Di Gi Charat Songs -KawaP's Linernotes-

とりあえず、日記で書いていたものを、大幅加筆訂正の上、纏めました。
FPNのDVD発売までに主要曲を、と思っていたのですが、
FPNで演奏された32曲に遠く及ばずでした。
曲数は、なるべく増やしていくつもりですが、好きな曲しか選択はしないつもりです。


■Voice of Heart
 <作詞:森ユキ 作・編曲:坂本裕介>

 D・U・P!のC/W。FPNで最後に披露された、つまり、DUP最後の曲。
 DUPの幕開けというべき曲の裏に、DUP最後の曲があったのか…。

 −どんなに楽しい日も 必ず終わりがあるね−
 そんな言葉を精一杯胸の中で否定した5年前…。

 −あふれそうな夢を抱いて 胸のメモリー壊れそうだよ−
 5年の日々は、思い出という言葉で表現できるほど簡単ではなくて…。

 −いろんなことを経験して 今ここにいる…−
 2004/12/26。いままでの全ては、今からここで演出される瞬間のため…。

 −映画の終わりに似た リフレイン感じているよ−
 32曲を精一杯歌い終えた、この曲の余韻に浸りながら…。

 −たとえ遠く離れてても 君の声が聞こえてくる−
 そう、今この瞬間も、君たちの声が、心の声として…。

 −自分らしさ忘れないで 昨日よりも ほら輝いて−
 このメロディを胸に、きっときっと、いつまでも…


■無限大∞ソリューション
 <作詞:森ユキ 作・編曲:坂本裕介>

 DUP絶頂期を彩るべくリリースされた、最強のメッセージソング。
 でじこ生誕から考えてみると、正統派とされる流れの最後に位置する楽曲であり、
 正統派原理主義者、すなわち僕のようなファン向けにリリースされた最後の曲となる。
 その期待たるや尋常ではないことは容易に想像できるが、それに応えるあたり、
 恐ろしいほどのポテンシャルを秘めた楽曲といえるだろう。
 「最も心に残る曲」という形容詞が相応しい、そんな楽曲である。

 英語タイトル"Infinite Solution"というのも、かなりカッコよく・語呂よく、惚れ惚れする出来。

 個人的には、FPN後、どうしてもマキシ版が手に入れたくなり、日本中を探すも、
 全然在庫が無く、結局アメリカのゲーマーズから取り寄せたことが、非常に思い出深い。
 この曲はちょうど僕がアメリカにいたときリリースされたわけだから、
 素直に現地で手に入れれば良かったのだが、そこは真っ直ぐにはならない難しさ。
 色々な紆余曲折があったのも、今ではいい思い出である。

 ライブでも圧倒的な盛り上がりを見せる楽曲なのは言うまでも無い。
 サビの「1,2,3,4」を「ワン・ツー・スリー・フォー〜!」と叫ぶ時、そして、
 同じ「1,2,3,4」を「いち、にっ、さん、し〜!」と叫ぶ時。
 微妙な違いだが、その明らかな違いが分かっている人たちと時間を共有している快感。
 盛り上りでPARTY☆NIGTHに対抗できるのは、この曲だけと言っても過言では在るまい。
 逆に言うと、PARTY☆NIGTHに対抗できるほど、ファンの心を掴んで離さない曲なのである。

−いつでも変わらない 時代を飛び越えて 心は無限大∞−
 そう、DUPを想う気持ちは高く深く遠く、そして、果てしなく…


■ダイナマイト★I・N・G
 <作詞:森ユキ 作・編曲:坂本裕介>

 何の思い入れもないアニメ「デ・ジ・キャラットにょ」のOPソング。
 ヲタの至宝だったデ・ジ・キャラットを一般レベルにまで普及させることを狙ったポップな楽曲だが、
 歌詞・メロディーともにあっさり感が強く、特に歌詞なんかは森先生の割にはメッセージ性は弱いし、
 間の抜けた印象が漂わなくもない、そんな曲である。

 個人的には…。
 過去のでじこ資産を断ち切るかのような作品に思い入れを持てというのが無理なことだと思うが、
 そういう訳で、作品自体に何の思い入れもないから、楽曲への評価もそれ引きずられてしまう。
 ブロッコリーもしたたかなもんで、ここらへんの線引きは意図的にやっているから、
 僕のようにキャラクターに思い入れの強い人は、余計に困惑するわけで、タチが悪い。
 救いなのは、にょ関係の楽曲が、でじこソングベストCDに混入しないことだろうか。

 …一般レベルに向けた作品だからこそ、OPには「READY→⇒→GO!」や、
 「無限大∞ソリューション」のように、直接心に訴えるメッセージソングを作ってもらいたかった…。
 そういう風に思うのは、僕だけだろうか?

