武藤彩未の軌跡

アミューズキッズのカリスマ、武藤彩未。
キッズモデルから、可憐、さくら…そして、ソロアイドルへの挑戦…。
その軌跡を、これからも追い続けます。その、記録のページです。

[武藤彩未論2015初]
[明日に架ける橋 −武藤彩未、活動休止によせて−]


[武藤彩未論2015初 (2015/2/8日記より)]


 昨日、某Twitterで、彩未ちゃんの2/14バレンタインのニコ生出演の告知があった。
 この告知、まずは所属レーベルであるA-Sketchから流れた上で、お馴染みナタリーからも、
 追ってという形で流れた(正確には双方とも、ナタリーのサイト告知を受けてであるが)

 さて、そんな告知であるが、微妙な点がひとつ。
 自らのレーベルであるA-Sketchの告知に付された画像が、解像度が低くSAMPLEの文字入りのものだったのだ。
 外部のナタリーは、キチンとした解像度のものであったにも関わらず、だ。
 …自社の商品を、何だと思っているのだろうか?

 一事が万事。彩未ちゃんは(再)デビューしてから1年超経過しているが、
 最近の動きには、なんとも???を感じざるを得ない。会社は武藤彩未を、
 どう売ろうとしているんだろうか?何を売ろうとしているんだろうか??
 …マジメに考えてやってるのか?なんか、正直なところ、そう思えないのである。

 最新曲のPVもそうだ。一発撮りのギミック満載なのは分かる。
 だが、これは「武藤彩未」である必要があるのか?赤頭巾カブってルックスを減らし、
 歌ではなく演出で見せてしまうPVというのが「武藤彩未」の売り出し方なのか?
 本当に、彼女はそういう形で戦うべきアイドルなのか?

 (一発撮りということなら、トミタ栞の「きらきら」のほうが遥かに良いと思う。
  ただ、彼女の場合も大塚愛プロデュースになってから、キャラが変になった…。
  売り出し方というのは、やはりかなーり難しい…)

 コア・コンピタンス、という言葉がある。
 訳すと「核となる競争力」であるが、今の武藤彩未のコア・コンピタンスって何なのか。
 そういうことを、運営側は考えてくれているのだろうか?ソロアイドルは厳しい。
 そんなことは百も承知でデビューさせたのであろう?それならば、このレッド・オーシャンで、
 どの「武器」を活かせば「武藤彩未」は戦っていけるのか、人の心に訴えていけるのか。
 そういうことを、真摯に考えて、運営に活かしていっているのか…。

 自分は、とてもそうは思えない。それが、なんとも切ない。
 例えていうならば、最高級の大間のマグロを、水揚げした瞬間にムニエルにしてしまっているような、
 そんな感覚である。ムニエルも分かるよ、そういう料理もあるの。おいしいよね?でも、これは、
 そういう食べ方をするものじゃないでしょ!?最高級の大間マグロだよ!?…という。

 個人的な見解からすると、武藤彩未のコア・コンピタンスは「ルックス」と「歌唱力」だと思う。
 だから、その愛らしいルックスを、歌唱の中で見せていくような戦略をとるべきと思う。
 その上で「あー…この娘、こんなに楽しい世界観を話すことができるんだ?」という、
 驚きに持っていくべきだと考えている。だから、正直、あのPVは必要ない。
 むしろ、追って公開されたライブ映像をPVとしただろう…俺ならば。
 武藤彩未のライブ映像は、カット割りも超絶に上手いので、十分にPVとして活用できるはず…だ。

 武藤彩未は、器用である。
 いや、正確には、人一倍の努力で、器用であろうとする。
 与えられた課題を、人一倍忖度し、こなそうとしてしまう。
 それだけに、方向性の違う指示をだしたとしても、それをこなしてしまう恐れがある。
 つまり、間違いを間違いのまま受け止めて、その方向へ進んでしまう恐れがあるのだ。
 彼女のようなタイプこそ、方向性をキチンと示してあげる必要があると思料する。
 明日の武藤彩未は、運営サイドのビジョンが全てだと心すべきなのだ。

 もうすぐ、再デビューから1年になる。模索はもう終わらなければならぬ。
 然りとした武藤彩未を見られるのを本当に楽しみにしているのは、運営サイドではなく、
 既存のファンでもない。まだ見ぬ、武藤彩未と遭遇すべき、彼女にとっての
 「まだ見ぬキミたち」だということを、心せねばなるまい。


[明日に架ける橋−武藤彩未、活動休止によせて− (2015/12/17日記より)]


 昨日、さくら学院初代生徒会長である武藤彩未が、芸能活動の休止を宣言した。


 当日昼。
 彼女からの冠番組を見て欲しいというアナウンスには、正直、いい予感がしなかった。
 5周年ライブに向けた、インスタの投稿から立ち込めた心の暗雲が、一気に広がった。
 それが、率直な想いだった。…そして。

 19歳の少女の、悲壮なまでの決意である。
 彼女は、自身で
「自分自身がこれからどうありたいかという事と、しっかり向き合わずに来てしまいました」
 と述べているが、そんなことはあるまい…と思っている。彼女には、然りとしたビジョンがあり、
 それを強く意識し向き合っているのは分かっていた。

 だが、それと同時に、そのビジョンが極めて厳しいものだというコトも理解しており、
 だからこそ、プロジェクト「武藤彩未」を形作る運営には、力が必要だとも感じていた。

 故に。…今回の休止は、運営の敗北だと思っている。
 こちらに強い論調で記したが、彼女と共に歩むべき、導くべき人の力が未達だったとしか思えない。
 このままでは、余程のことがない限り、世界が広がらない感覚は、否定できなったから…。
 色々、要因はあるだろうが、緻密な計算と先読みでプロデュースを繰り広げるアミューズ、
 そんな社風が色濃く出なかったのは、そして、それが武藤彩未であったことが、残念でならない。

 (「相対的」な存在感もあっただろう…それも正直、遣る瀬無い想いでいっぱいだ…)

 一方で、このタイミングでの仕切り直しは、英断ではあったろうが、見事な引き際だったと思う。
 ここから策を繰り出すよりも、先ずはリズムを取り戻す。その判断には、大きな拍手を送りたい。

 彼女は
「私と同じ壁にぶつかった子がいたら、胸を張って大丈夫だよって言ってあげられるように」
 と述べた。これから先、全ての後輩達が、成功のレールの上に乗れる訳ではないだろう。
 "こんな"状況に遭遇した時の、ロールモデルになる。彼女は、その道を選択した…。
 そんな彼女の「勇気」が、後進達の「勇気」になることを、願わずにはいられない。

 また、その気概が、再び武藤彩未を奮い立たせることを祈りたい。


 彼女は、さくら学院生…だけではなく、アミューズキッズという、芸能界に煌くであろう星達の、
 軸たる存在…そう、「北極星」とも言うべき存在であった。彼女の選択は、そうあり続けるため第一歩。

 北極星は堕ちず。
 今は、その星空を、少し不安げな雲が覆っているかもしれないけれど…。
 満天の「宙」のなか、中心で一際輝く星として戻られることを、祈念しています。

 Bon Voyage!
 良き旅を。Familyは、貴女の家を守りながら、待っています…!

 待ち…続けています!!
 

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