアイドルな歌ってますが、耳に残ってこれはこれでイイです。
 僕は、最初OPよりEDのほうが印象にのこりました。

 今となっては、全然見ることの無い2話。
 でも、その分、リバウンドが3話に来るのは…え、来るんかな?
 とりあえず、期待!


3限目−身勝手なチークマジック−


 もう、言うことなし!!
 これぞ青春!泣いたね!喚いたね!!感動したね!!!俺は!!!!
 心の底から、IMMと出会えてよかったと思ったね!!素晴らしいよ3限目!!!!

 ひびき先生が、身勝手な中学生を説教するシーン!
 もう、これこそ道徳だね!もう、全国の小学生に、ゼヒ見せたい!文部省、分かれよ!!!
 凄いんだよ、圧倒的なんだよ!ひびき先生、あんた日本の救世主だよ!!

So you just take advantages of her generousty and make her do all the work,
 is that what your thinking!?

Take a look inside yourself! How can you be so selfish!?
 You are so young, but so heartless!!

 こういう台詞を、キチンとキャラに言わせることが出来る。
 そして、作品自体の方向性がそれを中心に回っている。
 これこそがIMMの存在意義であり、この作品の素晴らしさを作っているんだと思う!
 校長が、ひびきの言葉に簡単に納得しすぎるとか、そういうことはどうでもいいんだよ。
 こういう言葉を、説得力ある形で描くことが出来た、それこそに、
 この作品の素晴らしさがあるんではないんかい?
 人間っていいもんだな、って思わせてくれる…それが大切なんじゃないですか!?

 たしかに、この回、ひびきが取った行動は、明らかにふーこたんをひいきしていて、
 ヘタしたら、ふーこたんをクラス内で孤立させる方向に向いちゃうかもしれない。
 でも、それはあくまでも現実でしょう?ホントにツマンナイ現実でしょう?
 そんなツマンナイ現実を、アニメにまで持ち込んでどーするつもりなんすか?

 こういう話があって、クラスの心が一つにまとまった。
 そういう話は、素敵じゃないですか!
 そんな素敵な話があること、そして、それに出会えることも素敵じゃないですか!!

 だから、もう、僕の中でこの作品は圧倒的なんです。
 嬉しかったんです、このご時世に、こんな話に出会えたことは。
 そして、こういう話を手掛けてくれる人が居ることに、勇気付けられたんです。

 …それ以外は、作画ね。
 丸っこい感じで、これも藤井さんの設定画とはちと違うのだが、可愛いんである。
 作画監督さんは、倉嶋丈康さん。アニメ版THで原画を務め、こみぱで作監を手掛けており、
 そういう意味でとってもLeaf的な人で、感性も妙に繋がっているんだろう。
 いやいや、そういう面を除いても、今回の作画は綺麗だ。
 …ブルマに対する作画には、妙なこだわりを感じるし…ね。

 もう、この第3話は決定的。
 素晴らしい話を与えてくれてありがとう、そういう言葉しかありません!
 ありがとう、TNK!
 ありがとう、パイオニア!!


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