 酷評ばかりとなってしまったが、実のところ、この曲の真骨頂は、ライブでの振り付けにある。
 ただ歌っているだけという印象が強かったDUPのステージだが、この曲の振り付けはカッコよく、
 そしてとびっきりに可愛らしい!特に、最後・サビ前の間奏でのみゆきち←→恭ちん入れ替わり、
 サビ入りの時の「タン・タン・タタタン」の前後ステップ、そして腰クラップでのリズム取り。
 これは、DUP楽曲の中でも最高にいい振り付けだと断言できる。ライブ映えする曲ということかな?
 なお、DUPの振り付けの中で、みゆきちが左側、恭ちんが右側に来る曲は、この曲だけ。レアだ…。

 −世の中って難しすぎる 強烈なフルパンチ 弱気に浴びせちゃうにょ! 覚悟だにゅ!−
 いつまでも依存するのは良くないけど、ここ5年間、僕の弱気にパンチはDUPの役目なんだよね。
 そして、これからしばらくも、きっとそう…。


■ワンダー☆PARTY☆ソリューション
 <作詞:森ユキ 作・編曲:坂本裕介>

 GGFやら何やらで分家が増えすぎ、もはや第何期だか不明瞭になってしまった(※)、
 「でじこのうっかりパニック」OP曲。タイトルから察せられるとおり、
 今までのDUP楽曲で曲を構成するという、1つでたくさん美味しいお楽しみ企画。

 …であったが、ファンの心ではなぜか煮え切らない想い。それは…
「なんでこのタイミングで、集大成みたいな曲がリリースされるんだ…?」
 不安を隠し、懸念を拭い去ろう、というのは空しい努力だった。
 2004年7月25日。DUPの活動中止の発表。この伏線だったとは…。

 (※)ちなみに、正確には第4期となる。でじこのへや→でじこのへや2→でじこさん、
 そしてうっかりパニック。見事に「DUP」となるのは、さすがつっつぅ!!

 曲の構成は、ここが詳しい。
 明るい曲なのに…この曲の生誕理由と、最後のメッセージが聞いていて辛い。

 ライブでは、1回だけ演奏された。FPN、最後の曲として。
 DUP楽曲の集大成として相応しい位置で披露されたが、この為に用意されたと思うと、
 素直に受け入れられない何かがあったと思うのは、僕だけだろうか…。
 今思えば、BTLWの時C/Wのみが披露されたのはこういうワケだったのか、と納得せざるをえない。

 −いつでも D・U・Pがいるよ Voice of Heart いつも聞こえてるよ−
 いつまでも、その言葉を信じていられるような、強い心を…。


■READY→⇒→GO!
 <作詞:森ユキ 作・編曲:坂本裕介>

 でじこラジオ第3期「Di Gi Charat Radio Show でじこさん」のOP曲。
 DUP的に言うと「活動後期3大曲の1つ」と言われるアップテンポな曲で、例によって強いメッセージソング。
 イメージ的には、夜空の下で電波をキャッチしている小さな存在の背中を押すような、という所で、
 僕の持っている「ラジオ」に対するイメージを具現化したような曲である。
 曲とは関係ないが、この歌だけなぜかアニメ系CDレーベルであるLantisから発売されており、
 マキシシングルでありながら今でもプレスされているようで、一般流通にも乗っているため、手に取りやすい。

 僕としては、上にも書いたようにラジオのOP曲としてのクオリティ・マッチングが高いため、
 かつてのラジオヲタクとして、妙に心に響くことも有り、ベストソングの1に挙げたい名曲と思っている
 この曲を聴くたびに、電波の届きようがない地球の裏側にいたことが悔やまれるが、それも人生。
 ラジオの特別編である「でじこさんCDスペシャル・横浜ドライブツアーGO!GO!にょ!」は、
 僕が一番良く聞くでじこのCDだったりして、この曲のAパート終了ともに始まる
 「こんばんわ、デジキャラット役の真田アサミです〜」
 という声を聞くたびに、なんか暖かくなったり落ち着いたり。

 ライブでは、ノリは良いがコールが入れにくい曲だったりするため、聞かせる曲の立場に回る事も多い。
 キャッチーなところを生かしてOPに持ってこられたこともあるが、最終的には「強→中→強」の組み立ての、
 真ん中あたりの曲として重宝されたのではなかろうか。ただ、Someday〜!のコールは、
 妙に自分の心を打つ言葉だったりして、毎度のこと感涙してしまう。そして最後のReady Go!!も!!

 −君は一人じゃない 信じていて夢は叶えられる!−
 普通に言うと気恥ずかしいこんな言葉も、スッと心に入ってくるのは、ラジオの持つ力ですよね。


■Tomorrow 〜大きな木の下で〜
 <作詞:真田アサミ・氷上恭子 作・編曲:坂本裕介>

 DUP楽曲の中で、もっともレアである、という言葉に異論はないであろう曲。
 D/Uという歌い手が作詞していることが自体もレアであれば、CD化されていない、
 そんなレアさも兼ね備えている曲でもある。ピアノ伴奏曲をコンサートで歌いたい、
 そんなD/Uの希望により、坂本先生が作曲、彼の伴奏の元、アリーナで披露された。
 最初のBTLの時以来、歌われるチャンスがなかったが、FPNにて見事再演奏。
 ファンの感涙を誘ったのは言うまでもない。

 BTLの時は、僕はアメリカにいたので生で聞いたのはFPNが初。
 CDと違って、DVDはよく聞く(見る)わけでもないため、曲の存在を忘れており、
 曲名披露のとき、素直にビックリした…。うれしいサプライズであった。
 こんな曲を歌いたい、そして、その想いに答えたい、そういう気持ちが見えるのは、
 やっぱりDUPが単なる声優ユニットではなくて、アーティストだからなんだろう、と思う。

 しかし、同じ「なじみのない」曲でも、「にょ」の曲とは違う印象があるのは、
 「にょ」に偏見を持っているからなのかな…。

 ライブでは…というか、ライブでしか歌われていない曲である。
 ピアノ伴奏ということで、コールなしの静けさの中踊るサリュームが美しい。
 ライブCDには収録されなかったことに、いささか作為的なものを感じるが、
 歌われた2回、その全てがDVDには収録されることとなった幸せ楽曲と言えるだろう。
 余談だが、この2つのDVDを聞き比べると、2人の歌唱力の上昇っぷりに驚かされる。
 でじこワールドが持っていた、成長というキーワードに刺激されずには居られない。

 −瞳を閉じて描く世界へ 羽ばたけること信じてる
 瞳を閉じて描く世界は、DUP復活の日。きっと、その日は来る。そう信じている…。


 ■Never give up
 <作詞:森ユキ 作曲・編曲:坂本裕介>

 ぷちこソロデビュー曲、ということは、みゆきちのデビュー曲でもある、そんな曲。
 関係者間でもぷちこのキャラクターが把握できていなかった頃の曲だけあり、
 曲のムード・テンポはルックスどおりながら、内面をあらわす歌詞がぷちこじゃない、
 ご愛嬌ソング。同時収録のうさだソロが、まるっきりうさだなのとは、対照的で面白い。

 個人的にも、オリジナルぷちこ・TV・曲のイメージの違いに、印象が行ったり
 来たりしている微妙な曲だーなぁー、という記憶が強いが、その後のぷちこ曲より、
 「落ち着いて聞ける点」は重要だと思っている。あと、なんとなく「ねばぎば」
 という響きがマイブームになったりもした。

 マッチングに難があったせいなのか、ライブでの存在感は低い。すくなくとも、
 僕が生で聞いた記憶はないが、曲自体が可愛いだけに勿体無い気がしてならない。
 ぷちこに限らず、DUPのソロは、披露されるのが一定の曲に偏りがちで、
 その点は最後まで残念であった。

 なお、この曲は後に、うさだ率いるG・G・F(※)が可愛くカバーしているが、
 こちらのほうもなかなかにお奨めである。(ただし、曲名に「!」が付く)。
 歌詞も、明らかにこのユニット向けで、やっとこの曲も日の目が見たか、という感じ。
 しかし、キャラクターソングを、別の(まったく関係ない)キャラクターが
 カバーするっていうのは…ありなのか?

 (※)G・G・F
 ブロッコリーの失敗企画の1。
 ヒロインは、うさだひかる12歳。そのうさだが、ゲーマーズ各店を守護する
 精霊を率いて物語を展開する、という美味しい企画で、漫画・CD化もされたが、
 リストラで店の廃統合が進み、「各店を守護する」という設定にムリが来たからか、
 イマイチ支持は得られず、初期設定はリセットされ「みにふぇあ」として、
 企画再出発するハメになった散々な作品。うさだ12歳という美味しい設定を、
 上手く使い切れなかったのも敗因だと言われているが、むしろ、
 二匹目の土壌を狙い、声優を無茶な公募で選んだ点に根本的な問題があると思う。

 しかし、着眼点と設定自体は良かった作品だったという見解もある。
 それに、この企画はデジキャラットファンタジーと世界観がリンクしている上、
 その世界観の根底にある「エターティア」は最新作であるクロスロードにも
 つながっており、いわばブロッコリーの作品の本流に位置している作品といえる。
 僕なんかは、再評価される日が来ないか、心待ちにしているんだが…。。
 もっとも、エターティア関連企画は全部失敗しているともいえるのが、難しいところ。
 (プリンセスコンチェルトしかり。アレは多分黒歴史化するんだろうな…)


■Boys Be…ファイト!
 <作詞:森ユキ 作曲・編曲:坂本裕介>

 影の最高人気曲。と、言い切ってしまっていいだろう。
 一般的なファンには全くと言って良いほど馴染みの無い曲で有りながら、
 DUP信奉者からは絶対的な支援を得るこの曲は、でじこからアサミが独立する、
 そんな方向性を感じさせてくれた名曲である。事実、歌詞からはでじこの印象はなく、
 当時のファンにはいい意味での戸惑いを与えてくれたのだが、この曲があったからこそ
 DUPはでじこわーるどの中に有りながら、DUPであるという位置に付けたのだ、と思う。

 個人的には、徳島は石井まで発売日に買いに行き、帰りの車の中で感動のあまり大絶叫した、
 そんな熱い自分がリフレインしてくる、そんな曲である。
 歌詞に「そうだ 朝イチで 海を見に行こう きっと心までそう生まれ変わるよ」とあるが、
 購入翌日、朝イチで海を見に行った、というのは冗談みたいなホントの話で、
 発売からしばらくは、乙女のようにこの曲の世界に酔いしれていた…。
 発売日の日記で、僕は「…だんだんと、僕の中で、でじこが伝説になっていく。」
 そんな風に書いているけど、まさにそういう曲なのだ。

 ライブでは、手拍子オンリーで静かに曲に浸りたい。
 掛け声は定義されているものの、みんな静かに酔いしれているのが実際か。
 でじこんさーとに限らず、ライブで期待していた曲のイントロが流れると、
 「うわぁっっ!」
 という感嘆が上がるのはなかなかに気持ちがいいが、この曲はその感嘆が相応しい。
 4thコンサート2曲目、発売直後、突然の披露が脳裏に浮かぶではないか。

 −空に満天の星が輝いて 君の行く未来を そう 照らしているよ−
 あの時照らされた僕の未来は、胸を張って生きてゆけるだけの道だったと(現時点では)思う。
 今は、この曲が、DUP3人の未来を照らして欲しいと願わずにはいられない。


■Wonder Girl (はぁと)マジック3
 <作詞:森ユキ 作曲・編曲:坂本裕介>

 ドラマCDとマキシが組になったスペシャル版の、最後のマキシに収録。
 DUPとしてのスタイルが確立し、キャラクターサイドとリアルサイドの区分が、
 以前より明確になり始めた時期の曲で、歌詞にはそれが顕著に現れている。
 そう、以前のようなキャラクターソングから、メッセージソングへの変化。
 そして、ライブを意識した強いビート。DUP後期へのOPソングと言えるだろう。

 なお、この後はCDドラマ+マキシCDという、歌がドラマCDのおまけ状態から、
 一人立ちしてゆくことになり、名曲・無限大∞ソリューションなどへ繋がっていく。

 個人的には、大学院受験勉強中に「日本語の歌は聞かず」というタブーを犯してまで
 手を出してしまい、背徳感に悩まされながらも、めいっぱい励まされた曲。
 この頃は、本当に「ゴールまで走ろう 振り返るヒマない」状態だったのだが、
 結果として「一発逆転」となったのは、この曲があったからと言えなくもない。
 今は無きゲーマーズ水道橋店で購入したことも、なかなかに思い出深い。

 ライブでは、要所に配置される盛り上げ楽曲で、後期楽曲に良く見られる「fufu」
 コールが本格的に活躍し始めた曲なのだが、個人的な印象は非常に薄い。
 間奏のコールも設定されているものの、Ring☆3のように満場一致シンクロ、
 ということもなく、ちょっと切ない。当時、大変だったことを思い出すからか?

 −眠れない不安も とびきりの笑顔で 一網打尽よ
 あの時の、一網打尽した眠れない不安をも思い出したりして、心は不思議だよね…。


■D・U・P!
 <作詞:森ユキ 作曲・編曲:坂本裕介>

 「でじこワールドのキャライメージソング」止まりだったそれまでの楽曲から、
 「DUPというユニットの曲」までに変化させるきっかけとなった曲。
 DUPという言葉は坂本先生のアイデアだったそうだが、森先生はそのアイデアを
 3人の関係を表す歌詞として美しいまでの言葉を紡ぎ、出来上がった。
 この頃はアニメの放送もあり、一般的な意味でのでじこ人気は上昇中だったが、
 コアな源流ファンの気持ちを一般とは別次元にブーストさせるには十分な力を備えていた曲。
 なお、今気付いたのだが、実は、アサミ・みゆき・恭ちゃんによるユニット曲は、
 この曲が2曲目だったりする。そして、その後のDUPとしての展開は、ご存知のとおり。
 もし、PARTY☆NIGHTが「一番ノリがいい曲」ならば…、
 この曲は、「一番POPな曲」と形容されるだろう。

 なお、妹分ともいえるG.G.F.に「G.G.F!」というタイトルで楽曲提供されているが、
 こちらはG.G.Fにマッチングするよう、若干歌詞がモデファイされている。

 個人的には、大阪の原画展の前、難波のマックで初めて聞いて、涙したことが、
 あまりにも思い出深い。なお、その勢いで聞いたCDドラマそにょ4にも涙したが、
 それからというもの、僕の中でのデジキャラットは「感動メーカー」となってしまい、
 これはイマイチ世間の評価と違うところが共感を得られずなんとも悲しい。
 なお、このマキシと組みになっているドラマCDのジャケットは、
 「うさだコスのぷちこ」×「ぷちこコスのうさだ」という組み合わせ。
 何もかも素晴らしい出来の商品で、強く再販を望みたい。

 ライブでは毎度披露されるお馴染み楽曲だが、もっとも印象深かったのは、
 みゆきちが高校受験で不在だったときに披露された「でじうさデュエットver.」。
 イントロ時の戸惑いと、切なくも見事に2人で歌い上げたときの感嘆は、
 DUPが3人だからDUPなんだ、としみじみ観客に印象付ける結果となった。
 なお、この曲も振り付けがあり、サビの「D・U・P」と合わせて手を振る瞬間は、
 手が指す3点と3人がシンクロするようで、それはそれは心地よい。

 −いつでも DUPがいるよ−
 心は無限大、だから…想っても想っても、想い足りない自分がいて、悩ましいのです。


■ビタミン"D"
 <作詞:森 ユキ 作曲・編曲:坂本裕介>

 ドラマCDそにょ2とのコラボレートマキシに収録の、でじこソロ代表曲。
 Party Nightでの意外な大ブレイクに気を良くしたのか、同時収録されている
 Welcome! 2000ver.とともに、ノリの良い楽曲。詞からは、活動後期に
 強く見られたメッセージソング的な要素も垣間見える、実験的ソングと言える。

 個人的には、体調が振るわず湿りがちだった社会人2年目の冬を乗り切る、
 そんな原動力になってくれた曲であり、いつ聞いても励まされる、そんな曲。
 この時、でじこというイロモノキャラに励まされている自分に、
 そんなんでいいのか…と思った記憶があるが、今になってみると、
 そんなだったからこそ、ここまで来た俺がいる、みたいな状態で、
 でじこを始めDUPには感謝してもしたりない。

 ライブでは、ビタミン"D"!気分は"D"!のDを体全体で表現する。
 左右に人が居るとやりにくいのだが、地方公演など空いているところでやると
 この上なく気持ちが良い!僕なんかは、このために、ワザワザ入場を遅らせ、
 後ろのほうで広いスペースを見つけるなんて事をやっていたし、ツアー時には
 満席になる東京公演は敬遠し、地方公演に行くなんて事もしていた。
 両方とも行く、というワケではないのが、僕らしいと思うが、いかがだろうか。


■君とHAPPY!
 <作詞:森ユキ 作曲・編曲:坂本裕介>

 アニメ第一期(ワンダフル版)のサントラに収録された楽曲。
 キング系の楽曲は、スタッフがブロッコリー系とは独立しているパターンが多いが、
 この曲は珍しくも森・坂本コンビが製作しており、ファンの人気も高い。
 アップテンポな曲にでじこらしい詞が愛らしい、良くできたキャラソングだが、
 この曲ではそーゆーのはもはやどうでも良く、語るべきは、
にょにょ、にょにょ、にょ〜、にょにょ!!
 という拍子だろう。曲中2回だけ挿入されるこれは、キャラソングとしての魅力を、
 数倍に引き上げたと言っても過言では有るまい。

 個人的には、「キングのCDはセンスがないから買わないっ」とか言ってて、
 ホントに買わずにいたら、2001年のDUPツアーでこの曲を披露されてしまい、
 上の拍子を実践できずめちゃくちゃ悔しい思いをしたということであろうか。
 なお、宴会時に僕が時々行う「にょ締め」は、これが元ネタである。

 ライブでは、イントロが流れた瞬間から、皆が上の「にょ」に向けてスタンバイ、
 全神経を集中させるという妙な雰囲気が流れる、面白楽曲である。それだけに、
 ン千人による「にょにょ、にょにょ、にょ〜、にょにょ!!」の勢いはすごい!
 もう生では体感できないが、DVD等で一度味わうことをお奨めしたい。
 FPNのDVDでは、コールも綺麗に録音されていて、聞き応えは抜群だ。


■RING☆RING☆RING
 <作詞:森 ユキ 作曲・編曲:坂本裕介>

 Welcome!のC/W。「永遠のEDソング」という位置づけで、
 現在放送中のコミデジのみならず、デジキャラットファンタジー、そして、
 CDドラマのEDなど、常にでじこワールドのEDを飾ってきた曲である。

 「あたまに巨大な鈴を付けている」ことが何より印象的だった、
 当時のでじこをそのまま形容するような、ストレートな楽曲。初期からの、
 ディープなファンは「これこそでじこちゃんらしい可愛い曲だな」みたいな、
 そんな印象を抱いた、なんというか…そういう曲。でも、Welcome!の電波な部分に
 惹かれた人たちには、なんの印象も残ってないだろう、そんな曲でもある。
 通好みの名曲、とは言いすぎか。

 個人的には、デジキャラットファンタジーのED曲としての印象が強く、
 この曲がかかると、ウェンディシナリオや鈴シナリオのEDを思い出してしまい、
 目頭が熱くなってきてしまう、そんな曲。デジキャラットファンタジーは、
 この曲の世界観がそのままゲームになっていて、歴史にもしもはないのだが、
 この世界観をもっと強く前に出せたら、でじこも違っていたんだろうな、とは思う。

 C/Wだったり、初期の曲だったりとハンディはあるが、ライブでの存在感は高い。
 それは一重に、間奏時の一斉コールにある…。
明るく元気なかわいい声で でじこの役はおまかせにょ〜
キュートな笑顔にイチコロさ〜 Lovely Angel ぼくらのアサミ〜!

 は、誰が思いついたのか知らないが、でじこ楽曲のコールの中でも最高の出来!
 お客の熱気とDUPの魅力に皆がアテられて、朦朧とする意識の中、
 ホール内に響き渡るハモりは、もはや芸術のレベルと言える。と、勝手に思ってる…。
 そして、ファンは「これが言えて一人前のファン」ぐらいは思ってる、ハズだ。

 もっとも、このコールの出番はもうない。それがたまらなく淋しく、つらいのだ…。


■PARTY☆NIGHT
 <作詞:森ユキ 作曲・編曲:坂本裕介>

 DUPのデビュー楽曲にして、最強のDUPソング。
 でじこワールドを象徴するイメージソングにして代表曲であり、この曲があったからこそ、
 あの2066日間があったんだと言い切ってしまえる、そんな尊い曲である。

 ヴェルファーレを拠点として「音楽サイド」からの活動を行っていたことを反映してか、
 最初から−パラパラ・アレンジ・バージョン−なるバリエーションとともに登場したが、
 曲の盛り上がりと共にどんどんバージョンが増え続けることとなり、最終的にはこの曲も、
 1つのアルバムを作り上げることとなった。一般的には、ワンダフル版アニメの15話で披露された、
 HYPER PARAPARA VERSIONが知られており、最終的にはこのオケが、
 この曲の標準形として認識されることにもなったのか、FPNでは2回ともこのver.で演奏されている。
 後にCyber Trance ver.が出たりして、これまたヴェルファーレの系譜をなぞっているあたりは、
 さすが坂本先生というところだろうか。なお、劇場版用楽曲としてリリースされたMovie versionにおいては、
 一部歌詞の歌唱分担が変わっており、これ以降のライブ・コンサートについては、この分担で歌われている。
(つまり、FPNでのPARTY☆NIGHTは、オリジナルとは大分異なるものだといえるだろう)

 「がしかし。
 今や、この曲にかんしてはそんなこたぁどおだっていい。
 この曲がライブでどのように演奏されているかを書くと、
 それだけでこのHPの全てを使い切るぐらいになるだろうし、
 そしたところであの感動は活字の羅列で伝えられる次元のものではない。」※

 そんな曲である。

 ※quated from "boketu bari hori, page153, KAN, 1992" with some arrangement


■Welcome!
 <作詞:コゲどんぼ 作曲・編曲:坂本裕介>

 でじこ楽曲、というより、ゲーマーズのテーマソング(だった気がする)。
 キャスティングもなにも、でじこというキャラが明確に成立する前の曲で、
 実際、当初の話題は、かとうひろこという謎な人物が歌っている事だったりした。
 今振り返ると、実は作詞がコゲ先生だったり、ツッコミどころも多い曲であるが、
 DUP全員のver.が作られたにも関わらず、イマイチ影が薄い印象は否めない。
 なお、Welcome!2000はデジキャラットファンタジーのOP曲として製作され、
 華々しくデビューしたはずが、OPのキモい演出と合さり、既に黒歴史の領域である。
 この曲だけでアルバムが出来たほどのバリエーションがあるが、頂点に君臨するのは、
 やはりD.U.P.がそれぞれの歌詞で歌い上げる2000のD.U.P.ver.といえるだろう。

 なお、Welcome!2000はWelcomeのバージョンの1つではなく、別の曲という扱いをされている。
 これは、PARTY☆NIGHTのバリエーションが全てver.違いとして扱われているのとは対照的。
 この扱いのため、DUPのWelcomeの中で唯一映像化されているものは、Welcome!2000となり、
 ブロッコリーのマルチメディア展開の祖ともいえる曲そのものは映像化されていないという、
 皮肉な結果となっている。
 注:バリエーションでは、G.G.F.verがBTLVのDVDに収録されている。

 個人的には、オリジナルのWelcome!が、ほんわかしてて好き。
 でじこ楽曲が「DUPというユニットの曲」となり、静動共にコンサートなどを
 意識した楽曲が主流になっていった中で、このリズムは貴重だと思う次第。
 でも、この音源はもう手に入らないわけで…なぜ追加プレスしないんだろう?

 ライブでは、2000のオケで、(かつオリジナルの歌詞で)歌われる事が多い。
 コールは分かりやすく、初心者も戸惑うことは無いレベル。
 ただ、Welcome to, Welcome to Welcome to my house時に、ヒューヒューヒュヒュー、
 と合わせるのは、ちょっと違うんではないかな、と毎度思ってしまう。
 …しかし、DUPが確立後、BTLなどで歌われることが少なかったことは、
 コンサートはともかくライブへのマッチングのみならず、この曲の立場を、
 わかりやすいぐらい表していたわけで……世の中って難しすぎる…ね。


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